閣議後記者会見概要

H14.07.23(火)8:51~9:02 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の大臣発言といたしましては、青少年白書につきまして内閣官房長官からご発言がございました。それから内閣官房長官から続きまして、彬子女王殿下の御帰国及び典子女王殿下の英国御旅行について皇室関係の発言がありました。

閣議後懇談会について

大臣:
閣議後懇談会におきまして、総理から早期退職慣行の是正について、国家公務員のいわゆる早期退職慣行は、各種の弊害を生んでいる。行政を志した以上、公務員としてできるだけ長期間、国民全体の奉仕者としての職責を全うできるよう、早急にこうした慣行の見直しに着手しなければならない。こういう発言がございました。併せて、総務大臣からも早期退職慣行の是正についてのご発言がありました。以上でございますが、この発言を受けまして、閣僚間でどうしたらいいといったような話し合いが若干続いた、こういうことです。以上でございます。

質疑

記者:
この件に関して、大臣からご発言はありましたか。
大臣:
そうですね、厚生労働省も優秀な人材の人達が最近も大学の講師ですとか、助教授ですとか、そうしたところに出られるケースがかなり続いておりますし、やはり優秀な人材が社会全体から迎えられるということは、ある意味で喜ばしいことだと評価できるわけですが、省にとりましては、大変これは残念なことであります。したがって、やはり中高年になりました時の処遇のあり方、そうしたものについて、やはり考え直しておかないと、早期退職ということがなかなか歯止めがかからないのではないかということを申し上げたところでございます。
記者:
何か具体的に想定されているそのあり方というのは、大臣の頭の中には。
大臣:
いや、特に今あるわけではありませんけれども、今日出ました意見の中では、やはり国家公務員法を改正をしなければいけないのではないかというようなご意見がありましたが、石原大臣のところでは今そうしたこともトータルで考えているというご発言がありました。
記者:
E型肝炎の問題なのですけれども、国内でも死者が確認されたということですが、実態把握、もしくは対策の必要性はどうお考えでしょうか。
大臣:
E型肝炎の問題につきましては、今まで存在が指摘されて久しい。特に高温多雨な地域において発生しやすいといったようなこともあったわけでございますが、日本ではあまり注目されなかったわけでございますけれども、最近の日本における温度変化と申しますか、非常に暑い日が続くというようなことと関係があるのかどうか分かりませんけれども、日本においても存在することが分かってまいりました。これはいわゆる動物と共有の病気でございますので、人間だけが気を付けていればいいというわけにはまいりません。したがいまして、その辺の動物と人間との間のこの病気の関係なるものをもう少しやはり解明しなければいけないというふうに思っております。そうした基礎的な研究もまだ十分ではありませんので、日本で出てくるということであるならば、これはもう早急にこの病気の研究を進めていかなければならないというふうに思っております。
記者:
中国産ダイエット食品の被害が更に広がって、昨日また新たな商品名を公表されましたが、その辺について大臣どのようなお考えをお持ちでしょうか。
大臣:
今まで出ておりますものの中で、全部が全部ではありませんけれども、いわゆるダイエット食品と言われておりますものの中で、共通した物質が明らかになってまいりました。昨日発表したと思いますけれども、今まではフェンフルラミンというのがその物質というふうに言っていたわけですけれども、若干化学構造式はほとんど似ているんですが、フェンフルラミンのいわゆるニトロソ化合物と言われますが、一か所だけちょっと違うと、このフェンフルラミンのNHのところが、HがNOに置きかわって、少しこう化学構造式が違うだけですから、多分その作用と申しますか、この薬が与えます影響はほとんど同じような影響を与えるんだろうと、自然界には存在しないものでございますので、添加されたものと言わざるを得ません。したがいましていわゆる東洋医学という中で用いられております、いわゆる漢方薬と言ったような、いわゆる自然に存在するものだけのものではなくて、これは人工的に何らかの形で加えられたものというふうに思っております。今まで発表いたしました3つに共有してこの物質が出ておりますので、どの物質にもN-ニトロソフェンフルラミンというのがそこに加えられているという気がいたします。他の種類のものもかなりたくさん出てきているようでありますし、それらが全てこの物質によるものかどうかということは今後少し解明しなければならないというふうに思いますけれども、とりわけこの、ひらたく言えば「やせ薬」というふうに言われておるようなものを安易に飲まないように国民の皆さん方にも呼びかけをしなければならないというふうに思います。その中にもそういう副作用のないものもあるかもしれませんし、全部が全部それを駄目だと言いきるのは少し無理があるかもしれませんけれども、かなりな種類におきまして危険性があるということになれば、少し皆さん方もそうしたことに神経を割いていただいて、薬を何でも飲めば良いんだということはひとつお気を付けをいただきたいというふう思いますし、厚生労働省の方も全力を挙げまして各種類の中にそうしたものが含まれていないかどうか、そしてお飲みいただくことによって、それで肝障害を起こしておりますものが一体どれぐらい種類があるのかといったことにつきまして、早急にひとつ取りまとめをしたいと考えております。

(了)