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調 査 の 概 要

1 調査の目的

 本調査は、国民の保健及び福祉に関する事項について、世帯の側から基礎的な情報を得ることを目的としている。
 平成9年は、薬に関することをテーマとし、国民の薬、特に市販薬の使用状況等の実態、市販薬の情報に対する要望を調査するとともに、医薬分業に対する意識や実態等を調査し、今後の薬事行政推進のための基礎資料を得ることを目的とした。

2 調査の対象及び客体

 全国の世帯員を対象とし、平成9年国民生活基礎調査の調査地区から層化無作為抽出した300地区内における満20歳以上のすべての世帯員を調査の客体とした。

3 調査の期日

 平成9年6月5日(木)

4 調査事項

(1) 健康意識
(2) 市販薬の使用に関すること
(3) 市販薬の情報に対する要望
(4) 医薬分業に関すること

5 調査の方法

 調査員があらかじめ配布した調査票に被調査者が自ら記入し、それを調査員が回収する留置自計方式により調査した。

6 調査の系統

 厚生省   ─  都道府県
指定都市
中 核 市
 ─   (保健所設置市・特別区)    ─   保健所   ─  調査員

7 結果の集計及び集計客体

 集計は厚生省大臣官房統計情報部において行った。
 なお、調査客体数、回収客体数、回収率及び集計客体数は、次のとおりであった。

調査客体数
(A)
回収客体数
(B)
回収率(%)
(C)=(B)/(A)
集計客体数
34,261 29,858 87.1 29,777


【 利用上の注意 】

(1) 本調査における「薬局」とは、病院・診療所以外にある薬局をいう。

(2) 本調査における「薬」とは、病気やけがなどの治療のために使用する「医薬品」をいい、その薬の範囲は、飲み薬( 内服薬 )、軟膏、はり薬、点眼薬、点鼻薬、坐薬、舌下薬や「医薬品」と記載されたドリンク(かぜ内服液、ビタミン系の内服液)などである。
 漢方薬については、病気やけがなどの治療のために使用しているものは含む。
 なお、「医薬品」と記載のないドリンク(清涼飲料、炭酸飲料など)や健康維持・増進、疾病予防及び疲労回復のために購入し使用しているもの(ビタミン系の錠剤や内服液など)は含まない。

(3) 「医薬分業」とは、病院・診療所で医師に診察を受けた際に、院外処方せんをもらって薬局に持参し、薬を調剤してもらい受け取る方式のことをいう。

(4) 「薬歴カード」とは、薬局において患者ごとに薬の使用について記録されたもので、これにより複数の病院・診療所から院外処方せんをもらった場合などに、薬を安全に使用してもらうため、飲み薬の飲み合わせなどをチェックしたり、服薬指導を行う。
 主な記録内容は、氏名、出生年月、被保険者証の記号番号等の患者についての記録、処方した医療機関名及び保険医氏名、処方日、処方内容等の処方についての記録、患者の体質・アレルギー歴・副作用歴等の情報、患者への指導事項などである。

【 参 考 】

性・年齢階級別客体数 (単位:人)

年 齢 階 級 総 数
総 数 29 777 14 383 15 394
20〜29歳 5 506 2 799 2 707
30〜39 4 785 2 345 2 440
40〜49 5 968 3 010 2 958
50〜59 5 166 2 508 2 658
60〜69 4 548 2 195 2 353
70歳以上 3 799 1 524 2 275
(再掲)
65歳以上
6 007 2 578 3 429

注:総数には、年齢不詳を含む。


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