平成11年における死亡災害発生状況の概要 1 業種別発生状況 (1) 建設業における労働災害による死亡者数は794人で平成10年と比較して 69人(9.5%)増加しており、全産業に占める割合は39.9%と依然と して高い。 (2) 製造業における死亡者数は344人で平成10年と比較して39人( 12.8%)増加している。 (3) 陸上貨物運送事業における労働災害による死亡者数は270人で平成10年 と比較して45人(20.0%)増加している。 2 事故の型別発生状況 (1) 高所からの「墜落・転落」による死亡者数は492人(24.7%)、「交通 事故(道路)」による死亡者数は608人(30.5%)であり、この2つの 災害で全体の55%を占めている。 (2) 建設業においては「墜落・転落」による死亡災害の占める割合が高く、 40.9%(建設業全体の794人中325人)となっている。 (3) 陸上貨物運送事業においては、「道路上の交通事故」による死亡災害の占め る割合が高く、75.9%(陸上貨物運送事業全体の270人中205人)と なっている。 3 死亡災害の増加の要因 (1) 業種別にみると、建設業が69人、陸上貨物運送事業が45人、製造業が 39人増加していることが主な要因となっている。 (2) 事故の型別でみると、「道路上の交通事故」が87人、「激突され」が44 人増加していることが主な要因となっている。