HOME 目次へ戻る 次ページ


1.精神保健福祉士法制定の目的

 我が国の精神保健福祉の現状については、精神障害者の長期入院やいわゆる社会的入院の問題等が指摘されており、精神障害者の社会復帰を促進することが緊急の課題となっています。このため、精神障害者が社会復帰を果たす上で障害となっている諸問題の解決を図る必要があり、医師等の医療従事者が行う診療行為に加えて、退院のための環境整備などについての様々な支援を行う人材の養成・確保が求められています。こうしたことから、精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神障害者の社会復帰に関する相談援助を行う者として、精神保健福祉士の資格制度を創設することとしたものであります。


図1 入院している精神障害者の入院期間別割合

出典:平成5年日本精神病院協会 精神科医療マスタープラン基礎調査


図2 人口1万当たりの病床数(各国比較)

日本

アメリカ

イギリス

ドイツ

29.1

6.3

15

16.4

出典: (日本:1991年 厚生省調査)
(その他:1991年 OECD調査)


図3 精神障害者の平均在院日数(各国比較)

単位:日


  日本 アメリカ イギリス ドイツ

精神疾患

492.1

35.0

216.7

12.7

全ての疾患

49.3

15.2

20.0

6.5

出典: (日本:1991年 厚生省調査)
(その他:1991年 OECD調査)



HOME 目次へ戻る 次ページ