閣議後記者会見概要
H16.02.10(火)8:45~8:55 参議院議員食堂
広報室
会見の詳細
閣議について
- 大臣:
- 今日は閣議におきましては、総務大臣から日本放送協会の平成16年度収支予算、事業計画及び資金計画並びにこれに対する総務大臣の意見について、それからもう一つは日本放送協会14年度の収支決算について総務大臣からの発言がございまして、それから総理大臣からは日本学術会議法の一部を改正する法律案、これは総務省から内閣府に所管を移すと、こういうことでございます。それから茂木大臣から日本学術会議法の一部を改正する法律案についての発言があり、財務大臣から7カ国財務大臣・中央銀行総裁会議等についての報告がありました。こういうことで終わりでございます。
質疑
- 記者:
- 大臣、年金改革法案が閣議決定されたようですけれども、野党は早くも抜本改革でないと反発を強めておりますけれども、どのような国会での審議を期待されておりますか。
- 大臣:
- 年金というのは負担と給付しかないのですからね、負担と給付を決めたら9割方決まったようなもので、私は抜本改革も何もこれが抜本改革と思っております。将来、少子高齢社会に対応してどれだけの負担をしなければならないのか、どれだけの年金が返ってくるのか、ということに非常に皆さんは不安に思っておみえになったわけでありますから、それに対して25年、50年という長期的展望に立ってお答えをしたと、私はこれによって国民の不安、それに歯止めをかけることが出来たというふうに思っております。
- 記者:
- アメリカのBSE問題でですね、牛肉の輸入が停止されていて、明日にも牛丼チェーン最大手の吉野家がですね、牛丼販売中止ということになるわけですが、一日80万食と言われる分が消費されていることが停止されることについてのご所感と、輸入再開に向けての条件みたいなものを大臣の中でどういうお考えがあるのでしょうか。
- 大臣:
- 牛丼まで考えておりませんけれども、BSEの問題が起こりまして、そして外国から日本に入らないという事態が起こった。大変残念なことだというふうに思っておりますし、世界共同してこうした問題を如何に早く解決をするかと、共同して研究を進めていかなければならないというふうに思っております。その間、またしばらく時間がかかるのでしょう、こうしたことはこれからもまだ各地域で起こり得るというふうに思っておりますし、そうしたことに対して日本のように全てきちんと検査をするといったようなことを各国がどうやるようになれるかということが最大の問題だというふうに思っております。危険部位を除くことは当然でありますし、それだけではなくて全頭検査をするというような徹底したそのやり方というのが採用されるということになれば、そのうえで話し合いというのは可能になってまいりますから、また再び美味しい牛丼が食べられると、こういうことになるのではないでしょうか。
- 記者:
- ちなみに大臣ご自身は吉野家の牛丼は。
- 大臣:
- あまり個人のを宣伝してもいけませんから、でも食べたことはありますから。
- 記者:
- 児童虐待の関係、防止をする策とアフターケア策のどちらも両方大事だと思うのですが、アフターケアの方で養護施設や自立援助ホームに対する補助金ですとか、支援の強化なんてことに関してはどのようにお考えですか。
- 大臣:
- 今度は予算の方も昨年の3倍ついたところでありますから、適正な運用をしたいというふうに思っておりますが、今もお話ありましたように、一つではこれは起こらないようにどうするかという問題、もう一つは起こった後のアフターケアをどうするかというお話、両方あるというふうに思っております。いずれも大事でありまして、双方とも、これは真剣に取り組んでいきたいというふうに思っておりますが、そのアフターケアについてという限定した問いでありましたならば、これはやはり親子ともに、家庭の場合には、親子ともに今後どうしていくかということについて、やはり研修が必要でございますし、この人達に対する様々な角度からの手当と申しますか、教育、あるいは親切なケア、そうしたものも含めて行っていかなければいけないというふうに思っております。
- 記者:
- 自立援助ホームの数を増やすであるとかは。
- 大臣:
- それも増やすつもりです。
- 記者:
- インフルエンザのワクチンなのですけれども、今年の冬は不足が激しくて、去年の間にほとんどなくなってしまったのですが、昨日医療機関から8万本の返品があったという発表があったのですけれども、これも全体量にしてみれば、0.5パーセントというわずかな量で、そもそも厚生労働省の今年のインフルエンザワクチンの需要の見通しを見誤ったのではないかという医療関係者からの声が多く出ているのですが、その辺についてはどのようにお考えになられていて、今後来季どのような形で見積もりをし、対策をとるのかということをお願い致します。
- 大臣:
- 去年に比較をいたしますと、今年はかなり在庫を増やしたわけで、在庫を増やしたと申しますか、多くの生産をしていただいたわけであります。またインフルエンザの方も、現在のところ昨年に比較しましても、かなり遅れた立ち上がりになっておりますから、昨年ほどにはいかないのではないかというふうに思っておりまして、しかし皆さんの方はかなり今年は早くから予防注射をお受けいただいたということで、それは大変いいことだというふうに思っておりますし、これからもそういうふうにしていただきたいというふうに思っております。8万本返ってきたわけでありますが、私はもっとやはりそれぞれの地域で貯蔵されているのだろうというふうに思っております。もう少し積極的に医療機関にも働きかけまして、余分な手持ちがありましたら、それに対しましては返還をしていただいて、そして日本国中円滑に廻るようにしたいというふうに思っております。これはごく一部というふうに私は考えております。もっともっと残っているはずであります。
- 記者:
- 生産量が足りないというふうにはお考えにはならないですか。
- 大臣:
- だいぶ増やしましたし、今年の分はこれで足りないということはないと思っております。私は足りると思っております。
- 記者:
- 来シーズンはいかがでしょうか。
- 大臣:
- 来シーズンはちょっと分からないですけれども、新しいインフルエンザが発生する可能性があるということになれば、これは一からまたやり直さなければならないわけですから、その分につきましてはまた検討をしたいというふうに思っておりますが、新型のインフルエンザの可能性も指摘をされているところでありますから、それらのことも総合的に判断したいと思っております。
(了)