閣議後記者会見概要

H18.06.16(金)09:08~09:15 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は、職業能力開発促進法及び中小企業における労働力の確保及び良好な雇用の機会の創出のための雇用管理の改善の促進に関する法律の一部を改正する法律、健康保険法等の一部を改正する法律、良質な医療を提供する体制の確立を図るための医療法等の一部を改正する法律、それから、雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律及び労働基準法の一部を改正する法律、関連して自殺対策基本法、高齢者,障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の公布の閣議決定がございました。それから、防災に関してとった措置の概況ということで、担当大臣からご説明がありました。財政制度等審議会建議について財務大臣からご発言がございました。最後に総理からご発言がございまして、「事実上今日をもって国会が終わる、法案の成立が90%、低いという人もいるけれども、決して低い数字ではない、残された法案については、国民の理解が得られる法律だと思っているので、野党の理解も求めながらしっかりやっていってほしい」というご発言がございました。以上です。

質疑

記者:
昨日、歳出削減で自民党のプロジェクトチームから、1.1兆円という額が示されて、その一方で、昨日の夕方、谷垣大臣と大臣お会いになられて、医療、介護、年金の分野に関しては削減ができないというお話をしていましたが、厚生労働省として削減できる分野と額について、どのようにお考えになっていますでしょうか。
大臣:
これからですから。全く基本の額もお話ししていませんし。まさに今日国会でご審議いただいている最中ですから、来週以降の課題ですね。
記者:
1.1兆円という額については、どのように受け止められていますか。
大臣:
まだ正直言って、分析もしていない。うちは、まだ今日6時間の国会審議が残されていますから。そちらの方が優先です。
記者:
奈良の社会保険事務局が、元職員の妻の未納記録を抹消して、後払いを受け入れたということが発覚したのですけれども、続出する社会保険庁の不祥事の一端なのですが、それについてはどのように考えますでしょうか。
大臣:
法令遵守、国家公務員で当たり前のことも守られていない。2年前ですか、この組織を手直しでは駄目だと、解体的な出直しをしなければならない。その当時、いろいろなことを分析した結果、その当時の方々が考えた、また昨年官房長官の下でまとめられた解体的な出直しという考え方がやはり正しかったんだろうと思います。全体的な組織を変えない限りは、この組織において法律を守るという意識が弱すぎる。それは、組織全体に起因する問題だろうと思っています。
記者:
法案が継続審議となる見通しなのですが、それに政府として修正を加えるという考えはありますか。
大臣:
ありません。国会での議論もまもなく与党なり、野党なりで様々なことが出てくれば、これは我々で対応していきます。しかし、私ども、いろいろ積み重ねた結果として法律を出させていただいて、そして、今回の事態の全容を明るみにして、関係者の処分を行った後、秋にはこの法案の審議をいただくと、その時に洗いざらい出しますから、与党から、そういうことであればそういう修正を加えた方がいいという見解が示されたら、受け入れたいと思っています。
記者:
社会保険庁の関連ですけれども、昨日長妻議員の照会で、公表すべき事務処理リスト400件くらいの公表していなかった分というのが出てきているのですけれども、それについて大臣としてどれだけ事実把握をされているのかということと、今後どう対応されるのかということについて。
大臣:
庁内のLANでオープンにしている分でしょう。それは、社会保険庁が今回も出ましたように、いろんな事案をしっかり外に出していくということは大事ですから。しかし、その他のうちの部局でも、全く事務的なミスがなかったのかと、他の仕事をしてですね、それはあるでしょうね、現実問題として。1つ1つ、やはり修正をしながらやっていかなければならない問題であろうと。だから、社会保険庁だけが事務的ミスを行っていて、他の部局は全くありませんと言うつもりはありません。しかし、その他の部局も含めて、やはり間違いがあれば正しながらやっていくというのが当然の仕事であろうと思います。

(了)