閣議後記者会見概要
H13.10.12(金)8:44~8:52 ぶらさがり
広報室
会見の詳細
閣議について
- 大臣:
- 今日は特別なものはございませんけれども、外務大臣からタジキスタンにおけるアフガニスタン難民に対する緊急援助についてのご発言がございました。それから野依教授に対しますノーベル化学賞受賞に対しまして文部科学大臣からご報告があり、そしてまた科学技術政策担当大臣からもご発言がございました。だいたい今日の閣議の方は以上でございます。
質疑
- 記者:
- 狂牛病なんですが、18日から新検査体制が始まった場合に18日に安全宣言を出されるお考えはおありでしょうか。
- 大臣:
- いや、それはわかりません。安全宣言というのはいろいろありまして、例えば牛肉だとか牛乳だとかということの安全宣言、これはいつでも出せるわけですし、今更言うまでもないというご意見もあるわけです。ただしもうこれ以上狂牛病が日本から発生しないかということに対する安全宣言というのは、そういう餌が日本に入ったという事実があります以上、それはなかなか難しいのではないかと思っております。だからそのへんのところを縦分けて考える必要がある。牛肉等の安全宣言はいつでも出せるとこういうことでございます。
- 記者:
- 少なくとも検査体制ができて、検査していないものは肉として一切市場に出ませんという意味での、そういうPRはされるお考えでしょうか。
- 大臣:
- はい、それはあります。
- 記者:
- 18日に。
- 大臣:
- はい、18日に。
- 記者:
- 何かそういう大臣の会見なりそういったものでお考えですか。談話なり。
- 大臣:
- どういう形にするかまでまだ決めておりませんけれども、それは一つの区切りでございますから。
- 記者:
- なんらかのご発言はされると。
- 大臣:
- はい。
- 記者:
- 農林水産大臣とも調整されて、ご一緒に同じ趣旨で。
- 大臣:
- それは厚生労働省としての。
- 記者:
- 昨日加工業者に対する説明会があって、危険部位が入っていないか調査してくださいという、それで人が入りきれないくらいたくさんの人がいらしていたんですけれども、今日一応中間まとめということで保健所にご報告の中間まとめを出してくださいという期限なのですが、改めて調査が大変なようなのですが、メーカーや加工業者に対してお話していただくことはございませんでしょうか。
- 大臣:
- そうですね、いわゆる加工材料というのはかなりな流通経路を辿ってきているものもあるものでございますから、それが急になかなかわかりにくいというものも、確かにそれはあるだろうというふうに私も思います。しかしそこのところはひとつそれぞれの流通ルートを通じて、ひとつお調べをいただくようにお願いをいたしておりますし、ひとつご協力をお願いをしたいというふうに思っております。
- 記者:
- 自治体によっては一斉検査、全国の自治体で一斉にできるかどうか危ぶむ声もありますけれども、大臣としては一斉にできると。
- 大臣:
- 18日からの話でございますか。そうですね、中には機械器具を用意する、その準備を都道府県それぞれでおやりいただいているわけですが、中にはいろいろのメーカーがございまして、メーカーによりましてなかなか間に合わないというところがあるやに聞いております。そこをどうするかということの調整を今いたしておりますが、できるだけ18日ということを決めたわけでございますので、一斉にお願いをしたいというふうに思っております。しかし都道府県の中には県として、あるいは1つの自治体としてもう少しのばして欲しいというご要望のあるところもあるというふうに聞いております。それはやはり機械器具がなかなか入らないということがあるようでございます。しかしいずれにいたしましても、そうしたところも今月中には十分に間に合うと、スタートできるというお話のようでございます。しかし厚生労働省としてはできる限り18日からというふうに思っております。
- 記者:
- バイオテロに関して天然痘なり炭疽菌のワクチンを準備するという点においては、どのような対策が進められてますでしょうか。
- 大臣:
- まだ今話をしている最中でございますが、やはり危険度からいいますと一番危険度が高いのは天然痘だと思うんですね。これは一度罹りますと、それはまた2次感染、3次感染と感染もいたしますし、それから天然痘は一度罹りますとなかなかそれに対する治療方法が無い、いいお薬が無いということでございますから、危険度としましてはやはり天然痘が一番高い、それから死亡率として高いのはやはり炭疽菌だと思います。私も最近の医学状況をちょっとよくわかりませんが、我々が習いました頃ですと80パーセントから100パーセント死亡するという病気でございましただけに、最近は少し治療方法も確立されてきているというふうに思いますけれども、なおかつ死亡率が高いことが事実だと思います。そうしたものにつきまして、これからどう準備を進めていくかということになろうかと思いますが、天然痘の方はワクチンをどれだけ用意をするかということになると思います。現在多少は持っているようでございますけれども、期限の問題もあるようでございますし、やはり準備をするということになれば天然痘ワクチンをどう準備をするかということが大事だというふうに思います。炭疽菌につきましてはなかなか治療方法も難しいわけでございますけれども、しかし炭疽菌につきましての治療薬というのはあると思いますから、それは準備をすることになるというふうに思います。
- 記者:
- 準備ということはどういう準備なんですか。
- 大臣:
- 薬の準備です。
- 記者:
- 製造の。
- 大臣:
- 薬を準備するという以上は製造もしなければ準備できませんから、ただしそれは日本の国内で製造をするか、海外にあるものを譲り受けるかということはあると思います。
(了)