塩崎大臣閣議後記者会見概要

H27.6.16(火)9:52 ~ 10:00 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。私の方からですが、日本年金機構への不正アクセス事案を巡って、国民の皆様方に大変なご心配をおかけしております。厚生労働省と日本年金機構においては、国民の年金を守ることを最優先に、これからも取り組んでまいるという覚悟でございます。昨日15日は、年金の定期支払日でございました。年金受給者の皆様方には、通常の予定通りの4,000万件の年金の支払いを全国で実施をいたしたところでございまして、現在のところ、特段の問題が生じたという報告は受けておりません。なお、年金のお支払いに当たりましては、現況届が未提出の場合などに年金の支給停止などが行われる場合がございますので、御自身に振り込まれた年金の額について疑問があった場合には、是非お近くの年金事務所とか、あるいは電話相談の窓口に御相談をいただきたいというふうに思います。また、年金情報を巡りましては、国民の皆様方をだまそうとする犯罪が発生をしつつあります。日本年金機構が、この件で、電話やメールをすることはございませんし、皆様方のキャッシュカードをお預かりするようなことも決してございません。また、銀行などの口座番号を聞き出したりすること、お金を要求するようなことは一切ありませんので、国民の皆様方には、是非こう言ったなりすまし等の犯罪には御注意をいただきたいというふうに思います。以上、私の方からの冒頭発言でございました。

質疑

記者:
MERS(中東呼吸器症候群)ですけれども、韓国で感染疑いとなっていた、隔離対象になっていた方が入国されているという情報がありますが、これに関して把握されていますでしょうか。
大臣:
一般論で申し上げると、韓国政府から感染者と接触した可能性のある方が、我が国に入国したとの通報があれば、先日、MERS専門家会議、専門家の会議を開きましたけれども、そこで方針を定めました。それにのっとって、健康監視等の適切な対応を取るというのが、取るべき手順でございまして、MERSについては、発症するまでは感染リスクが無いと考えられておりまして、その公表の取扱いについては、公衆衛生上の必要な対応の実施に万全を期して、かつ、無用な混乱を避けるという観点から、検体検査を実施して、その結果が陽性の場合に公表をするという扱いとしておりまして、これに関してはこれ以上のコメントを差し控えさせていただきたいと思います。
記者:
では、防疫措置というのは万全だというふうに考えてよろしいのでしょうか。
大臣:
韓国の方からそういう通報が通常ございますので、そういう時には全面的に協力するという形でやっていますし、必要な対応をこちらが取るということでございます。
記者:
昨日、韓国政府が感染者等の接触した可能性のある外国人、20人から30人を隔離対象としているというふうにありました。中に日本人が含まれているということでした。具体的にこの中に何人が含まれているのかという情報はあるのでしょうか。
大臣:
韓国側から、さっき申し上げたように、日本人、邦人に関する照会というのがあるときはございます。そういうことが今回もあったことは事実でありまして、日本政府としても確認作業を最大限協力しているところだというふうに、外務省が主にやっておりますので、現時点で一つはこれも報道ベースでございましたけれども、韓国内で隔離措置を受けている人がいるというような話もありましたが、それは私どもは承知しておりません。また国内の先ほどのお話のようにどうなのかということは、さっき申し上げたように、この発表の仕方については、公衆衛生上の配慮から検査をした上で、陽性だった場合に公表しますけれども、しかしきちっとした対応を必ず取るということで、照会があった場合にはきちっと入国したという通報の後に対応をしているということであります。
記者:
確認ですけれども、健康監視措置の段階とかでは、これは公表されないんでしょうか。
大臣:
これはさっき申し上げたように、検査の結果陽性になった場合に、エボラの場合には検体を武蔵村山(国立感染症研究所村山庁舎)に送ったところで発表していましたが、この扱いは陽性の場合に発表するという扱いにしております。
記者:
閣議の後に塩崎大臣は安倍総理大臣とお会いされて、このMERSのことについても意見を交わしたということですけれども、総理から具体的に何か指示みたいなものはあったんでしょうか。
大臣:
「万全を期するように」ということでありました。
記者:
何に対して。
大臣:
特に水際対策ですね、もちろん国内の監視体制を含めて「しっかりと対応するように」ということでありました。
記者:
関連ですけれども、具体的には申し上げられないと思いますけど、一般論でも韓国からの通報が入国後になれば、こちらで水際で気付かないうちに入国されていることは十分あり得ることだと思うんですけれども、そういう場合に関してどういうふうに韓国から入国してくる人たちに注意喚起するか、また対策を取っていくか。その辺について。
大臣:
これはもうすでに手を打っていますけれども、韓国からの入国者全般に機内アナウンスはもちろん、この体温を測る機械も常時やっていますし、それから今回の病気につきましては中東からの入国者についても対策を強化しておりますので、エボラでだいぶ言ってみれば入管(入国管理局)を含め、この検疫体制はしっかりしようということでやってきていますので、その対応で必ず事前に通告があってもなくてもきちっとした水際対策はやっているということであります。
記者:
(韓国)政府からの邦人の照会があったことは事実だけれども隔離対象者の中に日本人が含まれているかは承知していないというのは、これはどういうことなんでしょうか。
大臣:
向こうの(韓国)国内の話。
記者:
向こうの(韓国)国内ということですか。なるほど。分かりました。
大臣:
日本人が韓国国内で隔離をされているという報道がされた、それは私たちは聞いていませんということです。

(了)