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平成23年7月8日

医薬食品局審査管理課

企画官 宇津

専門官 猪熊(4224)

化粧品規制協力国際会議(ICCR)第5回 結果概要


 2011年6月28日から7月1日にかけて化粧品規制協力国際会議がパリ(フランス)で開催され、化粧品について議論した。
 化粧品規制協力国際会議(ICCR) はカナダ、欧州連合、日本及び米国の化粧品規制当局からなる国際的グループである。ICCRの目的は、国際貿易への障壁を最小化しつつ、最高レベルの世界的な消費者保護を維持することである。本会議の一部において、この規制当局のグループは各地域の化粧品業界団体との対話に参加した。

 今回の会合では、以下の問題について議論した。
  ○ 動物実験代替法
  ○ ナノテクノロジー
  ○ 安全性評価の原則
  ○ 微量汚染物質
  ○ ICCRでの新規トピック希望について

 6月30日にはオープンセッションが開催され、消費者団体、業界団体、学術関係者が参加した。動物実験代替法、ナノテクノロジー、微量汚染物質や化粧品安全性のトピック等のICCRにおける議論プロセスが情報提供され、ICCRが将来取り上げるトピックについて議論がなされた。ICCR第6回会合に於いても、同様のセッションが開催される予定である。
 次のICCR第6回は2012年に米国で行われる。


会合の結果の概略

1.動物実験代替法

・規制当局はICATM の活動について報告を受け、確認した。
・「ICCR参加地域内の規制フレームワークにおける動物試験代替法の受け入れ可能性」についての文書を受領した。

2.ナノテクノロジー

・規制当局は、「化粧品のナノテクノロジーに関するICCRジョイントアドホックワーキンググループ報告書:検知の方法と基準(ICCR4)」の付属書の中に載っているナノ物質特性付け方法についての報告書を、ナノ物質特性のアドホックワーキンググループから受領した。
・最終調合品の中で1~100 nmの大きさの物質の不溶解性、生物学的持続性、測定法についての新たなワーキンググループが組織されることとなった。
・規制当局及び産業界は、ナノ材料安全性評価のアドホックワーキンググループの進捗について報告を受けた。
・産業界は、「化粧品に使用されるナノ材料についての調査(2011年)」の結果を報告した。

3.安全性評価の原則

・規制当局は、「化粧品の安全性評価の原則」についての文書を受領した。

4.微量汚染物質

・ICCRの微量物質に関するアドホックワーキンググループより、「微量物質の取り扱いに関する報告」についての文書の提出をうけた。
・鉛の限度値についてはまだ議論が必要であることが確認された。
・1,4-ジオキサンについての作業が開始された。

5.ICCRでの新規トピック希望について

・ICCRにおいて議論する新規トピックの提案書を募集した。
・これらの提案についてはオープンセッションにおいて議論され、内容は新規ワーキングループ設立を含めた動物試験代替法、ナノテクノロジー、内分泌攪乱物質、化粧品安全性についてであった。
・ICCRは、その活動用件への一致性を考慮しつつ、これらの提案を検討する。
・ICCRはいつでも新規トピック提案を受け付けている。

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