閣議後記者会見概要
H14.11.15(金)8:38~8:48 参議院議員食堂
広報室
会見の詳細
閣議について
- 大臣:
- 今日は私の方は特にございません。大臣発言等もございませんでした。
質疑
- 記者:
- 不妊治療の保険適用について改めて大臣のお考えをお聞きしたいのですけれども。
- 大臣:
- そうですね、不妊治療の割合というのが非常に増えてまいりまして、中には10組に1組という方もございますし、あるいはもっと最近は増えているという人もあったりしまして、実際の統計というのがどういうふうになっているのかということまでよく分かりませんけれども、増えていることだけは間違いがないというふうに思っております。また不妊治療の内容につきましても様々な方法で治療がなされるようになってまいりましたし、その成功率というのもかなり上がってきているというふうにお聞きをしております。したがいまして、やはりこの少子化時代の中で子供を欲しいというふうに言われる皆さん方に対して、やはりそれなりにお応えをするべきであるというふうに思っております。その不妊治療、それではどういうふうに支援をするかということになるわけでございますが、一つは公的な資金を出すという方法もあるでしょうし、それが不可能であるならば診療報酬の中で見るということになるのだろうというふうに思います。不妊治療というのは正常なのか異常なのかという議論にもなるわけでございますが、私は診療報酬の中でそれは見てよろしいのではないかというふうに思っております。
- 記者:
- 実現の時期はどのくらいですか。
- 大臣:
- 実現の時期も決めなければなりませんが、その内容をどうするかと、非常に50万とか、100万とか、非常に高額の医療費がかかっているという現実があるわけですね。果たしてそこまで高額でなければならないのかといったことも、一度検討をしなければならないと思っておりまして、今少しその辺を整理するように言っているところでございます。そしてその内容につきましては、現在のところ何回も何回も繰り返さないと成功しないというようなところもございますし、比較的早く成功できる方法もあるわけでございますが、その不妊治療の中のどこまでを、もし保険の適用をするということになれば、するかということも決めなければならない。かなり決めなければならない内容は多いというふうに思っております。今までのところ、大学病院等でおやりをいただいているところもございますが、一般、私立病院等が多くて、公的病院があまり手がけていないというような現実もありまして、私は公的な病院ももう少し積極的に対応していただきたいというふうに思っております。そうした中で出来るだけ早く決めたいというふうに思っております。私の気持ちといたしましては来年度からでも実現をしたいというふうに思っておりますが、もう少し検討しなければならないというふうに思っております。
- 記者:
- 給付の形は出産一時金のような形でというようなことはまだまだ決まってないということですね。
- 大臣:
- まだ決まっておりませんが、もし行うとすればそうした方法が一つ有力な方法になるだろうとは思っております。
- 記者:
- そうした方法というのは、すみませんもう一度。
- 大臣:
- そうした方法というのはあなたがおっしゃったように現在の出産の時と同様な方法でということでございます。
- 記者:
- 昨日はサリドマイドの被害者とか、スモン、HIVの被害者の方が厚生労働省の方にお見えになって、今出ている独立行政法人の医薬品医療機器総合機構法案について反対される会見をされたんですが、特に問題になっている製薬業界の振興部門と安全対策部門が一緒になって、しかも製薬企業の職員の採用に法案上では何も制限が今のところ無いと、この点について大臣のご所見を、どういうふうにお考えになっているか。
- 大臣:
- 新しい独立行政法人に委ねますけれども、しかし一番中心の行政の核のところは厚生労働省がこれからもやっていくことになります。したがいましてそこは全てをお任せをするわけではございません。それから人的配置の問題でございますが、現在製薬会社等にお見えになります方が直接この新しい機構の中に入ってお見えになるということは、これは禁止をしているわけでございます。しかし元お勤めになっていた方をどうするかという問題については書いてございません。それは役員としての話でございます。しかし書いてはありませんけれども、現在製薬企業にお見えになる方を役員として迎えることはないということを決めております以上、その趣旨はどういうことかと言えば、それは言わずもがなでありまして、その趣旨をやはり生かしていくということでなければならない。したがって今まで製薬会社にお見えになって、一時お辞めになった人であったとしても、それはやはりフリーパスというわけにはいかない。それはその趣旨を生かして、やはり何らかの規制をするということは、それは当然のことだと思っております。
- 記者:
- その辺の規制と言いますか、具体的な。
- 大臣:
- これからやっていきますから、はい。
- 記者:
- 法案審議中に何か大臣から、事務方の方から出される予定はない。
- 大臣:
- 今のところそこまでは決めておりませんけれども、これはできるだけ早くそうしたことも決めていきたいと思っています。
- 記者:
- 独立行政法人、今度9つできるんですけれども、その各理事長の人選なんですけれども、これは厚生労働省出身の方をご中心に、あるいは現在の理事長を中心に人選されるんでしょうか。
- 大臣:
- 移行期ですから、それをどうするかということを、これはそれこそ私だけで決めるわけにはいきませんから、よく相談して決めたいというふうに思っております。
- 産経:
- 先程の不妊治療の公的支援の関係で一点確認ですけれども、一時金が有力な方法だというお話でしたが、これはそうすると法的な改正とかは伴わないで出来ると。
- 大臣:
- と思います、はい。
(了)