平成10年版厚生白書の概要

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【終章 子どもを産み育てることに「夢」を持てる社会を】


○ 家族内の個人が自立し、それぞれの生き方を尊重する中で、お互いを支え合えるようになれば、家族は潤いの感じられるものとなり、子育てに喜びを感じることのできるものになるだろう。

○ 職場優先の企業風土の是正と多様な働き方の適切な評価により、男性も女性も家庭や地域での生活と両立する働き方ができるようになるだろう。

○ 生活圏にあったまちづくりにより、地域社会に新たな共同性(共同体としての意識と支え合い)が生まれると、地域による子育て支援力が増し、親たちの子育ての負担が軽減され、喜びが増していくだろう。

○ 職場における新規学卒採用の偏重と年功序列型賃金制度の見直し、学校教育における多様化・流動化の動きによって、就業や就学と子育てが両立する人生をより柔軟に設計できるようになるだろう。

○ 過度の受験競争が是正され、親子関係がより多面的なものとなり、教育に対する親の不安感も軽減されるだろう。

○ 家族、地域、職場、学校がこのようにそれぞれ変わっていくことで、これらが相まって「男女が共に暮らし、子どもを産み育てることに夢を持てる社会」の形成につながっていくことが期待される。



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