閣議後記者会見概要

H17.07.08(金)09:18~09:30 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
今朝の閣議における大臣発言はございません。閣僚懇談会に移りまして、1つは「稲むらの火」の津波防災教育の作成について防災担当大臣から、もう1点、英国における同時多発テロ事件の発生に伴う警戒警備等の徹底について国家公安委員会委員長より発言がございました。以上が閣僚懇談会における大臣発言でございます。

アスベストについて

大臣:
アスベストの被害に対する対応につきまして、7項目にわたって事務方に対し て今日中に取りまとめて早速来週からでも取組を始めるように指示を致しました。とりまとまりましたら、今日の午後にでも発表をさせていただきますが、指示した7点について申し上げておきたいと思います。 まず1点目は、事業場への対応でございます。ポイントは2点ありまして、健康被害が発生している事業場への立ち入り調査を行う。2点目としては、今働いている方々、また退職した方も含めて健康診断を実施するように事業場へ要請をする。この2点がまず事業場への対応についてのポイントであります。 2点目として、もう事業場がなくなっているところがございます。ここで働いていた方々には事業場を通じての対応が出来ませんので、是非健康診断を受診していただくように呼びかけるということ。それから、健康管理手帳制度及び労災補償制度、これを是非知っていただくことが必要でございますので周知を図るように指示を致しました。 3番目としては、相談窓口を設置するように指示を致しました。これは今まで働いておられた方々もそうですが、地域の住民の皆さん方も不安を感じておられますので、保健所等においての相談窓口を設けるように指示を致しました。 4番目として、調査研究を直ちに始めるように指示を致しました。我が国の中皮腫の原因、治療方法がまだなかなかないということでございますので、是非早く治療方法を開発したいと思いましてその研究、それからまた、将来予測についても調査研究をする必要がありますから、こうした調査研究を直ちに開始するように指示をしたところであります。 次に5番目として、労災補償の迅速な実施も指示を致しました。 次に6番目として、今後の大きな課題だと思っておりますけれども、既にアスベストが建築資材として使われておる建築物の解体作業が始まります。これを安全に行わなければいけませんので、これの対策に万全を期すように指示致しました。 最後7番目でありますけれども、関係省庁、経済産業省とか環境省などがございますが、こうしたところとの連携を十分にとって、今後の対応をするように指示致しました。 ポイントだけ7点申し上げましたが、こうした指示を致し、申し上げましたように今日中にもとりまとめるように言ってありますので、とりまとめられましたら今日の午後にでも改めて発表をさせていただきたいと思います。今日ご報告申し上げることは以上でございます。

質疑

記者:
ロンドンで同時多発テロが起きましたけれども、これへの大臣の受け止めと先ほども国家公安委員長の方から警戒警備というお話がありましたが、省内に大臣の方で何かご指示されるようなことがございましたら、それもご紹介いただけないでしょうか。
大臣:
こうした卑劣な行為が行われたことに対して憤りを感じております。そしてまた犠牲に遭われた方々に対してお悔やみとお見舞いを申し上げたいと存じます。今日国家公安委員長からもお話がありましたけれども、日本においてこうしたことが起きないように、今後政府をあげて万全の対策を取っていきたいと思います。
記者:
テロ事件のことに関してなんですけれども、今現在の自衛隊のインド洋並びにイラクの派遣について、改めてどうお考えになっているかお聞かせいただけますでしょうか。
大臣:
これは私の所掌外のことでありますから、コメントすることは控えさせていただきたいと思います。
記者:
テロ関連ですけれども、先ほども出ましたが省内での対応というのは具体的に。
大臣:
今直ちに省内で、あるいは厚生労働省として私から指示することはありませんけれども、政府全体としてこうしたことが起きないように万全を期さなきゃならんと考えておりますから、政府の中の一員としてその努力をしていきたいと考えています。
記者:
アスベストのことですが、アスベストの問題というのは古くて新しい、と言うか随分前からあるわけですけれども、今改めてこういった総合的な対策を打つ狙いというか真意というのはどこら辺に。
大臣:
まさに今お話いただいたように、「古くて新しい問題」という表現はその通りだと思っております。従って厚生労働省としては、今までもその時々に対策を講じてきたものであります。今改めて指示を出しましたのは、古くて新しいというところなのでありますけれど、このところいろいろ報道がなされて国民の皆さん方の間に不安が生じておると思いますので、国民の皆さん方の不安をできるだけ取り除くためにこの指示を出したということであります。
記者:
兵庫労働局の不祥事に関しては。
大臣:
この件につきましては、私からも「きっちり膿を出すように」という方針で徹底的に調査をするよう指示をしてまいりました。ようやく全容も明らかになりましたので、職員の処分に関して昨日の国家公務員倫理審査会の審査という手続きを経たところでございます。今日中にも調査結果は公表できると思いますので、後ほど公表させていただきたいと存じます。関係職員の処分、これは厳正に処分をいたしますし、それから速やかに不正金の返金も行うということに致します。詳細につきましては、後ほど公表をさせていただきます。
記者:
今の件ですけれども、改めて公金の使い方というところ、また不祥事が相次ぐわけですけれども、どういったところに問題があるというふうにお考えですか。
大臣:
一言で言いますと、気の緩みといいますか、国民の皆さんのために大事な税金を使わせていただいておるという姿勢に欠けている。そう思います。従って改めて、これは日頃全職員にそういうことを言っておるつもりでありますけれども、公僕であることを忘れないように、そして申し上げたように大事な皆さんからのお金をお預かりして使っておるので、このことを決して忘れないようにして仕事をするように指示をしたいと思っております。

(了)