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−平成１１年度　医療費の動向−



　　　　　　　　　　　　　　　　　厚生省保険局調査課



I　制度別の医療保険医療費

　１．　平成１１年度の医療保険医療費は、医療保険計２８．５兆円であり、このうち老人保健は１１．８兆円と初めて１１兆円を超え、構成割合でも初めて４割を超えた。
　平成１０年度と比べると、医療保険計で１．０兆円、うち老人保健で０．９兆円増加している。

表１　制度別医療保険医療費

　
　
 医 療 保 険
計
被用者保険 　　 国　　保
　
 老人保健
　
計 本　人 家　族
　
10　年　度
（構成割合）
兆円
27.5
(100.0%)
兆円
9.6
(34.8%)
兆円
5.1
(18.6%)
兆円
4.5
(16.2%)
兆円
7.1
(25.7%)
兆円
10.9
(39.5%)
11　年　度
（構成割合）
28.5
(100.0%)
9.5
(33.2%)
5.1
(17.7%)
4.4
(15.5%)
7.3
(25.5%)
11.8
(41.3%)
増 加 額 1.0 ▲0.1 ▲0.1 ▲0.0 0.2 0.9


　２． 平成１１年度の医療保険医療費の伸びは、対前年度比で３．７％となっている。制度別には被用者保険▲１．０％、国保２．９％の伸びであるのに対し、老人保健は８．４％と高い伸びを示している。

表２　制度別医療保険医療費の伸び率（対前年度比）

　
　
 医 療 保 険
計
被用者保険 国　　保
　
 老人保健
　
計 本　人 家　族
10　年　度 ％
2.6
％
▲1.4
％
▲3.7
％
1.5
％
2.9
％
6.1
　 ４〜８月 0.7 ▲3.8 ▲7.4 0.6 1.8 4.3
９〜３月 4.0 0.5 ▲1.0 2.2 3.7 7.4
11　年　度 3.7 ▲1.0 ▲1.2 ▲0.8 2.9 8.4
　４〜６月 3.2 ▲1.6 ▲2.0 ▲1.0 2.5 7.9
７〜３月 3.9 ▲0.8 ▲1.0 ▲0.7 3.1 8.6

（注） １． 平成１０年４月には▲１．３％の診療報酬改定及び薬価基準改正が行われている。
２． 被用者保険、国保の医療費は、老人保健分が除かれており、各制度の老人医療費は、老人保健分に一括して計上している。医療保険計は、被用者保険、国保及び老人保健の合計である。
３． 社会保険診療報酬支払基金及び国保連合会における審査分の医療費(入院、入院外、歯科、調剤、食事療養、施設療養及び訪問看護療養費）に係るものである。

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