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平成25年8月21日

【照会先】

医薬食品局食品安全部監視安全課

        輸入食品安全対策室

 室  長 三木 朗

輸出国査察専門官 長谷川 眞住

(電話代表) 03(5253)1111 (内線2496)

(電話直通) 03(3595)2337

報道関係者各位


輸入食品に対する検査命令の実施

~パラグアイ産ごまの種子、その加工品~

 本日、以下のとおり輸入者に対して、食品衛生法第26条第3項に基づく検査命令(輸入届出ごとの全ロットに対する検査の義務づけ)を実施することとしたので、お知らせします。
対象食品等 検査の項目 経 緯
パラグアイ産ごまの種子、その加工品(簡易な加工のもの。) カルバリル  検疫所におけるモニタリング検査の結果、パラグアイ産ごまの種子から基準値を超えるカルバリルを検出したことから、検査命令を実施するもの。

<カルバリルについて>

1. カーバメート系殺虫剤・成長促進剤

2. 許容一日摂取量(人が一生涯毎日摂取し続けても、健康への影響がないとされる一日当たりの摂取量)は、体重1kg当たり0.0075mg/日です。

3. 体重60kgの人がカルバリルが0.06ppm残留したごまの種子を毎日7.5kg摂取し続けたとしても、許容一日摂取量を超えることはなく、健康に及ぼす影響はありません。

4. カルバリルは、ごまの種子には0.01ppmの基準値が適用されますが、例えば、アスパラガスには15ppm、ケールには10ppm、レモンには7ppmの基準値が設定されています。

<パラグアイ産ごまの種子のカルバリルに係る違反の内容>

1.品名:ごまの種子
  輸入者:住友商事 株式会社
  輸出者:AGROLAND S.A.
  届出数量及び重量:3,120 バッグ、155.80 トン
  検査結果:カルバリル0.06ppm検出 (基準値:0.01ppm)
  届出先:名古屋検疫所
  日本への到着年月日:平成24年11月5日
  違反確定日:平成24年12月 20日
  貨物の措置状況:全量積み戻し済み

2.品名:ごまの種子
  輸入者:伊藤忠商事 株式会社
  輸出者:S.A. ARASY ORGANICA
  届出数量及び重量:2,080 バッグ、103.62 トン
  検査結果:カルバリル0.06ppm検出(基準値:0.01ppm)
  届出先:名古屋検疫所
  日本への到着年月日:平成25年7月30日
  違反確定日:平成25年8月 20日
  貨物の措置状況:全量保管中

3.品名:ごまの種子
  輸入者:伊藤忠商事 株式会社
  輸出者:DULSAN ORGANICA SRL
  届出数量及び重量:2,080 バッグ、103.85 トン
  検査結果:カルバリル0.03ppm検出(基準値:0.01ppm)
  届出先:横浜検疫所
  日本への到着年月日:平成25年7月26日
  違反確定日:平成25年8月 20日
  貨物の措置状況:全量保管中

参考 :パラグアイ産ごまの種子の輸入実績(平成24年4月1日~平成25年8月19日まで:速報値)

年度 届出件数 届出重量(トン) 検査件数* 違反件数
平成24年 99 15,494.02 4 1(カルバリル)
平成25年 33 2,439.01 12 2(カルバリル)
* 残留農薬(カルバリル)に係る検査

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