国民医療費の範囲と推計方法の概要　概況

　７　傷病分類別一般診療医療費（表７）　

　一般診療医療費を傷病分類別にみると、「循環器系の疾患」5兆4533億円 (23.7％)が最も多く、次いで「新生物」 2兆5072億円 (10.9％) 、「消化器系の疾患」2兆 237億円 (8.8％) 、「呼吸器系の疾患」 1兆9406億円 (8.4％) 、「筋骨格系及び結合組織の疾患」 1兆8722億円 (8.1％)である。

表７　上位５傷病別一般診療医療費

	平成９年度		平成８年度
	推計額 (億円)	構成割合（％）	推計額 (億円)	構成割合（％）
一般診療医療費	230 345	100.0	229 209	100.0
循環器系の疾患	54 533	23.7	53 234	23.2
新　　生　　物	25 072	10.9	24 357	10.6
消化器系の疾患	20 237	8.8	20 057	8.8
呼吸器系の疾患	19 406	8.4	19 290	8.4
筋骨格系及び結合組織の疾患	18 722	8.1	18 547	8.1
そ　　の　　他	92 375	40.1	93 724	40.9

注：傷病分類は、「第10回修正国際疾病、傷害及び死因統計分類」による。

　８　年齢２区分別各上位５傷病別一般診療医療費（図２）

　傷病分類別一般診療医療費の構成割合を65歳未満－65歳以上の年齢２区分別にそれぞれの上位の５傷病をみると、65歳未満では「循環器系の疾患」、「呼吸器系の疾患」、「新生物」の３傷病で35.7％であるのに対し、65歳以上では「循環器系の疾患」が 35.0％を占めている。

図２　年齢２区分別各上位５傷病別一般診療医療費構成割合（％）