平成12年版厚生白書の概要

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第5章 高齢化の世界的進行と国際交流

第1節 世界の高齢化

○ 1995年現在、世界総人口に占める65歳以上人口の割合は、6.6%に過ぎないが、2025年には1割を超えることが見込まれる。
〇 先進諸国の高齢化率はさらに上昇し、2050年には、最も低い国で約20%、高い国では、30%代の後半にまで達すると予想される。
 その一方で、途上国ではまさにこれから高齢化が始まり、2025年には、65歳以上人口の約7割は途上国の住民となる。
 このように高齢化は、先進諸国だけでなく途上国も含めた全世界的な課題といえよう。

図5-1-1 先進諸国の高齢化率の推移

第2節 国際的な知見の共有

〇 世界的にも高齢化が進む中、高齢化への対応は、各国が知恵を出し合い、協力して取り組むべき課題として認識されるようになっている。日本と北欧、日本とオーストラリアとの間で、高齢化に係る施策から相互に学びあう取組みを行っている。
 オーストラリアの高齢者介護サービスの質の向上に向けた取組みも紹介。
○ 高齢者数が増大するアジア〜我が国の国際貢献が必要
 アジアでは人口数が多いために、高齢化率の増加とともに高齢者数は大きく増加する。これらの国からは、我が国の高齢化に関する知識や経験に対するニーズも高い。我が国からの情報発信がますます重要となろう。

第3節 国際機関における高齢化に関する取組み

○ 全世界的な高齢化の進展に国際機関も高い関心
 2か国間の事業だけでなく、OECD、WHOや国際連合においても高齢化問題についての取組みが行われている。
 WHOは、国際高齢者年であった1999年の世界保健デーのテーマを「生き生き長寿社会で新風を」とし、高齢者が社会でその役割を果たし続けることの重要性を訴えている。

図5-2-1 地域別にみた高齢者人口の推移


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