閣議後記者会見概要
H20.01.18(金)09:34~09:50 ぶら下がり
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 閣議では特記することはありません。それで、今日は、ねんきん特別便の回答状況その他について、後ほど細かいデータをこの後すぐ配って事務局から細かい数字は説明いたしますけれども、丸い数字をちょっとご説明いたします。昨年の12月17日からねんきん特別便を年金受給者の方から送付しました。だから、850万人分かって、大体250万人が今もらっている年金受給者なので、この方々に3か月かけて送るということで、これまでのは12月26日までの数字で約48万人に送りましたと。それで、1月7日現在で16万件の回答がありました。うち訂正がありますよという回答が2万件、訂正ありませんという回答が14万件、それから、住所が分からないとかいうことで届かなかったのが約2,000件です。さらに、1月9日に12万件送りました。それから、16日に13万件を送付するということで、一週間に十何万件ずつ送っていって、予定どおり終わるということです。それで、是非まだ回答なさっていない方は一日も早く回答をくださいということと、住所が社会保険庁に届けている住所と今現在の住所が違う方もなるべくお勤め先におっしゃっていただくとか、市町村の窓口におっしゃっていただければ、こちらに届きますので、是非ご協力を願いたいと。それから、具体的な方策として、まず、住所がわからないということが理由で届かなかったものについては、毎月住所変更届の有無を確認して、変更届けがあれば、つまり、ご本人から私は実は住所が昨年変わったのですよという届け出をいただければ、すぐ再送付をいたしますと。それから、届かなかった方について、そういう住所が変わったのだという報告がご本人から来なかった場合も、市町村の協力を得て住所調査を行う。旧住所で調べれば移転先がわかりますから、転入転出がわかりますので、それで調べて、新しい住所を探し出して送ると。それから、梨の礫で全く回答を寄越してくださらない方については、例えば、一月待って来なければ、どうしたのですかというはがきを送って、是非くださいと。それでも来なければまたもう一回やると。二回ぐらいは最低やって、是非回答してくださいという勧奨を繰り返すと。それから、訂正がないと、この記録のとおりですという回答が来た方について。しかし、訂正がないというのは、ややこしいのですが、なりすましがあるから、いわゆるブランクのところについては答えは行っていないわけですね。だから、訂正なしと言ってきた方々も、今ここに書いてあることは訂正ないけれども、そちらが探してくれた、いわゆる消えたと言われていた部分は本当でしょうかと電話をかけてくださらないといけないはずなのです。だから、例えば、10万人が訂正なしと言ったら、その10万人は基本的に全員、どの会社だったのでしょうかと、どこが私の空欄だったのでしょうかと、それは言ってくださらないといけないのですね。だから、これを今からどう掴むかというのは、これがねんきん特別便が成功するかどうかの一番大きなポイントで、何度も私が申し上げたように、ひょっとしたらあれに書いていた方が良かったかなと思ったのだけれども、やはり悪用されたら困るから、複雑なのだけれども、そこはなりすまし防止で抜かしてしまった。そこで、3つの、氏名、生年月日、それから、性別もぴったり、それから、重複期間、この期間は絶対に抜けているよと、それもぴったりと、4つの要素がぴったりの人というのはほぼ間違いないと思うのですね。これが大体5、600人ぐらい今のところで、絶対ほぼ間違いないという人がいるわけです。その人たちに、昨日から集中的に電話をかけさせてみています。それで、くださいましたか、いやもうくれました。くれたという人は除けばいいので、もうわかっているから。だから、600人くれて、もう確実に訂正とかうまくいって消えたのが、確率高かった以外がやはり500人ぐらいおられると思うのですね。訂正なしと言っておきながら電話くれていない方、それ昨日、今日をかけて、また結果が分かればまたお知らせしますけれども、こちらから集中的に電話をする。電話が通じなかったら、人を行かせて、あなた訂正なしと来たけれども、ほぼあなたの記録だと思いますがどうですかと、それはマニュアルを作って、なりすましがひょっとしたらあったらいけないですけれども、「この頃大阪にいませんでしたかとか、機械の関係の工場でしたでしょうか。」と、こう誘導すると、「そうだよ、俺、大阪のなんとか機械工場にいたんだよ。」と、「覚えていらっしゃいますかこの会社は。」と、「そうだ。」と。ではもうここまで揃っていればあなたですねということで、そこを埋めていって一件落着と。その作業を、これは大変だけれどもやっていかないといけないので、とりあえず、ほぼ間違いない人について、昨日、今日、私が指示して、やってみようということでやってみています。その結果が出て、そうしてやるということですから、是非、正月休みを含んでいますけれども、訂正なしという回答をくださった方も、全員が「では空欄部分は何だったのですか」ということを、窓口に来ていただいたり、電話をくださらないといけない。これは是非ご協力をいただきたいと思います。昨日、今日をかけて、その調査をやっているというところであります。それから、今度、封筒、注意書きを書きましたけれども、あれでも注意喚起が足りないといけないので、赤字の印刷で、是非連絡くださいと。後でどういうふうにして赤いはんこを押して、赤字の印刷でもっとその注意書きがわかるようにするかはもうすぐ配らせて、皆さんにお見せします。それから、少しでも国民の皆さん方のこういうのがわかりにくいとか、こういうのを改善してくれというのがあれば、逐次やっていきたいと思います。本当にこのシステムが複雑なので、それを克服していかないといけない。複雑になったのは今言った不正防止のためにどうしようもない決断を下したので。それをやった以上はわかりにくいところはフォローしていきたいと思っておりますので、とりあえず今日発表して。大体、今日のところでさっき言った48万に12万、13万を足すと、昨日ぐらいで73万通ぐらいは送っているので、この調子で250万人ぐらい終わって、それで、こういう形で集計でき次第、また皆さん方に、国民の皆さん方にお教えする。それで、不備があれば直していくということを繰り返して、改善しながらやっていきたいと思っています。それが今日この後すぐの作業でお知らせすることです。あとは何かあれば。
質疑
- 記者:
- まず、送られたものから返信された数について、数の多い少ないという評価を大臣はどのように考えていらっしゃるでしょうか。
- 大臣:
- 48万で、今言いましたように、16万件ですから、3分の1。ですから、これはまだ、正月休みがあったというのを少し差し引いても、ちょっと皆さん方もう一度見ていただいて、がんばって送り返していただきたいと思います。だから、ここのところ増えてはきています。毎日どうかというのは後でデータがあれば出せと言ってありますので、少しずつ増える度合いが多くなってきていますので、このまま伸びてくれればと思いますけれども、ちょっと今の12月段階の、年末段階のあれだと、3分の1というのはちょっとがんばらないといけないなという気がしています。ただ、ここの1、2日というのはかなりの数戻ってきているように思っていますので、この調子で国民の皆さんのご協力を賜りたいと思います。
- 記者:
- 細かい点二点確認なのですが、今、反応のなかった方には二度はがきを送るという趣旨で先ほどおっしゃったのですか。
- 大臣:
- はがきを送ったり、直接社会保険庁の人間が行って、どうなっているのですかと、勧奨するということで、あらゆる手を使って、反応がなかった方というのは、返事が来なかった方ですね、その方に関しては勧奨するという、基本的にはまずはがきでやってみようと思っています。それでまた、それではだめだということでいろいろご意見があれば、それを参考にして出向いていくというようなことも考えたいと思っています。
- 記者:
- あともう一点、訂正がないよというふうに返信をくれた方の中から、5、600人は間違いないというものが別にあるということで電話をしているという趣旨でしょうか、先ほどのは。
- 大臣:
- いや、先ほど何度も言いましたように、こういうふうにやって、「あなたの履歴は。」とこう例えば書いてあるとしますね。それで、ある期間だけがなりすまし防止のために、それが一番必要なのだけれども、それは伏せてあるわけですよ。だから、訂正がないというのはすでに明らかになっている経歴について訂正がないと言った人であっても、この部分を知りたいでしょう、知りたいと思うのになぜかけてこないのですかというので、今回は、要するに、三要素揃った人でやったので、ほぼその人に間違いないケースなのですね。それに加えて、その人の空欄の期間と、こっち側が調べた空欄の期間がぴったり一致している人は、その要素で入れるとほぼ間違いないと思うのですね。若干のずれは、手続きで一月遅れたりとかあったりするのだけれども、ぴたっと一致している人が何人かいる。それが全体で600人ぐらい、戻ってきた人の600人ぐらいはそうなのです。それで、調べたら、100人ぐらいはもう自分で行かれて、「ああそうか、これ俺の会社だった。OK。」と、完全に一件落着、それを除いて、訂正なしと言ってきているのに問い合わせてきていない人がまだ500人いるということなのです。それで、この500人について、昨日から電話作戦をやって、まだちょっと結果は出ていませんけれども、今日、明日やれば、500人ですから、全国で、みんなで手分けしてやればできますし、それを今やっていると、そういうことです。
- 記者:
- 返ってきた中で、訂正なしの人の割合がちょっと多いような気もするのですが、その割合についてはどういうふうにお考えですか。
- 大臣:
- いや、私は訂正なしの割合が多いと思わないので、まさに、要するに、消えてない部分ですから、普通は正しくあるべきなので、もっと多くてもいいはずなのですね。だけど、その中にやはり、2万件かな、今言った14万件のうちの2万件はやはり訂正があったということは、すでに明らかになっている中にもそれだけあったという感じがするので、それは一つ一つ訂正する。つまり、この作業をやって、誰も気付かなかったのだけれども、本人が気付いてくれた分が2万件あったということなので、やはり作業をやって無駄ではなくて、それで新たに明確に訂正できるということですから。だから、この作業でやって、副次効果がどんどん出てくる、それから、照会作業もやったりして紙台帳にもあたったりしていますから、そういうことで少しずつですけれども前に進んでいると、そんな感じがします。
- 記者:
- 薬害肝炎なのですが、昨日、7,500の医療機関を公表されましたけれども、うちには入っていないという人が、新聞社にもすごくたくさん問い合わせが来ているのですが、それに対する対応といいますか。
- 大臣:
- これちょっとどうするか検討しますけれども、基本的に、今までの新聞折り込みのデータとか、全部広告会社とあれして、3,000万部ぐらいあれば、ほとんど個人の家にはやる、事業所なんかはちょっと、みんな朝自分の家で朝刊を開いて、それで会社に行って、会社にあまり広告入れないでいいだろうという、そういうことから出したのですが。これはホームページがあるけれども、ホームページでは見にくいから新聞折り込みということなので、厚生労働省関係の窓口に行ってもらったり、市町村の窓口に置くとか、それから、どういう手が打てるか、ちょっと早急に検討してできるだけ多くの人の目にふれるようにしたいと思っています。
- 記者:
- 原爆症認定の新基準ですけれども、与党案に沿って、原因確率を改めるというふうな骨子が示されました。大臣のお考えをお願いいたします。
- 大臣:
- 基本的にその方向でやりたいと思います。できるだけ広く認定をすると。だから、それは与党の案で、相当広がったと思います。ただ、これはどういう審査をするかという一つのイメージの第一歩なので、これからでは具体的に詰めていけばどうなるかというのはもっと時間がかかるので、何回か協議をし、審議をし、2月、3月ぐらいになって正式に決めたいと思いますけれども、大きな方向はこういうことなので、今までと比べて約10倍の方々を救うことができるということですから、この方向で行きたいと思っています。
- 記者:
- 今日、一部報道で、政管健保の国庫負担の肩代わりについて、財政のいい健保の約700万人サラリーマンから平均1万円強負担を求めるという報道がありましたが、事実関係についていかがでしょうか。
- 大臣:
- これは細かく健保の状況を見てみないといけないですけれども、積立金をやはり調子いいところはいっぱい持っているわけです。だから、それを取り崩せば直接負担ということにならないだろうし。それから、例えば、保養寮みたいな所を持っている、ほとんど減りましたけれども、そういう資産の売却というような、いろいろな手がありますから。それが具体的にどうであるかともっと精査しないといけないですけれども、私が見た限りにおいては、調子がいいところは積立金の取り崩しで計算してみると対応できるところがほとんどだと思いますから、ちょっとその記事についてどこまで正確か今正確にはコメントできません。そういうふうに思っています。
(了)