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10 医薬分業に対する利用者の受け止め方

医薬分業をメリットとして受け止めている者は、5人に1人強(図11)

60歳以上では「病院・診療所と薬局の双方で薬について詳しく教えてくれる」が3割強(図12)

(1)経験者について、医薬分業に対する主な受け止め方をみると「病院・診療所と薬局の双方で薬について詳しく教えてくれる」(以下、「双方で詳しく」とする。)23.2%、「自分の都合に合わせて薬を受け取ることができる」(以下、「都合に合わせて」とする。)18.1%、「費用が高くつく」(以下、「費用が高い」とする。)21.2%、「二度手間になるので不便である」(以下、「二度手間になる」とする。)57.2%となっている(表11)。
 また、経験者の受け止め方を組み合わせでみると、医薬分業をメリットとして受け止めている者(「双方で詳しく」「都合に合わせて」)が22.4%、メリットとして受け止めていない者(「二度手間になる」「費用が高い」など)が52.6%で、5人に1人強がメリットとして受け止めている(図11)。


表11 性・年齢階級別にみた経験者の受け止め方(複数回答)

(単位:%)        
 

年齢階級
 
総 数
病院・診療所と薬局の双方で薬について詳しく教えてくれる 自分の都合に合わせて薬を受け取ることができる どこの薬局に行けばよいのかわからないので困る 病院・診療所から直接もらえないので不安が残る 費用が高くつく 二度手間になるので不便である
総      数 100.0 23.2 18.1 5.9 15.6 21.2 57.2
               
100.0 21.2 18.1 6.2 15.3 18.2 55.2
 20〜29歳 100.0 15.9 14.5 8.3 15.5 18.8 59.6
 30〜39 100.0 14.6 17.0 7.9 16.5 21.7 63.6
 40〜49 100.0 17.2 18.9 6.6 17.4 23.1 61.0
 50〜59 100.0 21.6 19.3 5.0 15.3 17.5 54.8
 60〜69 100.0 29.4 18.6 3.8 12.6 14.2 47.0
 70歳以上 100.0 34.8 20.2 5.0 12.5 9.4 37.1
 (再掲)              
 65歳以上 100.0 33.8 19.9 4.2 12.5 11.5 40.0
               
100.0 24.8 18.1 5.7 15.9 23.5 58.9
 20〜29歳 100.0 19.4 15.3 7.2 18.0 24.4 64.3
 30〜39 100.0 22.2 19.9 7.6 15.9 31.0 66.2
 40〜49 100.0 21.4 19.1 5.4 16.7 29.7 64.5
 50〜59 100.0 24.5 17.9 4.4 15.7 21.4 59.4
 60〜69 100.0 31.5 19.6 4.0 13.8 19.2 49.0
 70歳以上 100.0 34.4 15.9 5.0 14.4 9.5 41.9
 (再掲)              
 65歳以上 100.0 33.5 17.1 4.5 14.5 11.6 43.6

図11 経験者の受け止め方(複数回答)の組み合わせ別割合

1 2 3 4 5 6
病院・診療所と
薬局の双方で薬
について詳しく
教えてくれる
自分の都合に合
わせて薬を受け
取ることができ

どこの薬局に行
けばよいのかわ
からないので困

病院・診療所か
ら直接もらえな
いので不安が残

費用が高くつく
 
 
 
二度手間になる
ので不便である
 
 

(2)次に、医薬分業体制を「よく知っていた」者(表9参照)のうち経験者について、医薬分業に対する受け止め方を年齢階級別にみると、「双方で詳しく」は年齢が高くなるにしたがい増加し、60歳代以上では3割を超えている。一方、20歳代から40歳代で多かった「二度手間になる」「費用が高い」は、年齢が高くなるにしたがい減少し、特に「費用が高い」については、70歳以上で1割未満となっている(図12)。

図12 年齢階級別にみた医薬分業体制をよく知っている経験者の受け止め方(複数回答) (1)メリットとして受け止めている事項

(2)メリットとして受け止めていない事項


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