塩崎大臣閣議後記者会見概要

H27.4.14(火)8:44 ~ 8:49 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。私の方から1点、「介護・福祉サービス・人材の融合検討チーム」について申し上げます。「介護・福祉サービス・人材の融合検討チーム」を今回設置することにいたしましたが、今後都市部では急速な高齢化の進展によりまして、介護ニーズの急激かつ大幅な増大が見込まれます。一方で、地方や中山間地域におきましては、介護・福祉に関する人材確保やサービス提供が非常に困難な地域が増加するだろうと見込まれておりまして、こういう問題意識から、先日取りまとめられました「厚生労働省まち・ひと・しごと創生サポートプラン」においても、介護・福祉サービスを融合させる推進方策とともに、これらのサービスの担い手となる専門職種を統合・連携させる方策を検討するための検討チームを省内に設置することが必要だと指摘をされたわけであります。これらを踏まえまして、本日14日に省内に介護・福祉サービスを融合させる推進方策と、これらのサービスの担い手となる専門職種の活用方策について検討するための検討チームを設置いたしましたので、ご報告いたします。私からは以上です。

質疑

記者:
一部報道であったのですが、聖マリアンナ医科大学病院で、精神科系の専門医の認定を不正に受けていたと思われる医師が少なくとも9人いたという報道がありましたが、現状の把握の状況と今後の調査を進める等の予定があれば教えてください。
大臣:
一部報道があったことは存じ上げておりますが、個別の案件でございますのでコメントは差し控えたいと思います。
記者:
今後の調査方針などは。
大臣:
これはですね、どういうふうなことになるのかは、議論していただかなければならないので、それが何らかの形で厚労省としての方針となるならば、その時にまたお話申し上げるということになります。
記者:
神戸の国際(フロンティア)メディカルセンターの件でうかがいのですけれども、1月(ひとつき)に生体肝移植で4人が亡くなる事案があったということが明らかになりまして、大臣の所感と、今後の対策、あと医療ツーリズム等を考えたときに、日本の信用力への影響をどのように捉えるか、3点教えていただけますか。
大臣:
生体肝移植は、生体腎移植と同じように、臓器移植法に基づかない一般的な医療として、すでに各医療機関で実行されているわけでございます。今回の件についても厚労省では報告をまだ受けていません。報道によりますと、日本移植学会の下部組織であります、日本肝移植研究会で調査を始めたというふうに聞いておるわけでございますので、今後この研究会において検証が行われるのだろうなというふうに思います。厚労省としてはまず、それを見守って、それが分かったところで考えたいというふうに思います。
記者:
厚労省独自の調査というのは、研究会の調査を終えてからという形でしょうか。
大臣:
まずは研究会がお調べになるということでありますので、そちらにまず調べていただくということだと思います。
記者:
福祉人材融合チームの件なんですけれども、介護福祉士と保育士の資格の統一を目指すというような報道もありましたけれども、資格の統一の実現性については、どのようにお考えでしょうか。
大臣:
問題意識はさっき申し上げたとおりでありますけれども、とりあえず、すぐにできることは何だろうかということを中心に議論をしてもらって、これは5月中に一次的な取りまとめをしてもらおうというふうに考えておりまして、資格の統合というのは報道として流れていましたが、いろいろ試験とか、養成課程に影響しますし、様々な議論が私どもの方にも聞こえてきていますので、これは中長期的な課題であるのではないかなというふうに認識しているところでありまして、今すぐ何ができるのか、ニーズに見合った変化をもたらすことができるかどうか、これを考えたいというふうに思います。

(了)