閣議後記者会見概要

H16.04.02(金)9:38~9:49 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣議におきましては、個人情報の保護に関する基本方針につきまして内閣府の特命担当大臣、そして15年度の国土交通白書につきまして国土交通大臣から、それから、給与関係閣僚会議の構成委員の変更につきまして官房長官から、平成16年度春の全国の交通安全運動の実施につきまして、官房長官から、それから平成16年春の全国交通安全運動の実施につきまして国家公安委員長、それぞれご発言がありました。それから総務大臣から経済協力に関する政策評価、それから検査検定制度に関する政策評価の結果につきまして報告がございました。

閣議後懇談会について

大臣:
懇談会におきましては、国会議員である閣僚の給与の一部返納について、それから予算執行調査につきまして財務大臣から、それから家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案につきまして農林水産大臣からのご発言がありました。

質疑

記者:
閣議後に残られて総理とお話されていたようですけども、どのようなお話をされたのでしょうか。
大臣:
今日はちょっと官房長官ともお話をしました。
記者:
中身はどういったことでしょうか。
大臣:
いろいろ。
記者:
無年金の障害者のみなさまのことは。
大臣:
それもございます。それだけではございません。一つは質問主意書が非常に数が増えまして、膨大な資料を整理をしなくてはならないものがございます。そうしたものを行いますのに非常に時間がかかるものですから、その取り扱いをいったいどうするか。中には省としての仕事よりも、質問主意書のことだけでもう時間をとられているというようなところもあったりいたしまして、そのあり方というものを少し検討してもらいたいといったようなことを少し話をしたところでございます。総理にもそのことは申し上げました。
記者:
年金関連法案が昨日から審議入りしましたが、今日、委員会、早速野党の方が出席をしないということを言っていますが、それについてはどうお考えでしょうか。
大臣:
そうですね。国会のことですから、私がとやかく言う話ではないと思います。一日も早く活発な議論を交わされて、いい年金案が出来上がることを期待をいたしております。
記者:
無年金訴訟の対応については、今どのように結論を。
大臣:
そうですね、今、最終段階いろいろと議論を重ねているところでございまして、来週にちょっとずれ込むと思うのですけれども、最終的には総理とよくご相談を申し上げて決定をしたいと思っております。
記者:
昨日一部の職員の人が監修料ということで、はっきりしているだけでも3年間で3千万円あまりぐらいもらっていたと、監修した内容、私も見ましたけれども、ほとんど差し替え程度でして、最初つくる時は大変なんですけれども、以降はほとんど変わっていないような内容なのですけれども1人頭一年間に100万円くらいもらえる。そういうことで監修料をもらっている実態については大臣は。
大臣:
よく検討するように言っていますから、今。本人は税務の報告もちゃんとしているようでありますし、よく相談してやっていることだというふうに思いますので。調査をちゃんとやらしている。そこだけなのか、他にもあるのかどうかといったこともございますので、ちゃんと調査するように言ってます。
記者:
改めての質問になりますけれども、昨日の審議の中でも総理の一元化という発言について、結構取り上げられた議論、応酬があったかと思いますけれども、これについてどういうふうに受け止めておられますでしょうか。
大臣:
先日も申し上げたとおり、この一元化の話というのは現在のいわゆる国民年金に加入している皆さん方に2階部分をつくる、こういう話でございました。ですからそういう行き方もあると思います。今までから国民年金だけでは、少し足りないのではないかと、もう少し将来に備える方法がないかというので、その2階部分を、これは積み立て方式ですけれども、つくるにはつくったのですが十分機能しているとは言い難い現在状況にございまして、したがいましてそうしたことはあり得るというふうに私も思いますが、しかしサラリーマンとは違いまして国民年金に入っておみえになる皆さん方は、全額自己負担しなければならないわけです。ですからサラリーマンの倍額出さなければならないということがある。それからいわゆる自営業の皆さん方というのは、収益が増えたり、減ったりするというようなことがある。それをいったいどういうふうに把握するかという問題がある。また自営業の皆さん方は、何歳まで働かなければならないかといったようなことは決まっていない。いわゆる定年制がないと、そうしたこともある。そうした生き方の違い、それから収入の状況等々をどのようにしてこれをしていくか。その時にまた、例えば国民健康保険のような他の社会保障との間の一体化をどう進めるかといったようなこともあると思います。国民健康保険はこれは家族単位でありますので、そうしたこととの関係をどうするかといったようなこと、かなりいろいろの面から検討しなければならないことが多いというふうに思っております。総理が1年か2年かけてというふうにおっしゃったのはそういう意味だというふうに私は理解をいたしております。そうしたことも私は必要だというふうに思っております。しかし変えるということになるとそう簡単には変わりませんから、何年かかけてやっていかなければならないわけですから、それまで今の年金制度を置いておいていいかと言えばそうではなくて、これは早く変えていかなければいけない。そして中長期的な展望の中で改革する点があれば、それはどのくらいの時間をかけて改革をしていくかということを考えていくということであります。決して一元化問題が言われたから、それによって今回の法律案が影響を受けるということはない、そういうふうに思っております。
記者:
大臣ご自身が今回の法案を取りまとめる過程で中長期的な、一元化を含めた抜本改革に1年くらいをかけて検討すべきだという話を、去年の暮れあたりか、なさっておられたと思うのですが、その考えと合致するものと。
大臣:
そうですね。そうしたことと大きな違いはないというふうに思っております。
記者:
監修料の話をもう一つだけ。先ほど他にもあるのかないのかというのは全省的に。
大臣:
そういうことです。
記者:
別件ですいません。原爆症の認定処分について、先日東京地裁で判決が出ましたが、判決への感想と今後の上級審への対応について。
大臣:
これもよく検討しなければいけません。これは法律的なことを検討するというよりも、医学的な意味でよく検証しないといけないというふうに思っております。放射線によってばく露されるということが、肝臓に対してどういう影響を与えるのかといったことでありますから、これは少し専門家の意見も十分聞きながら少しやらないといけないというふうに思ってます。

(了)