閣議後記者会見概要

H18.01.24(火)09:13~09:20 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今日は、厚生労働省に関する案件はございませんでした。オウム真理教に対する観察処分の期間の更新決定、2回目ですけれども、法務大臣、国家公安委員会委員長からご報告がありました。今後3年間、観察に付されることになる。以上です。

質疑

記者:
昨日、堀江社長が逮捕という事態になったわけですけれども、本国会の焦点の1つになるかと思うんですけれども、野党も追求する構えなわけですが、逮捕について大臣はどのように受け止められていらっしゃるでしょうか。
大臣:
この間申し上げたとおり、検察がしっかりお調べになって、事実を国民にしっかりアナウンスすることが大事なんだろう。当時、堀江さん側の主張もあったので、堀江さんもしっかりされたらいいと申し上げたとおりでございます。私は、電気通信問題等で長い間やってきて、もう20年以上になります。エンロン事件というのはよく分からないけれども、ワールドコムの問題はアメリカの問題だけれども承知していた。したがって、アメリカで起きたようなことにならなければいいがなという議論は、2~3年前から電気通信問題の中でもありました。この会社のことではありませんよ。全体として、株の膨張という問題があったことは事実だろうと思います。
記者:
今回の堀江さんの事件ですけれども、この間の規制緩和等を進めてきて、その「勝ち組」「負け組」というものができた中でのこういう事件ではないかというような見方もありますけれども、今後の政局あるいは国会運営の影響についてはどのようにご覧になってますでしょうか。
大臣:
堀江さんの話と規制緩和というのは関係するのか。これは、電気通信問題の規制緩和というものにかなり関わってきたけれども、逆に外資問題があって、去年ですか、私も議運という立場と電気通信調査会の会長であるという立場で、逆に外資系の問題について規制強化をさせてもらいました。フジテレビさんとの関係があった時に。そういう意味では、規制緩和は必ずしも関係ないのではないでしょうか、切り口として、正直言って。
記者:
政権への評価、そういうものに影響を与えるかどうかという点については。
大臣:
それは、マスコミも含めて、少し堀江さんに対する過大評価を与えすぎてしまったという反省というのはしなくてはならないのではないでしょうか。この検察の調べた結果が事実としてずっと出ていくならば。ただ、逮捕されたからこの人が悪い人だと決めつけるのは、政治家としてどうかと思います。ただ、彼に対する評価を上げすぎてしまったという反省は、どこかで政治家、マスコミがしていかなければならないのではないかなと思います。
記者:
話変わりますけれども、韓国と台湾のハンセン病の件ですが、議員立法の形で補償の方もきちんとやりましょうと、今国会でなりそうなんですけれども、厚生労働省として今救済の方の手続きについて、大臣どのようにお考えでしょうか。
大臣:
去年の経過の中で私が何回も記者会見でお話していると思いますが、新法をつくるかどうか厚生労働省としても検討したい、何とか救済という方向で進めたいという話をしました。しかし一方で、裁判をしている立場もありますし、またもう1つは、新しい法律が出来上がって以降の措置でいいのか、少しさかのぼるかという議論がありまして、それならば前回と同様に自由民主党、公明党、与党にご相談した方がいいだろうということで、与党との相談を指示いたしまして、与党がまた民主党と相談をしてくれて、方向付けをしてくれているという認識をいたしております。
記者:
補償対象について、具体的にどこまでなっているのでしょうか。
大臣:
韓国、台湾を含めて6つの国・地域の戦前にわが国の措置によって、施設に入った人達ということになるでしょう。
記者:
米国産牛肉から危険部位が見つかった問題で、これまでのアメリカ政府の対応をどのように評価されていますでしょうか。
大臣:
金曜日いろいろ議論したのですが、直ちに止めるべしという意見は、うちの役所が一番強い主張だったと思います。これは皆さんがご承知のとおり。その後アメリカの対応を見ていましても、やはり約束違反をしたのはアメリカだという受け止め方をしておるということは事実だと思います。そういう意味では、小泉総理が言われているとおり、アメリカ側が2度と今後このようなことが起きないような対応措置をどう考えているのかという段階を迎えていると思いますので、そういう意味では、金曜日の事態から1つ1つ議論が進んできているという認識をしております。

(了)