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II 利用者の状況

 1 老人保健福祉圏域内の施設への入所状況

 入所者の住所地と施設の住所地の関係をみると、入所者の83.5%は「同一老人保健福祉圏域内」、12.0%は「同一老人保健福祉圏域外」となっている。地域別にみると、「同一老人保健福祉圏域内」の入所割合の低いところは神奈川県、東京都、山梨県などである。さらに「県外」入所割合が高いところは、東京都、神奈川県、京都府などとなっている。
表7 都道府県別にみた入所者数と入所者の住所地別割合
平成9年9月
 
入所者数
(人)
入所者の住所地別割合(%)
県  内 県  外
総  数
同一老人
保健福祉
圏 域 内
同一老人
保健福祉
圏 域 外
全 国
 
北海道
青 森
岩 手
宮 城
秋 田
 
山 形
福 島
茨 城
栃 木
群 馬
 
埼 玉
千 葉
東 京
神奈川
新 潟
 
富 山
石 川
福 井
山 梨
長 野
 
岐 阜
静 岡
愛 知
三 重
滋 賀
 
京 都
大 阪
兵 庫
奈 良
和歌山
 
鳥 取
島 根
岡 山
広 島
山 口
 
徳 島
香 川
愛 媛
高 知
福 岡
 
佐 賀
長 崎
熊 本
大 分
宮 崎
 
鹿児島
沖 縄
162 971
 
7 534
4 384
2 908
2 560
3 525
 
2 193
3 223
3 853
2 906
3 347
 
3 511
3 962
6 362
3 076
5 438
 
2 840
3 023
1 722
1 666
3 563
 
3 285
3 938
7 462
3 126
1 070
 
1 888
5 060
5 150
1 212
2 057
 
1 461
1 397
4 218
4 404
3 144
 
2 973
2 093
3 122
1 650
10 057
 
2 255
3 587
4 412
3 153
2 311
 
3 711
3 178
95.5
 
99.7
99.5
97.5
96.6
99.8
 
98.7
97.8
95.8
97.7
96.3
 
89.9
92.9
67.6
82.2
99.3
 
98.9
99.7
97.1
97.6
98.4
 
94.0
98.0
95.6
97.3
95.8
 
85.3
93.3
93.9
92.1
97.1
 
98.6
97.5
98.6
96.3
97.0
 
99.3
96.2
98.4
98.6
97.7
 
93.2
97.7
98.2
96.3
96.2
 
98.4
99.9
83.5
 
83.3
94.2
89.0
86.7
90.0
 
96.9
93.7
82.2
83.8
76.8
 
73.7
76.6
67.6
59.3
84.1
 
92.3
91.6
92.9
68.0
89.1
 
81.9
85.0
70.0
89.6
82.5
 
74.4
72.4
74.5
75.7
86.5
 
95.1
91.2
85.5
82.2
86.6
 
91.8
86.1
94.0
93.1
88.1
 
89.2
90.7
85.1
83.5
88.6
 
88.9
87.7
12.0
 
16.4
5.3
8.5
10.0
9.8
 
1.7
4.1
13.7
13.9
19.5
 
16.2
16.3

22.8
15.2
 
6.6
8.1
4.2
29.5
9.3
 
12.1
13.0
25.7
7.8
13.3
 
10.9
20.9
19.4
16.3
10.6
 
3.5
6.3
13.1
14.0
10.4
 
7.5
10.1
4.4
5.5
9.7
 
4.0
7.0
13.2
12.8
7.6
 
9.5
12.2
4.5
 
0.3
0.5
2.5
3.4
0.2
 
1.3
2.2
4.1
2.3
3.7
 
10.1
7.1
32.4
17.8
0.7
 
1.1
0.3
2.9
2.4
1.6
 
5.9
2.0
4.3
2.7
4.2
 
14.7
6.7
6.1
7.9
2.9
 
1.4
2.5
1.4
3.7
3.0
 
0.7
3.8
1.6
1.4
2.3
 
6.8
2.3
1.7
3.7
3.8
 
1.6
0.1


 2 入所時判定理由

 入所時の判定理由別入所者割合をみると、「病弱で寝たきりに準ずる状態にある老人」が50.6%と半数を占め最も多いが、年次推移でみるとしだいに減少している。一方、「痴呆性老人」はしだいに増加し、35.2%となっている。
表8 判定理由別入所者数の年次推移
 
総    数
 
 
病  弱  な
寝たきり老人
 
病弱で寝たき
りに準ずる状
態にある老人
痴呆性老人
 
 
初老期痴呆
患   者
 
不   詳
 
 
平成元年 
  4年 
  7年 
  8年 
  9年 

構成割合(%)

平成元年 
  4年 
  7年 
  8年 
  9年 
9 577
52 808
104 918
133 972
162 971
 


100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
1 514
6 194
14 081
18 033
21 181



15.8
11.7
13.4
13.5
13.0
6 053
32 940
56 036
69 364
82 518
 


63.2
62.4
53.4
51.8
50.6
1 958
13 523
33 618
45 121
57 387



20.4
25.6
32.0
33.7
35.2
     ・
59
605
641
616



     ・
0.1
0.6
0.5
0.4
52
92
579
813
1269
 


0.5
0.2
0.6
0.6
0.8
 注:平成元年は7月1日、4年〜9年は10月1日調査による。


 3 性別利用者数及び平均年齢

 9月中の利用者をみると259,097人であり、「入所者」は162,971人、「通所者」は96,126人である。性別にみると、利用者の73.6%は「女性」、26.4%が「男性」である。入所者の方が通所者より女性の占める割合が多くなっている。
 利用者の平均年齢は男性80.7歳、女性82.6歳である。
表9 性別にみた利用者数及び平均年齢
平成9年9月
 
利用者数(人)
平均年齢(歳)
総  数
  男  
  女  
総  数
  男  
  女  
総   数
 入 所 者
  在所者
  退所者
 通 所 者
 
構成割合(%)
 
総   数
 入 所 者
  在所者
  退所者
 通 所 者
259 097
162 971
137 721
25 250
96 126
 
 
 
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
68 526
41 554
34 376
7 178
26 972
 
 
 
26.4
25.5
25.0
28.4
28.1
190 571
121 417
103 345
18 072
69 154
 
 
 
73.6
74.5
75.0
71.6
71.9
82.1
83.0
83.0
83.0
80.6
 
 
 
 
 
 
 
 
80.7
81.5
81.5
81.4
79.4
 
 
 
 
 
 
 
 
82.6
83.5
83.5
83.7
81.1
 
 
 
 
 
 
 
 
 注:在所者・退所者・通所者は9月中の最終利用状況の数値である。


 4 家庭の状況別にみた利用者数

 利用者の家庭の状況別割合をみると、入所者は男女とも「子のいる世帯」が最も多いが、次いで 男性では「夫婦のみの世帯」、女性では「単独世帯」が多くなっている。
 通所者でも同様な傾向である。
表10 家庭の状況別にみた利用者数
平成9年9月
 
利 用 者 数 (人) 構 成 割 合 (%)
入 所 者 通 所 者 入 所 者 通 所 者
総  数   男    女  総  数   男    女  総 数  男   女  総 数  男   女 
総      数
 
 単 独 世 帯
 夫婦のみの世帯
 子のいる世帯
 その他の世帯
162 971
 
30 143
14 584
107 642
10 601
41 554
 
6 185
9 137
24 248
1 984
121 417
 
23 959
5 447
83 394
8 617
96 126
 
11 575
12 936
66 858
4 757
26 972
 
1 563
7 839
16 499
1 071
69 154
 
10 012
5 097
50 359
3 686
100.0
 
18.5
8.9
66.0
6.5
100.0
 
14.9
22.0
58.4
4.8
100.0
 
19.7
4.5
68.7
7.1
100.0
 
12.0
13.5
69.6
4.9
100.0
 
5.8
29.1
61.2
4.0
100.0
 
14.5
7.4
72.8
5.3


 5 通所者の主な介護者の状況

 通所者の性別に主な介護者をみると、男性では「配偶者」が55.8%、女性では「子の配偶者(女)」 が45.3%と最も多くなっている。
 さらに、有配偶者について主な介護者をみると、男性では「配偶者」が85.2%であるが、女性で は58.7%となっている。
図3 通所者の主な介護者の構成割合 <図形拡大表示>
図3通所者の主な介護者の構成割合

表11 配偶者を有する通所者の主な介護者の構成割合(%)
 
総  数 配 偶 者 子(男) 子(女) 子(男)
の配偶者
子(女)
の配偶者
そ の 他
 男 
 女 
100.0
100.0
85.2
58.7
1.1
3.3
3.7
8.4
9.7
28.7
0.0
0.1
0.3
0.9


 6 主傷病でみた利用者数

 主な傷病をみると、入所者では「痴呆」が最も多く32.0%と「脳血管疾患」の30.5%を上回っている。通所者では「脳血管疾患」が28.5%と最も多く、次いで「痴呆」が18.8%となっているが、「筋骨格系及び結合組織の疾患」も20.8%と多くなっている。
 入所者のうち「痴呆」が「脳血管疾患」より多くなったのは調査開始以来初めてである。
表12 主な傷病別にみた利用者数及び構成割合
平成9年9月
傷   病   分   類
利 用 者 数 (人)
構 成 割 合 (%)
入 所 者
通所者
入 所 者
通所者
総 数
在所者
退所者
総 数
在所者
退所者
総                  数
 
I   感染症および寄生虫症
II  新生物
 
III  血液および造血器の疾患ならびに
   免疫機構の障害
IV  内分泌,栄養および代謝疾患
    糖尿病(再掲)
V   精神および行動の障害
    痴呆(再掲)
VI  神経系の疾患
    パーキンソン病(再掲)
VII  眼および付属器の疾患
VIII 耳および乳様突起の疾患
IX  循環器系の疾患
    高血圧性疾患(再掲)
    心疾患(再掲)
    脳血管疾患(再掲)
X   呼吸器系の疾患
XI  消化器系の疾患
XII  皮膚および皮下組織の疾患
XIII 筋骨格系および結合組織の疾患
    骨粗しょう症(再掲)
XIV  尿路性器系の疾患
XVII 先天奇形,変形および染色体異常
XVIII 症状,徴候および異常臨床所見・異常
   検査所見で他に分類されないもの
XIX  損傷,中毒およびその他の外因の影響
    骨折(再掲)
XXI  健康状態に影響をおよぼす要因および
   保健サービスの利用
162 971
 
510
2 162
 
293
 
4 172
3 792
53 743
52 116
6 402
3 960
595
177
65 617
8 938
6 308
49 631
1 672
1 860
108
13 129
2 598
1 080
46
1 108
 
10 069
7 113
226
 
137 721
 
427
1 720
 
238
 
3 441
3 141
46 270
44 851
5 276
3 206
492
135
55 047
7 364
5 189
41 872
1 318
1 500
95
11 094
2 209
840
39
918
 
8 675
6 170
194
 
25 250
 
83
442
 
55
 
731
651
7 473
7 265
1 126
754
103
42
10 570
1 574
1 119
7 759
354
360
13
2 035
389
240
7
190
 
1 394
943
32
 
96 126
 
271
874
 
160
 
2 813
2 409
18 594
18 035
3 988
2 247
707
204
41 019
9 390
3 663
27 403
857
1 173
45
19 970
2 410
557
35
846
 
3 840
2 393
173
 
100.0
 
0.3
1.3
 
0.2
 
2.6
2.3
33.0
32.0
3.9
2.4
0.4
0.1
40.3
5.5
3.9
30.5
1.0
1.1
0.1
8.1
1.6
0.7
0.0
0.7
 
6.2
4.4
0.1
 
100.0
 
0.3
1.2
 
0.2
 
2.5
2.3
33.6
32.6
3.8
2.3
0.4
0.1
40.0
5.3
3.8
30.4
1.0
1.1
0.1
8.1
1.6
0.6
0.0
0.7
 
6.3
4.5
0.1
 
100.0
 
0.3
1.8
 
0.2
 
2.9
2.6
29.6
28.8
4.5
3.0
0.4
0.2
41.9
6.2
4.4
30.7
1.4
1.4
0.1
8.1
1.5
1.0
0.0
0.8
 
5.5
3.7
0.1
 
100.0
 
0.3
0.9
 
0.2
 
2.9
2.5
19.3
18.8
4.1
2.3
0.7
0.2
42.7
9.8
3.8
28.5
0.9
1.2
0.0
20.8
2.5
0.6
0.0
0.9
 
4.0
2.5
0.2
 
 注:1)傷病分類は「疾病、傷害及び死因分類(ICD10)」による。
   2)「XV妊娠,分娩および産じょく」、「XVI周産期に発生した病態」及び「XX傷病および死亡の外因」は計数がないため掲載していない。


 7 入所者の痴呆及び日常生活自立度(寝たきり度)の状況

 入所者のうち「痴呆あり」は74.4%で、痴呆性老人の日常生活自立度の「ランクII」24.9%、「ランクIII」24.4%、「ランクIV」13.0%、「ランクM」1.0%であり、「痴呆なし」は25.6%となっている。寝たきり度では、「寝たきりに準ずる者(ランクA)」が47.7%、「寝たきり者(ランクBとCを合わせた者をいう。)」は41.2%となっている。
表13 入所者の痴呆の有無及び寝たきり度の状況
平成9年9月
   
   
   
  
総   数
  
寝たきり度(障害老人の日常生活自立度)
ランクJ
 
ランクA
 
ランクB
 
ランクC
 
不  詳
 
寝たきり者
(再掲)
 
 
 













 
 
 
総    数
  
  
162 971人
  
     100.0%
17 307 77 779 50 874 16 311 699 67 185
 
10.6
 
47.7
 
31.2
 
10.0
 
0.4
 
41.2
 
 
 
 
 




 
 
 
 
 
 
総  数
 
121 207
 
  74.4
 
8.3
 
33.6
 
23.6
 
8.4
 
0.4
 
32.0
 
ランクI
 
17 586
 
10.8
 
1.4
 
6.1
 
2.7
 
0.6
 
0.0
 
3.3
 
ランクII
 
40 541
 
24.9
 
2.9
 
14.3
 
6.4
 
1.2
 
0.1
 
7.6
 
ランクIII
 
39 739
 
24.4
 
2.7
 
9.5
 
9.5
 
2.6
 
0.1
 
12.1
 
ランクIV
 
21 207
 
13.0
 
1.3
 
3.4
 
4.6
 
3.6
 
0.0
 
8.2
 
ランクM
 
1 576
 
1.0
 
-
 
0.2
 
0.3
 
0.3
 
0.1
 
0.6
 
不  詳
 
557
 
0.3
 
0.0
 
0.1
 
0.1
 
0.1
 
0.0
 
0.2
  
痴 呆 な し
 
41 737
 
25.6
 
2.3
 
14.1
 
7.6
 
1.6
 
0.0
 
9.2
 注:1)「寝たきり者」とは、ランクBとランクCを合わせた者。
   2)総数には、痴呆ありなしの不詳を含む。

図4 入所者の痴呆の有無及び寝たきり度の状況
図4入所者の痴呆の有無及び寝たきり度の状況
ランクJ・・・何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する。
ランクA・・・屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない。
ランクB・・・屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが座位を保つ。
ランクC・・・1日中ベッド上で過ごし、排せつ、食事、着替において介助を要する。
寝たきり者・・・ランクBとランクCを合わせた者。
ランクI ・・・何らかの痴呆を有するが、日常生活は家庭内及び社会的にほぼ自立している。
ランクII ・・・日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが多少見られても、誰かが注意していれば自立できる。
ランクIII・・・日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さがときどき見られ、介護を必要とする。
      (食事、排泄等が上手にできない、徘徊、失禁等)
ランクIV ・・・日常生活に支障を来すような症状・行動や意志疎通の困難さが頻繁に見られ、常に介護を必要とする。
ランクM ・・・著しい精神症状や問題行動あるいは重篤な身体疾患が見られ、専門医療を必要とする。


 8 機能訓練の状況

 9月中の入所者の機能訓練の実施状況をみると、「レクリエーション」は8割以上、「日常生活動作能力(ADL)訓練」は約4割、「作業療法」は3割の者に実施されている。「運動療法」については、痴呆ありの者では55.1%、痴呆なしの者では65.3%、「物理療法」では、痴呆ありの者では13.9%、痴呆なしの者では28.3%とひらきがあり、痴呆のない者の方が痴呆のある者より「運動療法」、「物理療法」実施者の割合は多くなっている。
表14 入所者の痴呆の有無と寝たきり度別にみた機能訓練(複数回答)の内容別割合
入 所 者
平成9年9月
 
1人当た
り 平 均
訓練日数
総  数


痴  呆  あ  り 痴  呆  な  し
総  数
ランクJ
ランクA
ランクB
ランクC
総  数
ランクJ
ランクA
ランクB
ランクC
 
総      数
 
 
レクリェーション
運 動 療 法
日常生活動作能力
 (ADL)訓練
作 業 療 法
物 理 療 法
言 語 療 法

 
 
 
10.3
10.0
16.0
 
6.4
10.2
7.6

162 971

100.0
84.7
57.7
36.3
 
30.1
17.6
1.6
 
121 207
 
100.0
85.5
55.1
35.8
 
30.3
13.9
1.7
 
13 602
 
100.0
87.5
46.3
31.8
 
36.6
11.3
1.3
 
54 779
 
100.0
87.7
52.7
34.7
 
33.4
15.3
1.3
 
38 496
 
100.0
85.5
62.1
39.2
 
27.3
14.7
2.1
 
13 718
 
100.0
74.6
53.9
34.5
 
19.9
8.3
1.9
 
41 737
 
100.0
82.4
65.3
37.7
 
29.7
28.3
1.6
 
3 700
 
100.0
79.9
53.3
26.4
 
27.7
27.3
1.4
 
22 992
 
100.0
84.7
63.8
36.9
 
32.3
30.9
1.3
 
12 374
 
100.0
81.7
73.0
42.6
 
28.2
27.1
2.0
 
2 590
 
100.0
69.8
59.1
38.0
 
17.4
12.4
1.4
 注: 総数には、痴呆ありなしの不詳及び寝たきり度の不詳を含む。

図5 入所者の痴呆の有無別にみた機能訓練(複数回答)の内容別割合
図5入所者の痴呆の有無別にみた機能訓練(複数回答)の内容別割合


 9 在所期間別在所者数

 在所者の在所期間をみると、「91日〜180日」が27.7%と最も多く、次いで「31日〜90日」が23.4%、となっており、在所者の7割は「180日以下」となっている。
 なお「1日〜7日」は5.7%、「8日〜14日」は4.1%となっている。
表15 在所期間別にみた在所者数
平成9年9月
  在所者(人) 構成割合(%)
総        数
 
   1〜  7日
   8〜 14日
  15〜 30日
  31〜 90日
  91〜180日
 181〜1年未満
 1 年〜2年未満
 2 年   以 上
 不       詳
137 721

7 842
5 654
12 326
32 203
38 082
28 444
8 128
5 037
4
100.0
 
5.7
4.1
8.9
23.4
27.7
20.7
5.9
3.7
0.0
 注:在所期間とは、在所者の入所から9月末日現在までの期間である。


 10 入所期間別退所者数

 9月中の退所者(短期入所ケアの者を含む。)について入所期間をみると、「8〜14日」が28.1%で最も多く、次いで「1日〜7日」が17.6%であり、「14日以下」は45.7%となっている。
表16 入所期間別にみた退所者数
平成9年9月
  退所者(人)  構成割合(%)
総        数
 
   1〜  7日
   8〜 14日
  15〜 30日
  31〜 90日
  91〜180日
 181〜1年未満
 1 年〜2年未満
 2  年 以  上
25 250
 
4 456
7 094
2 093
4 264
4 226
2 466
448
203
100.0
 
17.6
28.1
8.3
16.9
16.7
9.8
1.8
0.8
 注:1) 入所期間とは、退所者の入所から退所までの期間である。
   2) 短期入所ケアの者(14日以内)を含む。


 11 退所者の平均入所日数

 9月中の退所者(短期入所ケアの者を除く。)について平均入所日数をみると、117.9日となっている。退所後家庭に戻った者では平均入所日数は93.6日で、退所後の行き先が家庭以外の者と比べ非常に短かくなっている。
表17 退所後の行き先別にみた退所者数及び平均入所日数
各年9月
 
退  所  者  (人) 平 均 入 所 日 数 (日)
総  数
(再掲) 
65歳以上
痴呆ありの者
(再掲) 
65歳以上
痴呆なしの者
総  数
(再掲) 
65歳以上
痴呆ありの者
(再掲) 
65歳以上
痴呆なしの者
(参考)
平成8年
総  数
総    数
 
家    庭
社会福祉施設
医 療 機 関
死    亡
そ  の  他
15 648
 
7 297
1 751
5 743
197
660
11 139
 
4 656
1 340
4 480
165
498
4 451
 
2 610
402
1 247
32
160
117.9
 
93.6
168.7
126.9
199.8
149.1
124.3
 
95.0
177.1
132.8
211.4
151.8
102.1
 
91.2
140.6
106.2
140.0
142.5
161.2
 
127.3
253.7
174.2
218.9
205.2
 注:1)退所者のうち短期入所ケアの者(9602人)は除いてある。
   2)平均入所日数は短期入所ケアの者(平均入所日数9.7日)は除いたものである。
   3)その他には退所後の行き先別不詳を含む。


 12 入退所の状況

  ア 在所者の入所経路

在所者について入所前の場所別にみると、「家庭」が64,026人(46.5%)と最も多く、次いで「医療機関」が63,326人(46.0%)となっている。
表18 在所者の入所経路
平成9年9月
  在所者(人) 構成割合(%)
総      数
 家     庭
 社会福祉施設 
 医 療 機 関
 そ  の  他
137 721
64 026
4 751
63 326
5 617
100.0
46.5
3.5
46.0
4.1

  イ 退所者の入退所の経路

 9月中の退所者(短期入所ケアの者を除く。)のうち、「家庭」から入所した者は55.4%であり、そのうち63.8%は「家庭」に戻っている。
 「医療機関」から入所した者37.8%のうち53.8%は再び「医療機関」に戻っており、退所後の行き先は入所前の場所に戻るケースが多い。
図6 退所者の入退所の経路
                                   平成9年9月 平成8年9月
退所者総数 
 
15 648人
(100.0%)
 
 
 
 
 
 
総    数  15 648  100.0%  100.0%
家    庭
社会福祉施設
医 療 機 関
死    亡
そ  の  他
7 297
1 751
5 743
197
660
46.6
11.2
36.7
1.3
4.2
48.7
10.4
36.3
1.5
3.0


 入所前の場所(どこから)      退所後の行先(どこへ)
家    庭
 
8 670人
(55.4%)
 
 



社会福祉施設
 
562人
(3.6%)
 
 


 医療機関 
 
5 908人
(37.8%)
 
 


 その他  
 
508人
(3.2%)
 
 




























 





























































総    数   8 670  100.0%
家    庭
社会福祉施設
医 療 機 関
死    亡
そ  の  他
5 529
639
2 195
84
223
63.8
7.4
25.3
1.0
2.6


総    数    562  100.0%
家    庭
社会福祉施設
医 療 機 関
死    亡
そ  の  他
113
254
171
6
18
20.1
45.2
30.4
1.1
3.2


総    数   5 908  100.0%
家    庭
社会福祉施設
医 療 機 関
死    亡
そ  の  他
1 567
798
3 179
101
263
26.5
13.5
53.8
1.7
4.5


総    数    508  100.0%
家    庭
社会福祉施設
医 療 機 関
死    亡
そ  の  他
88
60
198
6
156
17.3
11.8
39.0
1.2
30.7
 注:1)退所者のうち短期入所ケアの者(9602人)は除いている。
   2)その他には不詳を含む。


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