健康・医療牛海綿状脳症(BSE)について
1 BSE対策の見直しについて
現在の状況
牛海綿状脳症(BSE)は、牛の病気の一つで、BSEプリオンと呼ばれる病原体に牛が感染した場合、牛の脳の組織がスポンジ状になり、異常行動、運動失調などを示し、死亡するとされています。かつて、BSEに感染した牛の脳や脊(せき)髄などを原料としたえさが、他の牛に与えられたことが原因で、英国などを中心に、牛へのBSEの感染が広がり、日本でも平成13年9月以降、平成21年1月までの間に36頭の感染牛が発見されました。
しかし、日本や海外で、牛の脳や脊髄などの組織を家畜のえさに混ぜないといった規制が行われた結果、BSEの発生は、世界で約3万7千頭(1992年:発生のピーク)から7頭(2013年)へと激減しました。日本では、平成15年(2003年)以降に出生した牛からは、BSEは確認されていません。厚生労働省では、最新の科学的知見に基づき、国内検査体制、輸入条件といった対策全般の見直しを行っています。
平成27年12月に「牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しに係る食品健康影響評価」を食品安全委員会に依頼し、平成28年8月の答申を踏まえ、対策の見直しを行いました。
平成23年12月に「牛海綿状脳症(BSE)対策の見直しに係る食品健康影響評価」を食品安全委員会に諮問し、平成24年10月及び平成25年5月に答申を受けました。その答申を踏まえ、国内措置及び輸入措置の見直しを行いました。
関係法令・通知
2 国内対策
平成13年9月、国内において初めてBSEの発生を確認しました。同年10月、と畜場における牛の特定部位(異常プリオンたん白質が貯まる部位:頭部(舌・ほほ肉を除く)、脊髄、回腸遠位部)の除去・焼却を法令上義務化するとともに、 BSE検査を全国一斉に開始しました。その後、国内外での知見の収集し、リスク評価機関である食品安全委員会評価を依頼し、最新の知見に基づき、段階的に対策の見直しを行いました。
BSEの発生数が国内外で激減した現在も、肉骨粉をえさとして与えないことや異常プリオンたん白質が貯まる特定部位をと畜場で除去するなどの対策を継続しています。
3 輸入牛肉対策
BSE発生国からの牛肉については、平成13年から輸入を禁止しており、食品安全委員会の科学的な評価結果を踏まえて30ヶ月齢以下と証明される牛由来であることや特定危険部位(SRM)を除去すること等の一定の輸入条件の下で輸入を再開しています。
輸入が再開した国からの牛肉については、輸入条件に適合しているかどうか輸入時に検疫所において検査するとともに、適宜現地査察を実施しています。
4 BSEに関するQ&A
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このページに関するお問い合わせ先
健康・生活衛生局 食品監視安全課
国内対策: 乳肉安全係 (内線:2440, 2476)
輸入対策: 輸入食品安全対策室 (内線:2469)
TEL:03-5253-1111