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平成26年7月25日

【照会先】

労働基準局安全衛生部化学物質対策課化学物質評価室

室長 角田 伸二 (5508)

室長補佐 岸 泰広 (5511)

化学物質情報管理官 高村 亜紀子 (5511)

(代表電話) 03(5253)1111

(直通電話) 03(3502)6756

報道関係者各位


「化学物質のリスク評価検討会報告書(平成26年度第1回)」を公表

~ナフタレンとリフラクトリーセラミックファイバーによる健康障害の防止措置を直ちに検討~

厚生労働省の「化学物質のリスク評価検討会」(座長:名古屋俊士 早稲田大学理工学術院教授)では、毎年、化学物質による労働者の健康障害のリスク評価を行っており、このほど標記報告書をまとめましたので、公表します。

 

今回は、事業場で労働者がどの程度化学物質にさらされたかを把握する「ばく露実態調査」で、平成25年度に調査の対象となった22物質のうち、7物質についてリスクの評価を行い、次のような結果を得ました(残る15物質についても、順次リスク評価を実施する予定。)。

【リスク評価結果】

■ 「ナフタレン」、「リフラクトリーセラミックファイバー(人造鉱物繊維)」(2物質)

詳細リスク評価(※2)の結果、製造・取扱の業務について、適切なばく露防止措置が講じられない状況では、労働者の健康障害のリスクは高いものと考えられることから、健康障害防止措置の検討を行うべきである。

  「エチレンクロロヒドリン」、「グルタルアルデヒド」、「タリウム及びその水溶性化合物」、「オルト-フェニレンジアミン」(4物質)

初期リスク評価(※1)の結果、一部の事業場で、ばく露が高い状況が見られたことから、詳細なリスク評価が必要である。

  「メタクリロニトリル」(1物質)
ばく露が高い状況は見られず、労働者の健康障害のリスクは低いと考えられるが、有害性の高い物質であることから、関係事業者による自主的なリスク管理を進めることが適当である。

厚生労働省では、今回のリスク評価を受け、「ナフタレン」と「リフラクトリーセラミックファイバー(人造鉱物繊維)」については、健康障害防止措置の検討に着手します。

また、「エチレンクロロヒドリン」、「グルタルアルデヒド」、「タリウム及びその水溶性化合物」、「オルト-フェニレンジアミン」については、詳細なリスク評価を実施します。

さらに、こうした検討等に先立ち、ばく露が高い状況が見られた事業場に対し、適切なばく露防止措置を講じるよう指導します。

今回、評価対象となった物質一覧と評価結果の詳細は、別添の報告書概要をご覧ください。

※ 報告書(全文)は、厚生労働省ホームページに掲載しています。

PDFファイルを見るためには、Adobe Readerというソフトが必要です。Adobe Readerは無料で配布されていますので、左記のアイコンをクリックしてダウンロードしてください。

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