ご挨拶
21世紀の幕開けを前にして、グローバリゼーションが益々進展する中で、企業倫理の徹底がこれまで以上に求められるようになってきています。こうした中、国際機関等における労働分野においても新たな取組が始まっています。
中でも、昨年ILO(国際労働機関)において採択された「最悪の形態の児童労働の禁止及び撤廃のための即時の行動に関する条約」では、健康、安全、道徳を害するおそれのある業務への児童の使用の禁止及び撤廃が謳われ、また今年改訂されたOECD(経済協力開発機構)の「多国籍企業ガイドライン」では、新たに児童労働撲滅と強制労働廃止が明記されました。
こうした改訂が行われた背景には、貿易及び投資の自由化、経済のグローバル化に対する市民社会からの懸念への対応があります。
そこで今回、ILO及びOECD代表者と、広く官民・各界の関係者の御参加を得て、欧米諸国でも関心の高い児童労働問題を中心にして21世紀の国際化社会における企業行動のあるべき姿について検討すべく、本シンポジウムを企画いたしました。
皆様の御参加を心よりお待ち申し上げております。