閣議後記者会見概要

H17.06.24(金)09:02~09:13 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議等について

大臣:
閣議における大臣発言からご報告申し上げます。独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構の人事について私から、日本環境安全事業株式会社代表取締役社長について環境大臣から発言がございました。さらに、小泉内閣総理大臣の韓国訪問について外務大臣臨時代理、これは官房長官でありますけれども発言がございました。閣議の大臣発言は以上でございます。 その後閣僚懇談会になりまして、まず地域再生に関する省庁横断的な交付金の周知について地域再生担当大臣から、平成十八年度予算における「成果重視事業」等の取組について経済財政政策担当大臣から、沖縄全戦没者追悼式への出席について沖縄及び北方対策担当大臣からそれぞれ発言がございました。 続いて先ほど私から発言致しました独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構の人事についてご報告を申し上げます。本年10月1日に設立予定となっております独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構の理事長となるべき者につきまして、三井住友銀行副頭取の水島藤一郎を7月1日付けで指名を致したいということでご了解をいただいたところでございます。私からご報告申し上げることは以上でございます。

質疑

記者:
医師の国家試験の合格者発表についてですが、この度氏名の公表方式を改めるという方針を決められたようですが、これについて大臣のご意見をお願い致します。
大臣:
今までは受験番号、受験地、カタカナ等で発表致してまいりました。それは今までと変わらないわけでありますが、昨年まではそれに加えて報道関係の皆様方に漢字に直した分を発表させていただいています。これにつきましてはいろいろなご意見もございます。特に受験者の皆さん方からは「発表しないで欲しい」というお話もございました。ただ一方医師というのはまさに国民の皆さんの生命、命を預かる立場の方々でありますからより広く公表されて、どういう方が医師の資格を持っているんだということをお知らせすることは極めて大事なことであるといったようなご意見もございました。私どもも情報の保護・公開をどうするかということで考えたのですが、結論として、今後の合格発表では、受験地、受験番号のみを公表することにしたわけでございます。このことについては、今後さらに検討するということで検討会を作ることになっております。いろんなご議論もあることを踏まえて、またいろんな方のご意見を伺うということにはしております。
記者:
森岡政務官が一昨日国会議員会議の中で、東京裁判について改めて見解を繰り返し表明されて、それに対して総理も官房長官も不快感を表明されているわけですが、これについて大臣としてどのように対応されるお考えかお聞かせ下さい。
大臣:
政治家が政治家個人として自分の考え方を述べるというのは当然のことであります。それから一方、今政務官であるという立場がありますから、その政務官としては繰り返し「小泉内閣の一員として小泉総理の指示に従って仕事をする」ということを言っておられるところでありまして、これもまた当然のことであります。ただ、その両方の立場をよく整理しておく必要もあると思うわけでございまして、そこで混乱が生じてもいけないと思いますので、2、3日のうちに政務官とも一度その整理のための話をしてみたいと思っております。
記者:
「政務官としては発言は慎重であるべきだ」というふうに捉えればよろしいのでしょうか。
大臣:
まず今度の発言がどういう場での発言かということ、まさにその個人の立場で発言されたということを私なりに確認もしたいと思います。また今後についてもそうしたことをどういうふうに整理しておくのがいいのかということで話をしてみたいと思っておるところであります。
記者:
別件なんですけれども、昨日自民党の社会保障制度調査会の丹羽会長が、年末に向けての医療費適正化策の中で、終末期医療あるいは一人の方にお金がかかる医療、その例として人工透析があげられたわけですが、そこに踏み込みたいというお話をされているんですけれども、それについて大臣はどのようにお考えでしょうか。
大臣:
終末期医療のことについてはご議論があるところであります。レセプトの高額なもの上位1%位で医療費の20%位を占めると思います。そのように非常に高額のレセプトの方で医療費の多くを占めているということはよく言われておりますし、この辺に対するご議論はあるところであります。従いまして丹羽会長もその辺を指摘なさったんだろうと思いますし、今後の議論だと思います。透析についてはどういう趣旨で言われたのかよくわかりませんので、また会長のご発言の趣旨などもお聞きしながら私どもも検討していきたいと考えております。
記者:
所管外の質問で恐縮なんですが、拉致被害者の横田さんなど家族会の皆さんが国会周辺で今日から座り込みを行うということなんですが、これについてどのようなご感想をお持ちでしょうか。
大臣:
まずは拉致という事件、これは決して許してはならないことでありますし、「国家として国民の生命を守る」、これは一番大事なことでございます。万全を期さなきゃならないことだと考えております。そうした中で起きたことというのは、決して許してはならないことだとまず思います。そうした中で被害に遭われた方々に対しては、政府の一員という立場から言いますと「大変申し訳ない」というふうに申し訳なく思いますし、また国民の一人として申し上げると「大変お気の毒」に思うところでございます。
記者:
北朝鮮への経済制裁を求めての座り込みということなんですが、その経済制裁ということについてはどのようにお考えになられていますか。
大臣:
それは政府の考え方もありますので、政府の一員としてはまさに政府の考え方に従うというところであります。

(了)