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第I編 基本集計


1 調査の概要


1 調査の目的

 本調査は、全国の医療施設を利用する患者について、受療の状況や受けた医療に対する満足度等を調査することにより、患者の医療に対する認識や行動を明らかにし、今後の医療行政の基礎資料を得ることを目的とした。

2 調査の対象及び客体

 全国の一般病院を利用した患者(入院・外来)を対象として、規模別に層化無作為抽出した一般病院(650施設、全施設の7.7%)を利用した患者を調査の客体とした。
 ただし、往診、訪問診療等を受けている在宅患者は調査対象から除いた。
 また、外来患者については、通常の外来診療時間内に来院した患者に限ることとした。

3 調査の期日

 平成8年10月15〜17日(火〜木)の3日間のうち医療施設ごとに指定した1日。

4 調査事項

(1) 医療機関選択理由等
(2) 通院時間・通院経費
(3) 待ち時間・診察時間
(4) 病気についての説明等
(5) 医療等に対する満足度

5 調査の方法

 調査票の患者への配布は、入院、外来ともに調査員が行った。
 記入は原則として患者の自計によったが、本人が記入できない場合については、家族または調査員が補助して記入した。
 回収は、患者により回収用封筒に密封された調査票を医療施設において調査員が回収したが、外来患者票については一部郵送回収とした。

6 調査の系統
                                 (一部郵送回収)
  ┌────────────────────────────┐
厚生省 ─ 都道府県 ──────── 保健所 ─ 調査員 ─ 患者
          └保健所を設置する市・特別区┘

7 結果の集計

 集計は厚生省大臣官房統計情報部で行った。なお、この「基本集計」は受療行動調査の調査項目の単独集計であり、「患者調査」および「医療施設調査」との関連分析の結果については、第II編に掲載した。
 なお、病院の表章区分は以下のとおりとした。

小病院 = 病床数 20  〜  99 床の病院
中病院 =  〃  100  〜 499   〃
大病院 =  〃  500      床以上の病院


 基本集計に用いた有効回答数の状況は次のとおりで、これらを基に「平成8年医療施設調査」による在院患者数、外来患者延数、及び「平成8年患者調査」による入院患者、外来患者の年齢構成を用いて全国推計を行った。

 調査票配布数、回収数、回収率、有効回答数
  調査票配布数
(A)
回  収  数
(B)
回収率(%)
(C)=(B)/(A)
有効回答数
総   数
外   来
入   院
266 885
176 751
90 134
219 719
136 739
82 980
82.3
77.4
92.1
214 432
132 932
81 500


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