平成10年版厚生白書の概要

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【第1章 社会保障の構造改革】

第1節 社会保障構造改革の枠組み
少子・高齢化の進行や国民の需要の変化といった社会保障をめぐる状況の変化の中での社会保障の役割および課題を指摘するとともに、社会保障の構造改革の必要性とその方向、今後の進め方について記述。また、社会保障の分野における財政構造改革の取組みについて紹介。

第2節 介護保険制度の創設と介護サービスの供給体制の整備
国民の老後の最大の不安要因となっている介護の問題に対応するため、昨年12月に創設 された介護保険制度について、創設のねらい・経緯とその概要を詳細に紹介するとともに、新・高齢者保健福祉推進十か年戦略(新ゴールドプラン)の推進など介護サービスの供給体制の整備について記述。

第3節 21世紀に向けての医療制度改革
経済基調の変化や医療費の増大により、医療保険財政が大幅な赤字構造となっている中で、医療保険制度と医療提供体制の両面にわたる抜本改革を進める必要性を記述し、その検討状況を紹介。また、平成9年医療保険制度改正や平成10年の国民健康保険法等の一部改正の動向、第3次医療法改正や言語聴覚士法の制定など医療提供体制をめぐる動向、臓器移植法の成立、国立病院・療養所における政策医療の遂行、難病対策について記述。

第4節 年金制度改革を目指して
公的年金制度を社会経済状況の変化を踏まえつつ長期的に安定したものとするため、給付と負担の適正化など年金制度全体の見直しが必要であることを記述し、「5つの選択肢」の提示を始め、平成11年度次期財政再計算に向けての年金制度改革に関する検討状況について紹介。また、年金積立金の自主運用に向けての検討、企業年金制度の見直し、年金業務をめぐる問題、ドイツとの間の年金協定などについて記述。

第5節 社会福祉の基礎構造改革
国民の社会福祉に対する需要の増大・多様化に対応するため、社会福祉事業、社会福祉 法人など社会福祉の基礎構造の強化・充実が不可欠であることを記述し、社会福祉事業等 の在り方に関する検討会や中央社会福祉審議会における社会福祉の基礎構造改革について の議論を紹介。また、施設整備業務等の再点検に関する実施状況について言及。

第6節 障害者保健福祉施策の総合的見直し
障害者プランに基づく施策の推進状況について紹介するとともに、精神障害者の社会復 帰を支援する専門家の資格制度を設ける精神保健福祉士法の制定、障害者関係3審議会合 同企画分科会における身体障害、知的障害、精神障害の3つの施策の総合化の観点からの 全般的な検討について記述。また、長野パラリンピック冬季競技大会の開催について紹介。



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