閣議後記者会見概要

H13.5.18(金)8:51~8:57 参議院議員食堂

広報室

会見の詳細

閣議について

大臣:
今日は閣議前に都市再生本部の第1回の会合がございました。
閣議の案件につきましては特別皆様方にご報告することはございません。皆様の方からございましたらどうぞ。

質疑

記者:
今朝の朝刊の一部でハンセン病を控訴するということですが、いかがですか。
大臣:
まだ決まったわけではないと思います。これからです、話は。
記者:
山はいつごろですか。
大臣:
山場はそうですね、来週になりましたらいよいよ山場でしょうか。
記者:
控訴期限来週末ですが前半、後半、決断の時期は。
大臣:
それは後半といったらもう決めなければならないですから、やはり前半少し議論を詰めないといけないと思っております。
記者:
控訴の可否を判断する段階で、やはり救済策を示すような形になるのですか。
大臣:
それもこれから話し合いをしないと解りませんが、いずれにいたしましても裁判をなさっている皆様方の事も考えなければなりませんが、しかし裁判をしておみえにならない皆様方の事、すなわち約5千名くらいおみえになりますでしょうか、その皆様方の事も考えないといけない。我々の立場としましては裁判をされている方、されていない方含めまして元患者の皆様方というふうに申し上げたらよろしいのでしょうか、その皆様方全体の事を考えて、どういう決着をしたら一番皆様方に公平にご理解をいただけるかということではないかというふうに思っております。
記者:
公明党が控訴を断念すべきだと機関決定をして、~ 党の方から大臣に何か説明が回ってますか。
大臣:
党の方からはこういうことを決めて総理の方に申し入れをすることになりましたから、一つお知りおきをということでありました。党は党でありますから、どうぞ党としてご自由におやりください、私の方は私の方としての立場があって、私の方としての論理構成をしなければなりませんから、それはお任せ下さいと、こういうことを言っております。
記者:
昨日の森山法務大臣が元患者の団体とお会いになって、そのあたりは摺り合わせを含みまして、そういう話は。
大臣:
まだ法務大臣とはお会いいたしておりません。一度もお話ししておりませんし、しかし法務大臣といつかお話を申し上げなければならないだろうというふうに思います。法律的には最終決定権は法務大臣にあるんだそうでございますから、我々の意見というものを法務大臣に申し上げるという事の方が正しいのかもしれません。
記者:
今日の閣議や閣僚懇ではこの話題はでなかったんですか。
大臣:
ございません。
記者:
厚生労働省としての方針についてはもうお決めになりましたか。
大臣:
まだ決めておりません。
記者:
これも山場は来週の頭ぐらいに。
大臣:
まあ、そうですね。
記者:
個人的には新ためてどのように。
大臣:
今は個人の意見を言うべき時ではないと思います。私が発言をすればそれは大臣としての発言になりますから、これから皆さんの意見を聞きながら詰めていきたいと思いますが、基本的なものの考え方は先程申しましたとおり、全体の皆様のことを考えながら結論を得なければならないというふうに思っております。
患者の皆さん方に対しましては、前にも申しましたけれども人道的立場からいうならば、これは本当に隔離政策の遅れというものがあったことだけは間違いのない事実でありまして、心からお詫びを申し上げる以外にない。これは率直に原告団の皆さん方にもお詫びを申し上げたところでございます。しかし皆さん方とすれば、控訴をする、しないということを先に決めて、それからその上でのお詫びの言葉でなければ本当のお詫びの言葉として受け入れることはできないというお話でございましたから、そこまで先日お会いをしたときにお話を申し上げたことはでき得ません。それはお許し下さい。しかし私の心情としていうならばこういうことでございますというので、私の心情を表したとところでございます。
記者:
提訴しなかった元患者さんの話を聞いてると、お金よりもまず謝罪の言葉が欲しいという方が多いんですけれど、そのへんは。
大臣:
それはそうかもしれませんね。それは金銭の問題ではなくて、人権上の問題だというご認識だというふうに思います。私もそこはおっしゃることが良く理解できるところです。
記者:
来週総理大臣官邸に行かれることもあると思うんですが、その際大臣は厚生労働大臣としての意見を述べられるのか、それとも坂口大臣個人としての意見も合わせて述べられるのか、そのへんどうなんでしょう。
大臣:
できればその前に省としての意見をできるだけ詰めておきたいというふうに思いますが、あるいは詰めましても詰めきれていない、あるいは意見を異にすることも中にはあるかもしれません。その時には厚生労働省の皆さん方の意見はこういうことでございます、しかし私はそれに加えてこういうふうに思いますという、若干の縦分けをして申し上げなければならないことも残る可能性もないとは言えません。しかしできるだけそういうことのないように、極力省内で決めておきたいと思っております。

(了)