閣議後記者会見概要

H17.09.30(金)08:45~08:55 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
それでは閣議における大臣発言からご紹介を申し上げます。まず、労働力調査結果、消費者物価指数及び家計調査結果について総務大臣から発言がございました。その後、私から2件発言をいたしました。1件は有効求人倍率についてでございます。もう1件は共同募金運動に対する協力についてでございます。その後、独立行政法人通関情報処理センター及び独立行政法人日本万国博覧会記念機構の人事について財務大臣から発言がございました。閣議における大臣発言は以上でございます。
それから閣僚懇談会になりまして、被用者年金制度の一元化に係る検討について私から発言をいたしました。これは、総理から、かねて一元化を進めるに当たって検討すべき様々な課題について幅広く議論し、その処理方針を出来る限り早く取りまとめるように、こういうご指示でございますので、それを進めるために被用者年金制度の一元化に関する関係省庁連絡会議を設置してはどうかということを申し上げて、そのようにしようということになったところでございます。今朝私からご報告申し上げることは以上でございます。

年金制度の一元化について

大臣:
今の年金制度の一元化に関してもう少し整理して申し上げておきます。年金制度の一元化に関し、先日、総理から官房長官に対して、厚生年金と共済年金の一元化について処理方針を出来るだけ早く取りまとめるよう指示があったところでありますが、これを踏まえ本日の閣議後の閣僚懇談会において、私から被用者年金制度の一元化に関する関係省庁連絡会議を設置することとしてはどうかと発言しご了解をいただきました。今後関係省庁、すなわち内閣官房、財務省、総務省、文部科学省と連携しながら、被用者年金制度の一元化に向けて検討作業を早急に進めていくこととしております。なお、このことについては、国会の方のご議論もございますので、そうしたことも踏まえながら、またそのご議論に資料としてどういう問題点がありますよということを出すようにするということも含めて我々の作業を進めるということが今日の閣僚懇でさらに確認をされたところでございます。今日、私からご報告申し上げることは以上でございます。

質疑

記者:
先日の会見でも出ましたが、在外被爆者の問題ですけれども、長崎の助役もこちらの方に来られまして上告を断念したいという申し入れがあったそうです。その後、厚労省の方の検討の結果、現段階どこまで。
大臣:
今お話がございましたように、長崎市から助役がお見えになって、上告はしたくないと、避けたいというお話がございました。それについて、そのお話をお聞きをいたしましたので、それも踏まえて国の方の協議を、すなわち法務省などと、今進めておるところでございまして、まだ協議の段階でございます。
記者:
今日の閣僚懇で、一元化の関係は他の関係大臣及び総理から何かご発言はあったでしょうか。
大臣:
特にはございません。ただ先ほど申し上げたように、国会のご論議も当然あるわけでありますから、それも踏まえなければいけない、それからまたそうしたご論議の材料にもなるように資料提供ということも考えながら、我々の作業を進めていこうということは改めて話が出ましたけれども、それ以外に特に話はありませんでした。
記者:
今日改めて総理から指示があったということではない。
大臣:
もう指示はかねてあったということでありまして、総理は「作業をきっちり進めていくように」という話はありましたが、特に改めての話ではございませんでした。
記者:
連絡会議ですが、どこにどのような時期に設置されるというものなんでしょうか。
大臣:
作る時期についてはできるだけ早くと思っておりますが、今日は閣僚懇談会でご了解いただいたところでありますので、作業をすぐ進めたいと思っております。まだ具体的に詰めたものではありません。
記者:
連絡会議のメンバーは局長級でしょうか。
大臣:
局長級を考えております。
記者:
その際ですけれども、職域加算及び転給制度についてはどのようにお考えでしょうか。
大臣:
そうしたことが問題点として整理をされてくると思いますけれども、今これからの作業でありますから私から申し上げるところではありません。
記者:
資料をいろいろ用意されるということなんですけれども、具体的に言うと、検討を大臣繰り返しおっしゃっていますが、今までなかなかそういったデータが出てこなかったというような動き、あるいは足りなかったという動きが背景にあるのですか。
大臣:
私が申し上げたのは、国会のご論議、両院協議会などもありますから、そうしたことと私どもの作業との関係について申し上げたところでありまして、我々も問題を整理してお示しするということが国会のご論議の上で議論を深めていただけるのではないかと。そうした面も含めて我々の作業をしようということを申し上げておるところでありまして、今までのことについては何か言っているつもりではありません。
記者:
連絡会議はもう初回はセットされているのでしょうか。
大臣:
まだ私は聞いておりません。
記者:
連絡会議のスケジュールですが、どのようなスパンで予定されていますか。
大臣:
できるだけ早くということを申し上げましたけれども、今申し上げられることは「せめて年内くらいには論点整理はしたい」と考えておりますというところまでであります。
記者:
方針を打ち出すというところまではいかない。
大臣:
そうですね。
記者:
この問題、大臣がご覧になって何が一番難しいと思いますか。どんな課題をクリアするのが一番大変だというふうに感じていますか。
大臣:
これから問題点をまず整理する段階ですから、私が申し上げるところではないのでありますけれども、やはりそれぞれ長い歴史のある制度でありますから、制度間の違い、それからまた厚生年金・共済年金だと被保険者の給与の層とでも言いますか、そういったものも大分違いますし、まずそうした制度間の違いをどうやって埋めるかといったようなことも問題になるでしょうし、よく言われる共済の三階部分、職域加算のような部分をどうするかといったようなことも課題になるだろうというふうには思います。

(了)