閣議後記者会見概要
H14.10.23(水)9:45~9:54 参議院議員食堂
広報室
会見の詳細
閣議について
- 大臣:
- 特別今日はありませんでした。
閣議後懇談会について
- 大臣:
- 懇談会になりましてから、総理から発言がありまして、いわゆる不良債権処理を含みます竹中大臣のところで進めていられるプランにつきましては今月中に決着すると、各省ともそれに対応できるように取り組んで欲しいと、こういう話でございました。以上でございます。
質疑
- 記者:
- 今の関係なのですけれども、大臣ご自身は竹中PTの案にどのような見解をお持ちかということと、昨日の会議ではどのようなご発言をされたのかというところをお願いします。
- 大臣:
- まだ正式の案は出ていないですね。昨夜もこういう方向でやりたいという、ペーパー無しのお話でございまして、それをお聞きしたに留まっていると。その中で昨夜は一つは論理的な問題として、日本の国としてそれ以外に避けることはできないのか、それは必ずやらなければならない、乗り越えなければならない点なのかどうかということが一つの論点でございました。もしどうしても乗り切らなければならない問題であったとすれば、それに対する様々起こってまいります、付属をします問題点、そうした問題をどう処理するか、それはやはりセットでまとめなければならない、この二点だったというふうに思います。竹中大臣の方からも、そして財務大臣の方からも、論理的にはこれはやらなければならない問題であるというお話が出ました。それは経済担当大臣がそうおっしゃるわけでありますから、それは我々もそう従わざるを得ないのだろうというふうに思っております。しかしそれを実行に移します時に様々な問題が起こってくる。この問題をどう解決をしていくのかということがあるわけでありまして、解決をしなければならない問題を列挙して、そしてそれに対する対応策を考えていく。やはり一番問題なのは中小企業対策、そして一つは雇用対策、この二つがやはり一番大きいのだろうというふうに思います。この二つをどのようにうまく解決をしていくかと、それは不良債権処理がどのくらいな大きさになるのかということによって、雇用対策の大きさも変わってくるというふうに思います。しかし今その不良債権の大きさというのはまだ示されていないわけで、昨夜のお話でも大体どれくらいになるかというお話もありませんでした。我々としましては、緊急事態の問題として、正常に取り組んでおります雇用対策だけでなく、プラスとして新しい雇用対策というものを考えていかなければならない、それをどうするかといったことについて、これは一両日中に意見の集約をしなければならないというふうに思っております。
- 記者:
- 補正に関してのお考えというのは。
- 大臣:
- ですからそれは財政的な問題に必ず突き当たってまいりますから、こういうことを行いますためには大体このくらいの額がかかりますということを挙げなければならないというふうに思います。今国会における補正予算はないということでございますから、年が明けまして、通常国会の冒頭におきまして補正予算が組まれるのかどうかといったことも我々は確かめていかなければならないというふうに思っております。
- 記者:
- 大臣としては補正は必要だというお考えで。
- 大臣:
- 当面、現在の厚生労働省が使用しております財源の中で前倒しの出来るものは前倒しをするということも考え得るというふうに思います。その財政措置が取られるまでの間待てないということであれば、例えば特別交付金は15年度1,000億、そして16年度1,000億というふうにあと2,000億あるわけでございます。そうした問題をもし他の財源がすぐに見つからないということになれば、前倒しでそれを使用するといったようなことも考えなければならないというふうに思っております。そのほかいくつかの補助金だとか、その他の基金がございますけれども、そうした基金の中で使えるものにつきましては使うといったことも考えたいというふうに思っております。しかしそれはあくまでもつなぎの話でありまして正式の案がまとまりましたらそれに対する財政的な問題もこれは要求しなければならないと思っております。
- 記者:
- 先週大臣は25日にデフレ対策が示されるとおっしゃいましたが、総理のお話では、これは後にずれ込むという方針。
- 大臣:
- そこはよく分かりませんね。一応25日に示されるのか、最終案が今月いっぱいという話なのか、25日という話が消えているわけではありません。しかし総理からのお話は今月いっぱいには決着をつけるというお話でしたから。
- 記者:
- 薬害肝炎問題訴訟の提訴についてどのような。
- 大臣:
- これは国に対しても出ているわけでありますから、どんな内容か一遍十分に検討させていただかなければならないというふうに思っております。いずれにしましても罹患されました皆さん方には本当にこれはお気の毒な話でございまして、C型肝炎が進みまして、肝硬変等になりました時の患者さんお苦しみというのは私もよく知っておりますので、これは大変皆さん方にとっては苦しい病気であるということはよく分かっているところでございます。ただ法的な問題につきましては、これはまた別の話でございますから、よく拝見をして、我々もそれに臨みたいと思っております。
(了)