閣議後記者会見概要

H16.06.22(火)10:28~10:42 厚生労働省内会見場

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
閣議におきましては、青少年の現状と施策につきまして、これは内閣府特命担当大臣の小野大臣の方からのご発言でございまして、これは刑法犯の少年が3年連続で増えている。それから児童虐待の相談件数が増えている。青少年の失業率が依然高い。こうしたことで厳しい状況にあるということから、話がございました。それから茂木国務大臣から、ベトナム訪問についての報告がございまして、今度は内閣府特命担当大臣から平成17年度におけるモデル事業及び政策群の取組について。同じく財務大臣から予算執行調査について発言がございました。内閣官房長官からタウンミーティング、小泉内閣の国民対話について、15回あり、その総括が出たと。以上でございます。

質疑

記者:
社会保険庁改革について、昨日総理の方から数十人規模で民間人を登用したらどうかとお話があったようですけれども、これについてどのようにお考えでしょうか。
大臣:
実は私、台風で帰れなくなりまして、昨日は残念ながら欠席をせざるを得なくなったものですから、直接話を聞くこと出来なかったわけでございますが、今日もまだ正式なお話は聞いておりません。どういうご意思でおっしゃったのかということはまだ十分聞いておりませんけれども、社会保険庁長官を一人だけではなかなかことは進まないのではないかというご趣旨ではないかというふうに思っております。長官の周辺で、やはり支えることが出来る人が必要ではないかということだろうというふうに思っておりますし、私もそこはその通りだというふうに思っておりまして、私の場合には数名くらいの運営審議会のような形で支える人を作ってはどうかと。それは長官のご意思を反映した人事で結構というふうに思っていたわけでございますが、昨日の総理のお話はもう少し大規模にということのようでございます。それは様々な角度からの支援体制ということではないかというふうに、私そんなふうに感じておりますが、総理のお気持ちというのももう少しよく聞いてみたいというふうに思っております。
記者:
出生率の公表の問題なんですが、参議院の山本孝史議員の質問主意書に関する答弁書の中で、出生率の中間報告については課長が5月24日に部長に報告しているという内容が今日厚生労働省の方から答弁書として出ているんですが、5月24日に中間報告が出ていたとするとその後の資料作成や説明のための資料を作成に2週間以上かかっているんですが、この事実が明らかになったことについて、さらに2週間以上かかっていたということについて大臣はどのようにお感じなられますでしょうか。
大臣:
私も統計の計算がどれだけ、どういうふうにかかるものなのかということ、素人でございますから、十分に存じませんけれども、統計のことですから下から数字を積み上げていくのだろうというふうに思います。この前も委員会で申しましたけれども、いつも中間報告みたいな形で私のところにも報告が来るのですけれども、今回は中間報告もなかったものですから、急に話を聞いて私もいささか感情的になった側面もございました。これは反省ですけれども、今後やはり出来れば国会の状況がどうであろうとも、早くやはり示すということが大事でしょうね。遅かったとか早かったということよりも、出来るだけ早くやはり内容を整えて、そして公表すべきものは公表をするということが大事だと私も思っております。
記者:
例年あった中間報告が、今年なかった理由については。
大臣:
それはちょっとわかりません。
記者:
お聞きにはなっていられない。
大臣:
はい。
記者:
今の発言ですと、国会の状況をやはり意識していたのではないかと、大臣も考えているということでしょうか。
大臣:
そこまで言いませんけれども、やはり早く作業を進めて、早く公表するということが、私は大事だと思うのです。その年々、国会にかかっております法案も違いますけれども、国会の開催中あらゆる場面で少子化のこの数字というのは参考になることでございますし、そして重要視される数字でございますから、やはり出来るだけ早くお示しをするという、そういう姿勢でやはりいかないといけないと思います。
記者:
全然ちょっと違う話で恐縮なのですが、北海道の石炭じん肺訴訟について、先に経済産業省の方で和解方針を進めるお話がありましたけれども、原告の方はもう少し抜本的な改革をじん肺全般について、石炭に限らず、じん肺全体についての抜本的な改革を望んでいるようなのですけれども、厚生労働省として何か対策を考えていらっしゃる部分があったら教えてください。
大臣:
北海道の問題もたぶん和解になるのだろうと思うのです。和解になりました時に、どういう内容のことが中心になるのか、私もまだ細かくは知りませんけれども、やはりじん肺というのは一つは環境整備と申しますか、じん肺が起こらないように労働環境をどうするか、そして働く人たちに対しましてはどういう予防措置をするかといったようなことが大事でございますし、しかしそれでもなおかつじん肺というのは、注意をしておりましても、人によっては起こり得るわけでございますので、そうした中で起こりました時に、常に健康診断をしながら、どのようにその人たちに対応をしていくかといったプロセスが大事でございます。どういうところが和解の論点になるのか、私も十分にわかっておりませんけれども、和解でございますからお互いに歩み寄っていかないと和解にはならないわけでありますので、省として考え直す点があれば考え直していくということだというふうに思っております。もう少し具体的なことがわかってくれば、また対応したいというふうに思ってます。

(了)