閣議後記者会見概要
H14.12.10(火)9:20~9:28 参議院議員食堂
広報室
会見の詳細
閣議について
- 大臣:
- 今日は閣議におきましては、文化芸術の振興に関する基本的な方針について文部科学大臣臨時代理から発言がございまして、平成14年度特別交付税の12月交付大綱につきまして、総務大臣から発言がございました。それから道路関係四公団民営化推進委員会の意見につきまして、石原行政改革・規制改革担当大臣から発言がございました。それから道路関係四公団民営化推進委員会の意見につきまして内閣総理大臣から発言がございました。だいたい以上でございました。
質疑
- 記者:
- 在外被爆者訴訟ですけれども、その後判決文等を読まれたかと思いますが、ご感想等お聞かせ願えますか。
- 大臣:
- 昨夜持ち帰りまして、一応読ませていただきました。あの中に書かれておりますことは、国の方は、日本に居住も、それから現在もしない人に対して被爆者として認めるわけにはいかない、こういうことを国の方は言っているわけですが、それに対しまして判決はそういう重要な部分が書かれていない、明文規定が無い、したがってそういう大事なところを行政判断に任せているけれども、しかしそこは法律そのものに欠点があると言っているんだろうというふうに思います。そういう判決を受けたわけでありますので、法律そのものにそこまで言えるだけの規定がきちっとしていないということを言われているわけでありまして、そこを受けてどうするかということだろうというふうに思っております。もう少し様々なことを考えたいというふうに、現在のところ思っておりますし、また関係する省庁ともひとつ相談をしたいと考えております。
- それから昨日の夕方でございましたけれども、大阪の太田知事さんからお電話を頂戴をいたしまして、「私個人の意見としては控訴しないということに私は思っている」というご意見でございました。知事さんのご意見はご意見としてよく分かりましたと、こちらもよく検討させていただきまして、またご連絡をさせていただきます、こういうことで切ってございます。今週いっぱいはいろいろまだ議論しなければなりませんから、決定するのは来週と思っております。
- 記者:
- 大臣ご自身のお考えは。
- 大臣:
- まだ、今のところ私も態度を決めているわけではございません。もう少し勉強をして、どうするかということ決めなければならないというふうに思っております。
- 記者:
- 川崎協同病院の事件で、医師が殺人容疑で逮捕されるという異例の事態になっておりますけれども、その終末期医療との関係もある話で、医師が逮捕されたというような事態、大臣としてはどのようにお考えですか。
- 大臣:
- 医師が逮捕されるのは大変な事態でありまして、本当に残念だというふうに思っておりますし、今報道されているところによりますと、終末期医療とは違うのではないかという気がいたしますけれども、これはその内容を直接私が聞いたわけではありませんし、報道から察するところでございますので、これは警察の方でもよく調査をされて、そして結論を出されるものというふうに思っております。しかしまだ生存中の人の問題でございましたし、まだ意識を無くされてから何か十数日ということをお聞きをしておりましたから、まだ回復する可能性としてはある段階ではなかったのではないかというふうに思っている次第でございます。いずれにいたしましても、この問題は既に逮捕されて、そして警察の方がお調べになっているわけでありますので、その結果を待ちたいというふうに思っております。いずれにいたしましても、大変残念なことだというふうに思っております。
- 記者:
- 事件とは直接関係ないんですけれども、終末期医療の中で裁判所が示している許容される基準というのがあるんですけれども、もうちょっと行政的にガイドラインみたいなのものが必要なんじゃないかという指摘もあるようですけれども、その辺はどのような。
- 大臣:
- 裁判所が示しましたり、あるいは法務省がお示しになったりとか、まあいろいろの問題がございますけれども、これらのことにつきましては終末期医療をどうするかというのは、人間の尊厳に関わる話でございますし、そう簡単に結論の出る問題ではないというふうに私は思っております。よく議論を重ねて、そして結論を得ないといけないというふうに思います。終末期だから医療を控えるということは、これは大変なことでございますし、それはそういうことがあってはならない。終末期とは何かということをよく議論をして、そして医療の方がそれに対応するということでないと、まだ生存する可能性のある人の生命を亡くしてしまうということにも結びつきかねない話でございますから、終末期とは何か、そこをよく医学的にも議論をした結果でないといけないというふうに思っております。
- 記者:
- 生活保護なんですが、この給付は来年度引き下げを検討されていらっしゃるんでしょうか。
- 大臣:
- まだそこまで私は相談に乗っておりません。まあしかし、予算の時期が近づいてきているわけですから、早く結論を出さなければならない問題だろうというふうに思っておりますが、その他、これに準じた話がいくつかありますので、一遍まとめて近日中に結論を出したいというふうに思っております。
(了)