閣議後記者会見概要

H19.04.13(金)08:50~09:00 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
おはようございます。本日の閣議ですけれども、閣僚発言としては、海外に3人大臣が出張しましたのでそれぞれの臨時代理がこうなっているという報告がありました。閣僚懇にいきまして、総理が能登半島の震災の被災地を訪問されるということで、各省震災対応をしっかりやっててくれるとは思うけれども、さらによろしくと、こういう話がございました。また、公務員制度改革が政府与党でとりまとめをされまして、今後法案の法案化の作業が行われます、ご協力ありがとうございましたとこういう話でした。

質疑

記者:
本日、年金関係の法案が閣議決定されたと思いますけれども、この中でパートの厚生年金適用拡大についてですが、適用の範囲が限定的であるという評価もありまして、再チャレンジとしては迫力不足という評価もありますが、大臣の認識をお聞かせ下さい。
大臣:
これは、いろいろですね、役所の側も審議会の先生方のご意見を聞いて、とりまとめたという経緯がありますし、また与党側でもずいぶんご議論をいただいたということを私も報告を受けておりますが、そういう議論の積み重ねの中で決まったということでございますので、私はこれが現段階における一つの国民のコンセンサスというか望んでいることが実現されたと、こういうふうに考えておりまして、このラインでぜひ国会の理解を得、早期の成立をお願いしたいと、こういうふうに思っております。
記者:
あともう一点、代理出産についてですが長野県のクリニックでですね、代理出産を引き受ける女性を公募するということがありましたけれども、これは議論が続いているところかと思いますが、現段階として厚生労働省としてこの公募に対して何か行動をとるご予定はございますでしょうか。
大臣:
これは一般的には、学会の否定的な考え方というのが今あるという事態ですね。それに対して、世論の動向というか、そういうものの変遷もあるであろうからということで、現在、学術会議の方にご検討をお願いしているという段階です。これも、どういう場合にそういったことが是認されるべきかということについて、たぶん非常に狭い道を想定して、その道だったらみんな国民の納得が得られるのではないかというふうなラインで、そういうことで探っているということでして、公募というようなことについては、ちょっとまだ思い至っていないというところではないかと思います。
記者:
学術会議が検討している段階で、こういう公募という動きが出てくることに対しては、どういうふうに見てますでしょうか。
大臣:
そういう学会の意見が出て、かつ、我々も最近の世論の動向からいって、これに対して、さらに多角的な、お医者さんだけの立場ではなくて、倫理の立場とか、そういうようなものも含めて、ご議論をしていただいているという経緯もご存知だろうと思うんですね。そういう経緯をやはり尊重していただきたいという気持ちはあります。
記者:
改めてこの問題に関して、法整備の必要性の是非についてお話しいただけますか。
大臣:
ですから、そういうことを含めて、今、学術会議の方に、先生方の専門的な検討をお願いしていると、こういうことです。
記者:
その当の医師の方は、国が制度を作るのを待っていられないというようなことを会見で言っているんですが、そのスピード的なことから言いますとどうですか。
大臣:
これは、そう右から左に結論が出るという程度の問題ではないのではないかと思いますね。もちろん、無用な時間をかけるということは、その問題に直面している具体的なご夫婦からすると、望ましくないことはわかりきっていますから、それはそれで、できるだけ審議を促進していただきたいとは思いますけれども、右から左に結論が出るというような問題ではない。特に、一度否定の意見が出ているわけですから、これをこういう中で、なんか細い道かもしれないけれども、ないかということをご議論いただいているわけですね。
記者:
カネミ油症で、先日、与党が救済案をとりまとめまして、独自の議員立法以外に予算措置で、ダイオキシンの協力金という名目で、一人20万円を支給するという案ですが、当該の厚生労働省として、来年度予算でそれを計上するという方向でよろしいんでしょうか。
大臣:
これは党が主導でご議論いただいたわけですけれども、研究を少ししないといけないということでして、研究協力金というものをお支払いすると、こういうことになったわけですね。したがって、仮に議員立法であっても、予算措置については、やはり私どもの方がそれを盛り込んでいかないといけないということであります。
記者:
冒頭触れられませんでしたが、予定どおり、被用者年金一元化法案については閣議決定されたと。
大臣:
失礼しました。大部の法律案が出まして、ちょっと一週間ばかり予定を延ばしていただいて、よく精査した上で、提出をさせていただきました。
共同:
それに関連してなんですけれども、パートの厚生年金適用というのは、安倍総理の再チャレンジ支援の目玉の一つだと思うんですが、今日の閣議ないしは閣僚懇で、総理から発言はなかったですか。
大臣:
別段ございませんでした。
記者:
与党内には、今国会での成立は難しいんじゃないかという意見もあるようですが、大臣はこれについてどうお考えですか。
大臣:
我々は、とにかく、今国会に非常に盛りだくさんの、労働法制に加えまして、こういう年金のかなりの改革を伴う、そういう法案を提出させていただきました。なかなか延長などということも到底考えられない政治情勢だと思いますので、そういう意味からすると、相当我々一所懸命やらないといけない、また、国会のご議論も、ご協力も得ないといけないと、こういうように考えています。しかし、是非、成立を図りたいと、このように思います。

(了)