３．厚生科学審議会について

(1) 概要

　厚生大臣の諮問に応じて、厚生省の所管行政に関する科学技術に関する重要事項を調査審議することを所掌事務として、平成９年４月１日に設置。

・研究企画部会（厚生科学研究の企画、評価に関する事項を所掌）
・先端医療技術評価部会	遺伝子治療臨床研究評価など先端医療技術の評価 に関する事項を所掌）

の２つの部会を設置。

(2) 研究企画部会関係

1) 厚生科学研究に係る評価の実施方法の在り方について

・「国の研究開発全般に共通する評価の実施方法の在り方についての大綱的指針」（平成９年８月７日内閣総理大臣決定）を受け、各省庁において、研究評価の在り方について指針を策定。

・厚生科学研究に係る評価の在り方についても、厚生科学審議会において審議、外部評価の導入等の内容を盛り込んだ指針を策定するよう、厚生大臣に対して答申（平成９年１２月１９日）。
　これを受け、近日中に、厚生省の指針として発表される予定。

2) 平成１０年度における厚生科学研究費補助金公募研究事業について

　厚生科学研究費補助金の各公募研究事業について、平成１０年度の方針を厚生科学審議会に諮問、平成９年１２月１２日答申。

(3) 先端医療技術評価部会関係

1) 生殖医療の在り方について

　生殖医療の在り方について当面審議することとし、論点をとりまとめ、関係団体等から意見聴取を実施している。また、インターネットにより、広く国民から意見を募集している。

2) 手術等で摘出されたヒト組織を用いた研究開発の在り方について

　手術等で摘出されたヒト組織を用いた研究開発の在り方について、専門委員会を設置し、審議することとしている。

3) 遺伝子治療臨床研究評価について

　東京大学、岡山大学より申請されている遺伝子治療臨床研究実施計画について、がん遺伝子治療臨床研究作業委員会を設置し、科学的事項を中心に論点整理を行っている。