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平成28年8月9日 【照会先】 医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部 監視安全課輸入食品安全対策室 室 長 梅田 浩史(内線2495) 室 長 補 佐 飯塚 渉 (内線2496) (電話代表) 03(5253)1111 (電話直通) 03(3595)2337 |
報道関係者各位
輸入食品に対する検査命令の実施
(スペイン産うるち米及びペルー産カカオ豆、その加工品)
対象食品等 | 検査の項目 | 経 緯 |
---|---|---|
スペイン産うるち米(粉を含む。) | テブコナゾール | 検疫所におけるモニタリング検査の結果、スペイン産うるち精米から基準値を超えるテブコナゾールを検出したことから、検査命令を実施するもの。 |
ペルー産カカオ豆、その加工品(簡易な加工に限る。) | 2,4-D | 検疫所におけるモニタリング検査の結果、ペルー産生鮮カカオ豆から基準値を超える2,4-Dを検出したことから、検査命令を実施するもの。 |
<テブコナゾールについて>
1.トリアゾール系農薬・殺虫剤
2. 許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、体重1 kg当たり0.029 mg/日であり、急性参照用量(人が24時間または、それよりも短い時間の間の経口摂取により、健康に影響がないとする摂取量)は体重1 kgあたり0.3 mg です。
3. 体重60 kgの人がテブコナゾールが0.08 ppm残留したうるち米を毎日21.75 kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、1 日に225 kg摂取したとしても、急性参照用量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
<2,4-Dについて>
1.フェノキシ酸系農薬・殺虫剤
2. 許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、現在、食品安全委員会に評価依頼中ですが、FAO/WHO合同残留農薬専門家会議(JMPR)による許容一日摂取量は、体重1 kg当たり0.01 mg/日です。
3. 体重60 kgの人が2,4-Dが0.08 ppm残留したカカオ豆を毎日7.5 kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。
<スペイン産うるち米のテブコナゾールに係る違反の内容>
1.品名:うるち精米
輸入者:イベリア貿易 株式会社
輸出者:DE MINGO EXPORTACIONES,S.L.
届出数量及び重量:84 カートン、1,680.00 kg
検査結果:テブコナゾール 0.08 ppm 検出(基準値:0.05 ppm)
届出先:東京検疫所
日本への到着年月日:平成28年7月16日
違反確定日:平成28年8月5日
措置状況:全量保管中
参考 :スペイン産うるち米の輸入実績(平成27年4月1日から平成28年8月1日まで:速報値)
年度 | 届出件数 | 届出重量(kg) | 検査件数* | 違反件数 |
平成27年 | 12 | 9,905 | 10 | 0 |
平成28年 | 8 | 11,291 | 3 | 1 |
※平成28年3月4日付けで検査命令が解除され、同日付けでモニタリング検査強化を実施中に違反が認められたため、検査命令を実施するもの。
<ペルー産カカオ豆の2,4-Dに係る違反の内容>
1.品名:生鮮カカオ豆
輸入者:株式会社 G&C CORPORATION
輸出者:CV EXIMP S.A.C
届出数量及び重量:45 カートン、450.00 kg
検査結果:2,4-D 0.08 ppm 検出(基準値:0.01 ppm)
届出先:名古屋検疫所中部空港検疫所支所
日本への到着年月日:平成28年4月18日
違反確定日:平成28年4月28日
措置状況:全量廃棄済み
2.品名:生鮮カカオ豆
輸入者:株式会社 フィノデアロマ
輸出者:CASA LUKER S.A.(コロンビア企業)
届出数量及び重量:32 カートン、320.00 kg
検査結果:2,4-D 0.05 ppm 検出(基準値:0.01 ppm)
届出先:東京検疫所
日本への到着年月日:平成28年7月5日
違反確定日:平成28年7月29日
措置状況:全量保管中
参考 :ペルー産カカオ豆の輸入実績(平成27年4月1日から平成28年8月1日まで:速報値)
年度 | 届出件数 | 届出重量(トン) | 検査件数* | 違反件数 |
平成27年 | 12 | 326 | 0 | 0 |
平成28年 | 7 | 202 | 3 | 2 |