平成12年版厚生白書の概要

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はじめに 〜 12年度版白書のねらい

 これから人口規模の大きな世代が高齢期を向かい、「高齢者の世紀」が始まる。
 今回の白書の第1部では、高齢者をめぐる問題を様々な観点から考察し、新しい高齢者像にふさわしい社会保障システムの創造に向けた議論の素材を提供している。

高齢者と家族、高齢者の経済状況など多様な高齢者の姿と所得保障制度の機能(第1部第1章)
 高齢化の現状と見通しについて、都市部に住む高齢者の増加など地域性も含め紹介する。また、子供との同居率の低下など高齢者と家族を巡る状況も紹介する。
 さらに、高齢者は全体としてみると豊かになってきていると指摘されるようになってきているが、高齢者の経済的状況の分析と社会保障給付の役割についても検証する。

高齢者が健康で自立して暮らせる「健康な長寿」の実現と高齢者を支える地域・社会(第1部第2章及び第3章)
 「健康な長寿」を実現するために重要となる健康づくり、就労、ボランティア、生涯学習、余暇活動などを通じて積極的に社会に参加している活動的な高齢者について紹介する。また、多少身体的な機能が衰え始めた高齢者であっても、生活の質を維持し自立した生活を送るためのサービスや地域社会の支え合いなどについても紹介する。

国民皆でより良いものに育てていく介護制度(第1部第4章)
 これまでの高齢者保健福祉の歩みを紹介しながら、新しい介護保険制度の特色をわかりやすく解説するとともに、これからの社会保障の新たな方向性も示す介護保険制度をより良い制度に育てていくことが重要であることを説明する。

高齢化の世界的進行と国際交流(第1部第5章)
 我が国だけの現象ではなく世界的な現象となっている高齢化に関し、各国の間で知見を共有していくことを通じ、よりよく高齢化に対応していく重要性を紹介する。

新しい高齢者像とふさわしい社会保障システムを求めて(第1部第6章)
 健康で活動的な高齢者や年齢にとらわれない高齢者の姿も見られる中で、高齢者に対する画一的な見方を払拭し、高齢者を豊かな能力と意欲をもつ者として捉えていくことが、より豊かで活力がある長寿社会の実現につながる。
 また、こうした新しい高齢者像にふさわしい社会保障制度の創造に向けた視点も説明する。

○ 第2部、第3部においては、平成11年度の主な厚生行政の動きについて説明。


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