閣議後記者会見概要

H18.06.22(木)16:50~17:00 省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は、木曜日ですけれども閣議が行われましたので、ご報告申し上げます。質問主意書が随分ございましたけれども、その他については、厚生労働省に直接関係する問題はございませんでした。二階経済産業大臣から「平成18年版通商白書」について、それから、少子化・男女共同参画担当大臣から男女共同参画週間の実施について、「明日6月23日から29日までの一週間、男女共同参画週間を実施します。参画で職場に活気家庭にゆとりという標語でございます。」とのご発言がございました。スーダン・ダルフール地域における人道支援に対する緊急無償資金協力について、外務大臣からご発言がございました。環境大臣から、昨日まで私が代理しておりましたけれども、南アフリカ共和国への出張のご報告がございました。

C型肝炎訴訟について

大臣:
6月21日、大阪地方裁判所において、フィブリノゲン製剤等によりC型肝炎ウイルスに感染したとして、国及び企業の損害賠償責任が争われていた裁判について、国側一部敗訴の判決が言い渡されました。国の主張が一部認められ、一部認められない、内容としては大変厳しい判決であると考えております。対応につきましては、今、判決内容を精査させております。関係省庁とも協議した上、決定いたしたいと考えておりますが、同様の裁判が続いておりますので、この行方もしっかり見なくてはならないだろうと思っております。なお、厚生労働省としては、C型肝炎等緊急総合対策を実施し、感染経路の如何を問わず、肝炎ウイルス検査の実施、治療体制の整備等に取り組んでいるところであり、引き続きC型肝炎対策の充実に努めてまいりたいと思っております。以上です。

質疑

記者:
C型肝炎に関して、国として控訴するかどうかの判断は、大体どれくらいまでにと考えていらっしゃいますか。
大臣:
期限を切っていないですけれども、一方で、他の裁判も継続されているところですから、できるだけ考え方は早くまとめなければならないだろうと思っております。
記者:
B型肝炎に関してなのですが、原告以外の方々に対する対策というか、補償、そうしたものをどうするかという考えが少しでも前進したということはございますでしょうか。
大臣:
基本的な議論を今させていただいております。今回のC型肝炎の問題と違って、戦後ずっと採ってきた政策、時期的なものも一切ない中での判決になりまして、そういった意味では、根本的な議論も含めてしていかなければなりませんので、もう少し時間がかかるだろうと思っております。
記者:
先ほど、同様の裁判が続いているので、その点もしっかり見ないといけないというふうにおっしゃられたんですが、つまり、他の地裁の判決もちゃんと見たいということ。
大臣:
進捗状況も見なければならないですし、今どういうことが、たぶん大阪で争われていたと同様のことが争われているのだろうというふうに理解をしておりますのでその関係、また、その進捗状況も判断をしていかなければならないだろうと。逆に言えば、そういう裁判の判決もいつ頃出てくるかというのも頭に置きながら、この問題への対応を考えなければならない。しかし、C型の裁判の結果を受けての判断は出来るだけ早くしたいと思っています。
記者:
本日、原告が大臣に面会を求める要請を出したと思うのですが、大臣として今後近々、原告もしくは被害者の方とお会いになるのですか。
大臣:
今おっしゃられたように、他の裁判が続いている中ですから、私どもがどういう判断をするかも含めて、きちんとした判断を、先ほど言いましたように、あまり時間をかけないでしたいと思いますので。その1つの結論の中でお会いするべきかという判断もしなければならないと思っています。
記者:
現時点のお考えはありませんか。
大臣:
今、控訴するかの問題も詰めている中ですから、現時点でお会いをするということは考えておりません。
記者:
自民党内の歳出改革の議論の中で、社会保障分野で1兆1千億の削減を求められているということですけれども、これをついてどのように大臣は受け止められているのでしょうか。
大臣:
努力目標。
記者:
として受け止めて。
大臣:
最終的にどういう話になるか正確なことは聞いておりませんけれども、少なくとも、自民党では、読み方によるかもしれないけれども、私の理解としては努力目標であると。
記者:
これまで大臣は、谷垣さんの総裁選に関して、国会中だからということだったんですけれども、国会が終わった段階で谷垣さんを擁立する立場として、どのような形で総裁選挙を戦っていくのかというところについて対応をお聞かせ願えませんでしょうか。
大臣:
大臣の職務に専念されていまして、歳入・歳出一体改革、これに対して、どこかで財務大臣として結論を出さなければならないだろうと、もちろん骨太の話ですから、与謝野大臣が中心になっておやりになっていますけれども、一方で、日本の財政全体の話ですから、大臣として結論を出していかなければならない。しかし一方で、自分が総理大臣になったら何をやりたいのか、財務大臣の立場を離れて政治家とし、どこかで語り出さなければならないだろうと。そういう意味では、今までは財務大臣という1つの制約の中でモノを言っておられたような気がするけれども、そろそろ総裁候補としての考え方を国民に訴えていかなければならない時期ではないですかねという話は致しております。
記者:
今の関係ですけれども、谷垣さんも、昨日会見ですか、消費税の引き上げについて積極的な立場を取られていくようなニュアンスを示されたんですけれども。
大臣:
聞いていて財務大臣だね、まだ。もう少し、総理大臣を目指すなら、総理大臣という期間を、総裁は確か3年でしたよね、3年間の期間の中で、自分が何をやりたいか、あまり財政の話ばかりをしていても仕方がない。そろそろ財務大臣の立場を離れて日本のトップを目指す政治家としての識見をそろそろ言うべきであるというアドバイスはしています。
記者:
BSEですが、今週末から食肉処理施設の査察の方に出かけられるということで。
大臣:
今日辺りに日程を発表するのではないかな。明日になるのか。
記者:
やはり厚生労働省の方が調査の中心になるかと思うんですが、前回と違って、その輸入を再開するにあたっての条件ということで、意味づけとして、かなり重要なものになるのかなと思うんですけれども、その点は、いかがお考えでしょうか。
大臣:
視察はね。その通り。その通りなので、マスコミにも正確に書いてもらいたいな。どうも表題がもう合意で終わったと書いているけれども、私は、ここで2~3回お話申し上げているけれども、やはり、ご指摘いただいたように視察をして、35の施設がきちんとしているとの前提の中で12月の合意に戻れるかというところですから。しっかり見てもらいたいと思っていますし、本当は私が時間的にとれると私も見に行った方がいいのかなという思いもあるけれども、今調整中ですけれども、然るべき人に行ってもらおうと、こう思っています。
記者:
然るべき人というと。政治家の。
大臣:
政治家。
記者:
省内の。
大臣:
今、人選を詰めている最中です。

(了)