閣議後記者会見概要
H18.10.10(火)09:38~09:47 省内会見場
広報室
会見の詳細
閣議等について
- 大臣:
- 本日の閣議でございますけれども、まず第一に、教育再生会議が設置されることが決定されました。次に、安倍総理大臣の訪中、訪韓についてのご報告がございました。それから、第三に、北朝鮮による核実験の実施の発表につきまして話題がございまして、これは正式には、官房長官声明が発出されていることはご承知のとおりですが、また同時に、閣僚懇におきまして、各大臣から、関係する所管の事項について、それぞれ対応ぶり等について発言がございました。私からは、過去のこうした実験、すべてもし本当であればという前提ですけれども、というようなことの経験に徴すれば、これによって格別の放射能が大気その他に影響を及ぼすというようなことはないということに鑑みて、国民の皆さんに冷静な対応をお願いするという声明も発出されているわけですが、他方また、万々が一、あるいは例外的にということもないわけではありませんから、これの食品等に対する影響というものに対しては、注意を格別に払っていく必要があるということであります。もちろん、その前提として、皆さんご承知のとおり、放射能対策連絡会議というものが設置されておりまして、鋭意情報の収集に努めているということでございます。以上でございました。
質疑
- 記者:
- 今の核実験の関係なんですけれども、食品等への影響というのは、厚生労働省として具体的にはどういうことをやられるのでしょうか。
- 大臣:
- これはまず、放射能についてのそれぞれの観測点についてのいろいろな情報が上がってくることが第一段階だろうと思います。そういうことが中心ですけれども、同時にまた、いろいろな世界のそうした活動にかかる情報を収集しまして、何か問題が生ずる恐れがあれば、輸入その他、農産物品を中心とする食品等について、関係法令に基づいて、注意を払っていくということになろうと思います。
- 記者:
- 今回の実験の表明に関しては、中国も含めて世界中が非難の声明を上げているかと思うのですが、大臣としてはこういう北朝鮮の対応に対してどのようなお考えでいらっしゃいますか。
- 大臣:
- これは、もう本当に当然ですけれども、全く言語道断と言うか、最大限非難されるべきことだということでございます。これまでの国際社会というのは、北朝鮮が国際社会に参加して、そこからいろいろ国際社会の協力を求めて、自らの国の発展を図っていくということが一番いいことだということをずっと説得してきたわけでありますが、それとおよそ正反対のことをしているわけですから、これは言語道断、もう理解が不能だということなんですけれども、当然そういうことは、国際社会のこれまでの努力を踏みにじるものであって、最大級の非難をされるべきことだと、このように思っています。
- 記者:
- 今の北朝鮮の話に絡んで二つ。一つは、具体的に今日は総理から、どのようなご指示があったのかということが一つ。もう一つは、今の大臣のお話にも関連なんですけれども、特に北朝鮮からは、きのこですとか、いろいろな農産物の輸入等もあると思うのですが、それに対して具体的なチェックの強化など、そういうものは何かお考えでしょうか。
- 大臣:
- 総理の発言は、北朝鮮のそういう声明についての発言というものがありましたが、それ以上について、そういう公式的な発言以外に、どのような発言があったか、なかったか、それこそ、それを含めて閣僚懇談会での発言については、申し上げない決まりになっていますので、必要とあらば官房長官が統一的にお話するということで、ご理解をお願いしたいと思います。それから、第二番目の点については、先程来申し上げていることですけれども、とりあえず、食品衛生上の配慮ということで、そこに問題があれば、これは輸入されてはいけないと、こういうことになろうかと思います。しかし、今回の場合、先程も言ったように、そういうことと別の問題として、安全であろうとなかろうと、こういうような国と我々の国がどう付き合っていくかという問題が発生しているということです。
- 記者:
- 労働局の不正経理の問題なんですけれども、この度、報道で、昨年来問題になっていた全国の労働局のカラ出張などによる不正経理の問題と、47全労働局で不適正な経理というのが新たに判明したわけですけれども、これについての大臣のご見解、あと、再発防止策でどのような取組みを今後考えているかということをお聞かせいただきたいのですが。
- 大臣:
- これは、まず新聞の報道ということを引用されたわけですけれども、もう既にご案内のように、一昨年この問題が一部の労働局で問題になって、それで検査院の悉皆的な調査が行われているわけです。昨年の11月に、一応その一部が判明したのでということで、中間的な発表がありました。あと残りについては、当然、今年の同じ時期が想定されると思うんですけれども、調査結果が現在待たれているところだろうと思います。したがいまして、我々の所には、まだ、そうした最終的な全体像についての調査結果が上がってきておりませんので、このこと自体についてコメントすることは差し控えたいと思います。そうではあるんですけれども、このような不正経理あるいは不適正処理といったようなことについては、言うまでもないことですが、あってはならないことでありまして、これは、昨年も中間報告があった段階で、今後気をつけていかなければならないことを10項目近く、改めて確認をしているという状況です。全部が分かった段階でもう一度、こういうことでいいのか、再発を完全に根絶するためには、どういうことがいいかということを考えてみて、必要とあれば追加のいろいろなことを考えていきたいと、このように思っております。
(了)