閣議後記者会見概要

H20.03.04(火)08:44~08:49 ぶら下がり

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議は、特別にありませんですけど、改めて危機管理を徹底してくださいと。防衛省の話がありましたから。

質疑

記者:
ねんきん特別便に関してなのですが、昨日、社会保険庁が報告されたのですが、訂正なしと送った方でも再度追跡調査をしたら8割が実際には訂正をされたということなのですが、やはりねんきん特別便の形式では、年金記録の回復に結びつけるのは難しいのではないかという声が改めて上がっていますが。
大臣:
いろんな問題点があって、私がいつも言うように、二兎を追って、二つのことを同時にやろうとしたのです、欲張って。本来漏れていた記録を本当はきちんと書いてあげれば良かったのだけれども、それはブランクにして送った。それは、不正を働いたりする人がいたらいけないから、なりすましということを言っていました。しかし、既に分かっている記録の方は、プリントアウトしてきちんと書いてある。訂正ありますか、ありませんかは、プリントアウトした方についてなのです。だからいわば二次的なもの。そうすると、それをさっと見て、いやこれには訂正ないよと書かれる。ところが、本来の大きな目的は、漏れているもの、ブランクになっているものにつき照会を下さいということ。ですから、今から振り返ったら、とにかく訂正ありなしの葉書なんか何も入れないで、この特別便を受け取った人は、全員電話して下さいよと言ってあげた方が良いのかもしれないのですけど、そして、一番大事な漏れているものを確認する。しかし、社会保険庁の事務所に来られる前に、自分でチェックしてもらいたい部分もあったものだから、訂正ありなしなのです。だから、そういう葉書を入れたのです。ですから、受け取られた方も多少混乱がある。それから、国民の皆さんも多少混乱がある。国会での議論を聞いていても、質問をなさる方もそこを混乱されておられる方がおられる。それで少し念を入れて照会してみたら、そういうことでしたのですかという方がやはり8割、9割で、例えば、少しくらい戻ったって仕方がないからそんなものはいいよという方は6%くらいしか確かいなかったと思います。今度、2月6日から発送する分でバージョンを変えましたから、少し分かっていただけるかなと思います。それから、もっと広報活動をやる。昨日のような数字が出ましたから、さらに続けてやる。昨日までのものは、第一回に送った古い特別便の方々が主たる対象なのです。この方々にもう一回新しいものを送りますから、そういう形で着実に皆さんにご説明をしていく。それから、これは、もの凄い人出とお金がかかる話ですので、完璧には、すぐにはできないかもしれないですけど、できるだけ電話してみたりしながら少しずつ取り戻していく、理解していただく。それしかないと思います。だから、引き続き努力はやっていきます。
記者:
一部報道に、玉沢議員が当時の厚生労働省次官にちょっと圧力というか、口利きというか、そういうことをしたという報道もありますが、その方はご存じですか。
大臣:
私も新聞で見ただけでちょっと詳細がつまびらかではないので、コメントできませんけれども、分かった段階で何か問題があることがあればそれは正さないといけないと思います。それから、今の問題とも関係ありますけれども、いわゆる天下り、公益法人の理事長等で、元々これは天下りだったこともあるのですが、所管官庁出身者を3分の1以下に留めましょうという約束をしているのです。それを今全部チェックしたら、相当数はもう改善しましたけれども、我が省もいくつかまだきちんとなってないものがあるのです。私は、人事の刷新、特に審議会とか、こういうものについてやるということをやっていますので、できるだけ4月1日に向けて3分の1以上天下りがいるのをゼロにするということをやっていきたいと思います。ただ、片一方で、薬の問題とか、非常に専門的な問題は、やはりプロがある程度いないと動かなくなりますし、ある程度役所のことを知っている人がいた方が良いこともあるので、完璧にゼロにした方が良いかどうかは、これはまた問題なのです。国民の立場から見て、その公益法人が一番動く体制にする。しかし、プロであっても天下りが3分の1を超えるようなことは、やはり国民の理解を得られないということで、平成18年に一般のガイドラインを決めましたから、それを目指して今やりたいと思います。今日は、総務大臣から全体の状況についてご指摘がありましたので、これはきちんとやりたいと思います。さっきの玉沢さんとの絡みもあります。

(了)