閣議後記者会見概要

H21.04.24(金)09:25 ~ 09:32ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議については特別ご報告することはございません。

質疑

記者:
昨日、臨床研修医制度の最終的な取りまとめが終わりました。臨床研修医の受け入れ人数を都道府県ごとに上限を設けるということで、地方の医師がいないということは防げるという期待がありますが、どのようにお受け止めでしょうか。 (大臣)例えば、先般、愛知県名古屋市からお医者さんの先生方、市長会の方が来られて、名古屋は非常にうまい方式でやっているので、「これで枠をはめられてはかないません」と言うような話もありました。「現状一生懸命おやりになって救急体制を取っている所が困るようなことは致しません」ということで、ある意味では激変緩和措置ということをやっています。非常に難しいのは、若いお医者さんにどこで研修しなさいと強制するのは、憲法上の人権とかを考えても問題があるし、しかし、片一方で医者不足をどうするかという問題もある。ある程度の枠を決めるということは許容されるのではないかと思いますが、今申し上げたように、各地域全部状況が違うので、そこは柔軟に対応をしていきたいと思っています。名古屋の方々も、その措置を非常に歓迎しておられます。いずれにしても、どうすれば良いお医者さんを育てることができるかということなので、文部科学省と厚生労働省と協力しながら、良いお医者さんを育てる。単なる研修医をお医者さん不足だからどうという観点からであっては駄目だと思います。国民のために良い医者を育てるにはどうすれば良いか、そういう観点から今後とも必要に応じて新しい取り組みをやって、問題があれば、必要な改善はしていきたいと思います。
記者:
昨日、タレントの草なぎ剛容疑者が公園で裸になっていたとして、逮捕されました。草なぎ容疑者は総務省の地上デジタル放送の普及啓発などもされていますし、アルコールと言えば厚生労働省も関係あるということで、どのように受け止められているでしょうか。
大臣:
ショックで、大変残念だなと思います。あれだけ多くのファンがおられるわけですから、お酒を飲みたい気持ちもわかりますが、少し度が過ぎたのかなと思っています。大変才能のある人ですし、多くのファンも期待しているので、しっかりと反省をして、法律に基づいて処罰されるものは処罰した上で、みんな待っていますから努力して、生活を立て直して、反省して、是非再起して欲しいと思います。私も昔バラエティ番組に出ていたこともあるので、一緒に仕事をしたこともありますが、仕事を真面目にやる良い青年なので、今は34歳でしょうか、人間というのは失敗することもあるけれども、一回の失敗で挫けるのではなくて、しっかり反省をして、また才能を生かしてほしいです。韓国でもチョナン・カンとして、彼はハングル語ができるので人気もあるし、台湾でも相当人気がありますから、アジアの若者もみんな待っていますから、そういう意味で是非立ち直ってほしい、そして再起を図ってほしいと思っています。
記者:
世襲制議員について与野党で議論が行われているのですが、大臣自身は国会議員の世襲の在り方についてはどのようにお考えでしょうか。
大臣:
基本的には有権者が決定することですので、世襲であろうがなかろうが有権者が「この人を政治家にした方がいい」という人に投票すればいいだけですから、民主党と自民党の間でこのことについて選挙の争点にして人気取り競争をするというのはしっくりしません。ただ、世襲制限をおやりになる方々の視点から見ますと、スタートから差ができており、機会の平等がないのではないかということをおっしゃるのではないかと思います。昔から「ジバン、カンバン、カバン」と言われていますが、それはある意味で有権者を馬鹿にしたことになります。「カバン」つまりお金を持っている人に投票しますでしょうか。今は有権者が買収されることはないですし、「カンバン」について言えば、私もテレビに出ていたりしますから「カンバン」はあります。親が政治家という「カンバン」もありますが、東国原さんも、森田健作さんも、橋下さんもメディアを通じての「カンバン」を持っていらしたので、「カンバン」の話を言うのであればテレビに出ている方は初めからハンディを付けるかという話になります。それから「ジバン」も、親の「ジバン」を継ぐというのは有利かもしれませんが、選挙というのは戦ですから「ジバン」のある人に負けては駄目です。国民のために立ち上がって政治をやるよと、相手が世襲で「ジバン」があろうが打ち崩す力がなければなりません。そして、大都会だけではなくて郡部であってもそういう現象が起きており、だから参議院でこの前大負けしたわけです。自民党の金城湯池と言われていた田舎で負けているのです。むしろ都市の方が勝っています。私はあまり「ジバン、カンバン、カバン」というのが意味を持たない時代になっていると思いますし、日本の有権者を馬鹿にしてはいけないと思います。有権者はきちんと政治家の資質を見て判断してくれていると思っておりますから、こういうことで二つの大きな政党が戦うのではなくて、経済政策、雇用政策をどうしますか、外交政策、安全保障政策、国民のためにどういう政策がいいかという話をしないと、本当にいい選挙戦にならないと思いますから、そういう懸念を持っております。

(了)