閣議後記者会見概要

H13.10.16(火)8:42~8:56 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日の閣僚発言といたしましては、外務大臣から小泉内閣総理大臣の訪韓につきましてのご報告がありました。外務大臣ご自身のWTO非公式閣僚会合への出席について発表がございました。平沼経済産業大臣もWTO非公式閣僚会合出席のご報告がございました。今日の主なものは以上でございます。

質疑

記者:
狂牛病の公表問題なども含めて、今日、農林水産大臣と話し合われたのでしょうか。
大臣:
結論が出るところまで至っておりませんが、いずれにしましても早く決着が付く方法を考えて欲しいというのが農林水産大臣からのご発言でございます。それで2回目の検査をいたします時に、エライザ法の2回目の検査と同時に本試験をスタートさせるということがひとつ、それから検査機関、北海道の先日の品川教授の所だけではなくて、もう少し広く場所を広げると。場所は横浜検疫所と神戸検疫所それから国立感染症研究所、今4カ所考えておりますが、例えば九州などの場合に非常に畜産も盛んでございますし、そこから宅急便で送るというようなことをいたしておりましても、非常に時間がかかるわけでございますので、もう少し九州などにもそういう検査機関が充実するように広げていきたいと思っております。そういたしますと、第2回目の検査と本試験との間の差はごくわずかでございますから、そして早く結論を出すという体制を整えるということ、そこまで一応今のところ合意をいたしております。
記者:
そのエライザが出た段階で公表するかどうかについてはまだ結論が得られていないということですか。
大臣:
ですから、二遍はやらなきゃならないわけで、一遍だけではなんとも言えませんから、二遍やって陽性だったらということですから、その二遍目エライザの方が若干時間は早く出るわけですけれども、同時に本試験も始めておりましたらあと3時間になりますとか4時間になりますとか若干の差は出ると思いますから、そのへんのところをどうするかということは、これから決めたいと思っています。
記者:
同時にとおっしゃっていますが、エライザの2回目を始めるのと同時に、結果が出る前に本試験も始めてしまうと。
大臣:
本試験も同時に始めると。
記者:
2回目を。
大臣:
はい。
記者:
そうするとその結果は本試験のやつとエライザの方、結果もほぼ同時ということで。
大臣:
だから若干本試験の方が時間がかかるのだと思いますれども、その時間差がどのくらいになるか3時間になるのか4時間になるのか、多分その程度でははないかと思いますが、ちょっとそこは私も検査の時間は明確にわかりませんけれども。
記者:
そうすると公表の時期については、エライザの2回目で。
大臣:
エライザの2回目でできるだけやりたいというふうに思っておりますけれども、そこはもう少し農林水産省と詰めた話をしたいと思っております。
記者:
農林水産省は何か本試験が出てからの方がいいというようなご意見はあるのですか。
大臣:
農林水産省の方はやはり長く時間がかかりすぎては、市場に与える影響が大きいというご意見、それは私もその通りではないかと思うのです。例えば2回目の試験が出て、陽性だったら本試験に回って、本試験に回るのに北海道なら北海道までそれを送ってということになると、1日でなくてまた2日かかるというようなことになってくると、2日も3日もたってからでしか結論がでないということになりますから、そうするとそれは影響が大きいので早く結論を出して欲しいということだと思いますから、そこは我々もよくわかりますので、そこを十分に取り入れた形でどうするかということをもう少し詰めないといけないというふうに思ってます。
記者:
そうしますと12日の記者会見の時に大臣はエライザの段階でなるべく早く情報公開したいというふうにおっしゃっていましたけれども。今の問題が協議によっては、確定診断後に一括して公表になるかもしれないということですか。
大臣:
もう少しそこは詰めさせていただきたいと思ってます。
記者:
見通しとしては、18日ということは時間もないのですが、大臣としては今日中に結論を出したいというお考えでしょうか。
大臣:
そうですね、今日いっぱいぐらいで結論を出さないといけないと思ってます。
記者:
話し合いの場を持たれるような。
大臣:
後は事務レベルでやっていただきたいと思います。
記者:
厚生労働省の事務レベルとしてはエライザの2回目の疑いがあるならば、公表するという方針だったと思うんですけれども、大臣もその方向ということになれば、厚生労働省全体の意思統一としては、2回目のエライザ法でということにはならないのですか。
大臣:
2回目のエライザ法の後でということに、まあ我々はそう思っておりますけれども、しかしここはちょっと合意をしておかないと混乱をする可能性もございますし、地方によりましては1回目か2回目のエライザ法の後で発表するというふうに言ってお見えになるところもあるわけですので、あまり差は出てはいけないというふうに思いますから、できるだけ早く公表できる格好に努力したいというふうに思っております。
記者:
公表の範囲は。県名であるとか。
大臣:
ですから、今度はもう牛は特定されるわけですから、出ました場合には、どこどこの県のものというは、最初からはっきりすると思います。
記者:
それも公表されるということですか。
大臣:
県段階くらいは公表できると、それはまあ、ある程度は地方にお任せしないといけないと思っておりますが、どこどこからのものというところまで言うのかどうか、そこは若干詰めなければいけない話はあります。
記者:
県段階とおっしゃっるのはどこそこ県の食肉衛生検査所で出ましたという意味ですか。
大臣:
いやいや、そうではなくて県なら県の段階が今度は先に公表することになると思います。県の段階で、それぞれの県が。
記者:
しないと言っている県もございますけれども。
大臣:
いずれかはしないといけないのですから、だから県の段階でまずするということになれば、その時にどこまで言うかということは、それは県にお任せする以外にないと、我々厚生労働省として発表します時にはどこどこの県ということは明確にしないといけないと。
記者:
こういう公表の仕方とか、どこまでというのをマニュアルに明記して指示はなさらない。
大臣:
そのへんもある程度こういうことにして欲しいという、こちらの要望は出さないといけないと思ってます。
記者:
農林水産省との協議が遅れますと、地方に送るマニュアル等いろいろ通知等も、公表の仕方の部分で遅れてしまうと思うんですが、そのへんは18日まで日にちがないんですけれども。
大臣:
それはできるだけ早くいたします。
記者:
2回目のエライザで本試験ということになると、本試験になった最初のうち、手順に慣れてないこともあって、ものすごい数に上るのではないかという危惧を抱くんですけれども、そのへんはいかがでしょう。
大臣:
そんなに多くなるかどうか私もちょっとわからないんですけれども。したがって今までは帯広の品川先生の所に全てお任せをしていたわけですけれども、とにかく4カ所にまず18日段階では拡大をいたします。その後できるだけ実習をしていただいて各県、とりわけ頭数の多いような県につきましては早くそこで本試験も行っていただけるような体制を作っていくということにしたいと思っております。
記者:
都道府県の対応、今分かれていて、エライザ段階で公表するというところと確実に確定がつくまで公表しないというところとふたつに分かれているんですが、このへんのことはどのようにお考えでしょうか。
大臣:
ある程度はそれは都道府県の認識と申しますか、都道府県のお考えにもよるわけで、そこはあまりこちらから全てを強制するというのではなくて、都道府県の意思というものも尊重しなければならないというふうに思ってます。しかし厚生労働省としてはこういうふうにして欲しいという意思表示はキチッとしなければいけないというふうに思いますから、そこは明確に早くして、そして各都道府県にこういうふうにして欲しいということの依頼はしなければならにというふうに思ってます。
記者:
自治体にもエライザ段階での公表は要望されるということですか。省として。
大臣:
省としての意見を送るということでしょう。
記者:
18日の段階でも4カ所に最終の検査をできる場所を、体制を整えるというふうに。
大臣:
これはもうできます。
記者:
18日に安全宣言を出される場合に、そこのところではどういった形で。
大臣:
まだちょっと固まってません。そこはこれからです。
記者:
それをしないんですか。
大臣:
それはするのはいたしますけれども、どういう形でするかということがまだこれからです。
記者:
福島県の件で今のところ細菌性のものは出ていないということなんですけれども、アメリカでは実際に被害が出ているようですし。
大臣:
昨晩何度か電話をいただきまして、寝不足なんですけれども、福島県におきまして郵便局で封筒の中から白い粉が漏れてきたというんですか、外に出てきたということで、直ちに検査をしてもらっておりますが、顕微鏡でのぞきました限りにのおいてはそういう炭疽菌、その他の菌は発見されないということだそうでございます。ただしこれももう少し詳しい検査をしなければなりませんので、今、回していまますが今日の午後、どの時点ぐらいになるかちょっとわかりませんけれども、午後まで結論はかかるということでございます。

(了)