事前大臣協議後記者会見概要

H20.12.18(木)15:35~15:40 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

事前大臣協議について

大臣:
今財務大臣と折衝して参りまして、まず、2,200億円削減の問題ですが、たばこ税が実現できなかったことは非常に残念だということを申し上げて、しかしながら、道路の方で600億円が出てありがたいと。では、残りをどうするかということですが、一つは、同じ社会保障の中で特別保健福祉事業資金。これはずっと1.5兆円が溜まっておりますので、これを精算することによって1,370億円の余剰が発生いたしますのでこれを使って行く。これは精算するいい機会であります。ただ、これは高齢者医療制度の運営にとって重要な事業ですので、適切な事業規模は確保したいということで、一般財源からきちんと配慮してもらうということを約束していただきました。残りが230億円程度になりますが、これはジェネリック、後発医薬品を使う。これは国民の負担減にも繋がるわけですから。そういことをお願いして参りました。
次が、基礎年金の国庫負担割合ですが、前回12月4日に財務大臣にお会いした時もお願いしましたし、私はずっと一貫してぶれないで言っているように、平成21年4月から2分の1引き上げを行ってくれと再度お願いいたしましたので、2009年度と2010年度の2年間は、財政投融資特別会計から一般会計への特例的な繰り入れによる臨時の財源を手当として2分の1に引き上げるということで、財務大臣のお答えをいただきましたので、そのことを了承し感謝をすると申し上げました。
三番目の大きな課題は総理枠の重点課題推進枠ですが、これは医師確保対策、雇用対策、これは今まさに大事な課題であり、また少子化対策の推進に必要な予算について格段の配慮をお願いしたいと申し上げて来ました。以上ご報告です。

質疑

記者:
2,200億円につきまして大臣は、常々、安定的な財源ということをおしゃっておりましたが、今年度の措置が安定的な措置と言えるのかどうかということについては、どのように受け止めていらっしゃるのでしょうか。
大臣:
安定的な財源でないことは確かであって、1,370億円についても単年度限りです。ですから、最終的にはいかにして安定的な形で持っていくか。これは今、政府・与党内でも調整を進めている中期プログラムとも関係がありますが、私はやはり最終的にきちんとした消費税なりなんなりで、安定した財源を確保すると。ただ、これは今の経済状況がこれだけひどい状況ですから、これで増税というのは普通常識的にはありえないわけですね。ですから、状況を見ながら行う必要もありますので、そういうことを考えれば臨時の措置として行っていくのはいたしかたないと思います。ただ、いずれにしてもきちんと財源の手当はどういう手であれ行っていくということは実現できたと思います。
記者:
中川大臣との会談の中で消費税が将来増税できない場合に、その時にどういう対応をしていくか、また厚生労働省としてどういう対応して欲しいという話はありましたでしょうか。
大臣:
全くそういう話はしておりません。
記者:
年金の問題ですが、2011年度の2分の1引き上げの財源について何かお話はされたのでしょうか。
大臣:
そこまで話をしておりません。とりあえず特別会計の一般会計への繰り入れということで、あくまで臨時的な措置ですからそうしようということです。
記者:
今年の分の残り1,000億円についての話はされたのでしょうか。
大臣:
これも話をしておりませんが、これは補正なりなんなり手当をしなければいけませんので、法律は廃案という状況ですから、これはきちんとしたいと思います。
記者:
来年度の肩代わりの話はしたのですか。
大臣:
その話はしておりません。
記者:
この辺の手当の話はされたのでしょうか。
大臣:
来年度予算の話をしましたので、そのお話は全くした覚えはございません。来年度予算案はこれできちんとなったわけですから。今年度についてはジェネリックで1,000億円、あちらで1,000億円ということで組んでいましたが法案が通らないということですので。今は来年度の話を付けたということですから関係ありません。
記者:
3,300億円の重点課題推進枠ですが、どの程度の獲得を目指しての目標はございますでしょうか。
大臣:
それは各省の取り合いだと思いますので、特別ありません。
記者:
中期プログラムなのですが、消費税の増税時期を盛り込むかどうか続いておりますが、これについてはどうお考えですか。
大臣:
これは政府・与党で話をしないといけないと思いますが、先ほど申し上げましたように安定的な財源の獲得を考えれば当然消費税議論をしていいと思います。あとは今の経済状況の関連が非常に大きいですから。政府・与党の私はもうこれは一貫してぶれることなく消費税の増税を含めてきちんとした安定財源が必要だということを申し上げてきました。この点はずっと一貫していると思います。

(了)