(参考)

システム構築後とシステムがない場合の検索時間比較(モデルケース)


 Yahoo等の検索エンジンから、官民連携した雇用情報システム(仮称。以下「システム」という。)を経由して条件に合致する求人を把握する(その結果で詳細情報にアクセスする)場合と、各サイトで直接検索を行うことにより同求人を把握する場合、それぞれの場合に要する時間の比較を行う。
 〔設定条件〕
 条件に合致する求人が3件あり、3機関(2つは民間機関のサイト、1つはハローワークインターネットサービス)に在在すると仮定する。
 システムがある場合、システムでの検索結果が、3機関の当該求人の箇所に直接リンクされていると仮定する。
 システムがない場合、3件の求人に到達するまでに、10のサイト(ハローワークインターネットサービスを含む。)を検索すると仮定する。
 使用するパソコンの仕様
・CPU       Celeron 400MHz
・ハードディスク   6.4GB
・システムRAM   64MB SDRAM
 システム構築後
検索エンジンからシステムまでの時間
1分 〔ハローワークインターネットサービスまでの時間と同様と仮定〕
システムでの検索に要する時間
6分30秒 〔ハローワークインターネットサービスまでの検索に要する時間と同様と仮定〕

計 7分30秒
 システムがない場合
検索エンジンから10サイトまでの時間〔代表的な求人情報提供サイトに実際にアクセスするのに要した時間の合計〕
10分30秒
各サイトでの検索に要する時間〔代表的な求人情報提供サイトで実際に検索するのに要した時間の合計〕
45分20秒

計 55分20秒
 〔モデルケースに係る留意事項〕

 システムがない場合については、実際に検索する場合に、次のような問題点等があり、検索を行う者やケースによっては、より多くの時間を要することとなることに留意が必要である。
 検索エンジンにおいて「求人情報」を検索すると、2千件以上(場合によっては3万件以上)のサイトが該当することとなり、どのサイトが代表的な求人情報のサイトなのかもわからない状態が生じること。
 各サイトごとに検索項目が様々であり、検索に当たっては、サイトごとに入力項目の吟味が必要となり、相当な時間がかかること。
 検索結果として表示される内容(一覧表)も各サイトごとに様々であり、サイトによっては、それぞれの求人情報ごとに詳細情報を表示させないと、求人の具体的内容が判別できない場合もあること。
 各サイトの検索結果が一覧できないことから、各求人情報を比較、検討しようとすると、すべてのサイトの検索結果(のような場合には、詳細情報まで)の印刷をしておかなければならないこと。

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