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4 在宅サービス(訪問介護、日帰り介護等)の利用と利用要望の状況

(1) 利用者のうち「80歳以上」は約半数

 在宅サービスの利用者数を年齢階級別にみると、「85歳以上」が28万4千人(28.0%)と最も多く、次いで「80〜84歳」が23万5千人(23.2%)となっており、80歳以上で全体の半数以上を占めている。
 また、性別に人口千人当たりの利用者数でみると「女」の利用者数が「男」の利用者数の約2倍となっている。(表7)


表7 性・年齢階級別にみた利用者数
平成9年
 総 数年 齢 階 級
40歳未満40〜64歳65〜69歳70〜74歳75〜79歳80〜84歳85歳以上(再)65歳以上
 利  用  者  数   (千人)
総   数1 014317376120195235284910
32619263447626375280
68911474273133172209630
 構  成  割  合   (%)
総   数100.03.07.27.511.819.223.228.089.7
100.06.08.110.314.419.019.223.085.9
100.01.76.86.210.619.425.030.491.5
 人  口  千  対   (人)
総   数8.10.51.711.423.255.6100.0176.747.1
5.40.61.211.020.946.671.8141.834.6
10.70.42.111.825.161.0116.8193.756.2



(2) すべての年齢階級で要望者が利用者より多い

 利用者数及び要望者数を人口千人当たりでみると、男女とも、すべての年齢階級で要望者数が利用者数を上回っている。(図11、参考表9)

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(3) 介護必要者の「利用あり」は30.2%、「要望あり」は46.7%

 日常生活の中で何らかの介護が必要な介護必要者について、在宅サービスの利用と利用要望をみると、「利用あり」が30.2%に対し、「要望あり」が46.7%となっている。(図12、図13)

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(4)「入浴」に介助が必要な者は利用者の約7割

 介護必要者で利用あり(図12)の者を「日常生活で介助が必要な動作」別にみると、「入浴」が最も多く、次いで「歩行」の順となっており、ともに7割を超えている。(図14)

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(5) 「訪問介護」は「市区町村」と「社会福祉協議会」で7割

 サービスの提供体をみると、「訪問介護」では「市区町村」が42.0%と最も多く、次いで「社会福祉協議会」が33.6%となっている。「訪問看護」では「医療機関」が33.2%と最も多く、次いで「訪問看護ステーション」が30.1%となっている。「日帰り介護」、「短期入所生活介護」では「社会福祉施設」が、それぞれ69.6%、64.3%と最も多く、次いで「老人保健施設」が、それぞれ13.6%、19.0%となっている。(表8)


表8 サービスの提供体別にみた利用者の割合(複数回答)
(単位:%) 平成9年
 総 数市区町村社会福祉
協議会
社会福祉
施設
訪問看護
ステーショ
医療機関老人保健
施設
民間会社・
民間事業者
ボランティ
アグループ
その他わからない
訪問介護100.042.033.68.45.12.82.32.3
訪問看護100.022.130.133.23.82.40.71.03.8
日帰り介護100.069.613.64.41.23.23.3
短期入所生活介護100.064.319.06.81.12.33.8


(6) 「負担あり」が「訪問介護」では2割、「日帰り介護」では8割

 利用経費について自己負担の有無をみると、「負担あり」が「訪問介護」では22.1%、「訪問看護」では41.2%、「日帰り介護」では、80.2%、「短期入所生活介護」では78.3%となっている。
 「負担あり」を年間支払額階級別にみると、いずれのサービスについても「1万〜5万円」が最も多くなっている。(表9)

表9 経費負担の有無・年間支払額階級別にみた利用者の構成割合
(単位:%) 平成9年
 総 数負  担  あ  り  (年間支払額階級)負担なし不 詳
総 数5千円
未満
5千〜
1万円
1万〜
5万円
5万〜
10万円
10万〜
50万円
50万円
以上
不 詳
訪問介護100.022.1 (100.0)(9.5)(6.3)(26.3)(13.7)(23.2)(8.4)(12.6)61.816.1
訪問看護100.041.2 (100.0)(9.2)(6.7)(49.6)(11.8)(8.4)(0.8)(13.4)41.217.6
日帰り介護100.080.2 (100.0)(7.7)(10.7)(54.8)(12.2)(8.9)(0.9)(4.7)13.16.6
短期入所生活介護100.078.3 (100.0)(6.3)(6.8)(35.0)(15.5)(22.3)(3.9)(10.2)8.413.3


(7) 同居介護者の利用要望はいずれの年代も「女」が多い

 同居介護者のうち在宅サービスの利用を要望している者の数をみると、「女」の要望者が58万5千人、「男」の要望者が14万4千人であり、すべての年齢階級で「女」の要望者数が「男」の要望者数を大幅に上回っている。(表10)
 また、同居介護者に占める要望者の割合でみると、「40〜49歳」が57.3%と最も多く、次いで「50〜59歳」、「70歳以上」となっている。(図15)


表10 性・年齢階級別にみた同居介護者の要望者数
平成9年
 総 数年  齢  階  級
40歳未満40〜49歳50〜59歳60〜69歳70歳以上(再)65歳以上
 同 居 介 護 者 の 要 望 者 数  (千人)
総  数72948155206165155234
14462625335472
58541129181132102162
 構  成  割  合   (%)
総  数100.06.521.328.222.621.332.1
100.04.318.417.222.737.449.7
100.07.122.030.922.617.327.8
 同 居 介 護 者 に 占 め る 要 望 者 の 割 合  (%)
総  数52.946.657.354.247.755.553.3


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(8) 利用要望の理由は「負担を軽くしたい」が多い

 同居介護者のうち在宅サービスの利用を要望している理由をみると、「訪問介護」、「日帰り介護」、「短期入所生活介護」では「介護の負担を軽くしたいため」が、それぞれ73.1%、70.3%、63.1%と最も多くなっている。「訪問看護」では「専門知識のある人に看護の仕方を教えてもらいたいため」が50.3%と最も多く、次いで「看護の負担を軽くしたいため」が49.7%となっている。(図16、参考表10)

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