タイトル:平成12年民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況について
発 表:平成12年7月18日(火)
担 当:労働省労政局労働組合課
電 話 03-3593-1211(内線5341,5344)
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民間主要企業の春季賃上げ要求・妥結状況の集計結果は、以下のとおりである。
この集計の対象は、原則として東証又は大証の1部上場企業のうち、資本金20億円以
上、かつ従業員1,000人以上の企業であって、労働組合のあるもの 276社である。
数値は、各企業の組合員数による加重平均である。
1. 妥結額は 6,499円、賃上げ率は2.06%となり、昨年の7,005円、2.21%を、
額で506円、率で0.15 ポイント下回った。
(1) 集計企業276社の妥結賃上げ額は6,499円となり、昨年(7,005円)を506
円下回った。賃上げ率は昨年の2.21%を0.15ポイント下回る2.06%となっ
た。(第1表)
(2) 集計企業276社のうち、具体的な要求額が把握できた231社の要求額は
8,529円となり、昨年の9,342円を813円下回った。(第1表)
(3) 産業別に妥結状況をみると、妥結賃上げ額の最も高い産業は、建設(
10,750円)で、以下、新聞・印刷(7,933円)、電気機器(7,226円)、
食料品・たばこ(7,159円)などの順となっており、逆に最も低い産業は
、電力(4,133円)で、次いで、ガス(4,284円)、鉄鋼(4,409円)、ゴム
製品(4,890円)などとなっている。
また、賃上げ率の最も高い産業は、建設(2.64%)で、以下、新聞・印
刷(2.56%)、電気機器(2.41%)、食料品・たばこ(2.21%)などとな
っており、逆に最も低い産業は、電力(1.43%)で、以下、鉄鋼(1.50%
)、ガス(1.51%)、ゴム製品(1.64%)などとなっている。(第1表)
2. 妥結額の企業間のばらつきは、昨年より若干減少した。
妥結額の企業間のばらつきを四分位分散係数によりみると、本年は0.14で、
昨年(0.15)より若干減少した。(第2表)
3. 妥結時期は3月中旬に集中し、全体の約6割がこの時期に妥結した。
要求提出時期をみると、2月中旬までに5割弱(46.3%)、2月下旬までに
7割弱(67.5%)の企業で要求が提出されている。(第3表)
また、妥結時期をみると、3月中旬に主要単産傘下労組等で決着したことか
ら、3月中旬中心の妥結となり、3月中旬に妥結した企業の割合は57.6%であ
った。3月月内に妥結した企業の割合は84.4%となり、昨年の79.7%より若干
増加した。(第4表)
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