（株）エコプロ・リサーチへの検疫所からの試験業務委託の指名停止

　（株）エコプロ・リサーチが、検疫所から委託を受けて実施した残留農薬試験について、東海北陸厚生局が立入調査を行った結果、契約内容に反して、検査実施標準作業書に基づかず検査を実施していたこと及び精度管理が不適切であったことが判明しました。このため、名古屋検疫所長が本日から１ヶ月間、同社を指名停止処分としたので、お知らせします。

１　（株）エコプロ・リサーチが、検疫所から、食品衛生法（以下「法」という。）第28条第４項の規定に基づき収去食品等の試験に関する事務の委託を受けて実施した残留農薬試験26件について、東海北陸厚生局が立入調査を行った結果、契約内容に反して、検査実施標準作業書に基づかず試験を実施していたこと（実際の手技との齟齬）及び精度管理が不適切であったこと（正確さの確認が不十分）が判明しました。このため、名古屋検疫所長が本日から１ヶ月間、同社を指名停止としました。

２　（株）エコプロ・リサーチは、現在、法第26条第３項及び法第28条第４項に基づく登録検査機関としての検査の受託を自粛しています。

３　厚生労働省では、同様の事案の再発を防止する観点から、一般社団法人食品衛生登録検査機関協会を通じて登録検査機関に対して本事例に関する情報を提供し、注意喚起を行いました。


【参考】
１　検疫所では、法第28条第４項に基づき、平成24年度の輸入食品のモニタリング検査に関する試験業務の一部について登録検査機関に委託（平成24年度実績1,481件：速報値）。

２　（株）エコプロ・リサーチが平成24年度に受注した、法第26条第３項に基づく検査命令３件の結果については問題が確認されなかった。