第1節 公的年金制度をめぐる状況と改正の必要性
公的年金制度の現状及び国民生活にとって不可欠な制度であることを説明するとともに、少子・高齢化が進展し、経済基調が変化する中で、公的年金制度全体にわたる見直しを行い、公的年金の将来像を示すことの必要性を記述。
第2節 平成11年年金制度改正案
年金審議会における議論、「5つの選択肢」の提示や「年金白書」の刊行等による情報公開、1998(平成10)年10月の年金審議会における意見書の取りまとめ、年金制度改正案(厚生省案)の公表等、年金制度改正に向けての経緯を記述。あわせて1999(平成11)年7月に国会に提出された年金制度改正案(年金額の改定、裁定後の年金改定方式の変更、総報酬制の導入等)について解説。
第3節 年金制度をめぐる他の動向
企業年金制度について、厚生年金基金制度の現状の記述の後、確定拠出型年金制度の導入等の検討、年金基金の運用規制の見直しについて記述。年金の国際化への対応として、ドイツとの年金協定の締結、イギリス、アメリカとの協議等について紹介。