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コンピュータ西暦2000年問題:医療用具チェックリスト

1.このチェックリストは、医療機関において医療用具のチェックを効率的に進めるため作成されております。保有されている医療用具のチェックを行う際にお役立てください。

2.今後の業者の対応の進捗状況については、厚生省ホームページ( http://www.mhw.go.jp)に逐次掲載する予定ですので、今後とも厚生省からの新しい情報をチェックするようにお願いします。

3.このチェックリストにおいて、問題発生のおそれのあるとされている製品については、取扱業者に連絡をとって、予想される不具合の内容の詳細と必要な対応について確認してください。


○ このチェックリストの使い方

このチェックリストは以下の2つの表から構成されております。
表1:マイコンチップ搭載医療用具チェックリスト
表2:マイコンチップ搭載医療用具を取り扱っていない製造業者等の名称リスト

このチェックリストは以下の順序で使用し、医療用具のチェックを行ってください。

(1) 表1にはマイコンチップ搭載医療用具を取り扱っている業者名が50音順に記載されています。まず、チェックする医療用具の取扱業者名が表1の「企業名」の欄に記載されているかどうか確認してください。表1に記載があれば、その医療用具の取扱業者はマイコンチップ搭載医療用具を取り扱っている業者となります。

(2) 表1にその医療用具の取扱業者名の記載があった場合には、その医療用具の製品名が表1の「製品名」の欄に記載されているかチェックしてください。その医療用具の製品名が記載されている場合には、誤作動等の内容の詳細と必要な対応について取扱業者に確認してください。また、当該業者の医療用具の製品名の記載がない場合には、企業名の記載されている右欄に業者の対応状況を総括的に記載していますので、参考にしてください。

(3) その医療用具の企業名が、表1に記載されていない場合には、表2を確認し、そこに企業名が記載されているかチェックしてください。表2に企業名が記載されている場合には、その企業の医療用具にはマイコンチップは搭載されていないので、越年時に使用して差し支えありません。

(4) 表1及び表2に企業名の記載されていない業者の医療用具は、過去に廃業し現在存在しない業者である可能性が高いので、直接業者に問い合わせできない限り、越年時には原則として使用を避けてください。やむを得ず使用する場合には、可能な限り安全性の確認を行うとともに、何らかの問題が発生した場合には迅速に対処できる体制を確保した上で使用するようにしてください。


表1:マイコンチップ搭載医療用具チェックリスト

1. 本表は原則平成11年7月末における調査をもとにその後の追跡調査の結果を加え、10月26日現在までに把握できた医療用具製造業者等の対応状況をまとめたものです。今後も、調査によって判明した最新の情報に逐次更新し、厚生省ホームページ( http://www.mhw.go.jp)に掲載する予定でありますので、今後も厚生省あるいは製造業者等からの新しい情報に注意するようお願いします。

2. なお、製品に関する問い合わせは直接製造業者等に行ってください。

3. マイコンチップ搭載医療用具チェックリストの見方

(1) 「企業名」について

 マイコンチップ搭載医療用具を取り扱っている業者の名称を50音順に記載しています。

(2)「一般的名称」について

 平成7年11月1日付薬発第1008号厚生省薬務局長通知「医療用具の一般的名称と分類について」に基づいた医療用具の種類名が一般的名称として記載されています。

(3)「優」について

 「優」の項にPが記載されているものは優先医療用具を示しております。優先医療用具とは、平成11年4月16日付け厚生省医薬安全局審査管理課長及び安全対策課長連名通知にて特定した、以下に示す「患者の多少にかかわらず、万が一2000年問題が発生した場合、患者の生命に影響を与える可能性があると考えられる医療用具」を指します。

(参考:優先医療用具)
成人用人工呼吸器 小児用人工呼吸器
酸素発生式供給装置 酸素濃縮式供給装置
液体酸素気化式供給装置 植え込み型心臓ペースメーカ
体外式心臓ペースメーカ 透析用監視装置
多人数用透析液供給装置 個人用透析装置
人工心肺用ポンプ 補助循環装置
人工膵臓 自動腹膜環流装置
閉鎖循環式保育器 植え込み型除細動器
脳・脊髄電気刺激装置 集中患者監視装置及び関連機器
ベッドサイドモニタ パルスオキシメータ
新生児モニタ 分娩監視装置
経皮血中ガス分圧モニタ 専用テレメータ
多用途テレメータ 輸液ポンプ
自動点滴装置 植え込み型医薬品注入器
放射線治療計画用X線装置  

(4) 「製品名」について

 2000年問題対応未完了の製品の名称を記載しております。(一連の製品シリーズで一括掲載しているものもありますので御注意下さい。チェックする医療用具の名称が「製品名」に記載されている製品に該当するか不明な場合には、取扱業者に確認して下さい。)

(5) 「問題点」について

 リスト中の各製品の「問題点」の欄に記載されている番号は、それぞれ以下の問題点を示します。なお、複数の数字が並べてある場合、例えば45という記載がある場合には、4及び5を示します。

死亡若しくは重篤な障害の発生又はそのおそれがある。
動作不良又はそのおそれがある。
起動しない。
西暦年の表示の異常のみであり死亡若しくは重篤な障害の発生又はそのおそれはない。
西暦年の記録の異常のみであり死亡若しくは重篤な障害の発生又はそのおそれはない。
その他の異常が生じる。
問題発生の可能性について確認中である(古い品目のため、納入先の把握ができず、医療機関等の納入先からの依頼に応じて対応を予定しているもの)。

(6) 「現在の対応状況」について

 表1中の各製品の「現在の対応状況」は、以下を意味します。

作 業 中 : 修正作業等の2000年問題の対応作業中のもの。
情報提供完了: 2000年問題の不具合の内容等について情報提供完了したもの
情報提供対応: 情報提供により、2000年問題に対応するもの(情報提供中のものも含む)。

(7) 「使用について」について

 「使用について」の欄には、万が一修正作業を行わなかった場合に、使用が可能かどうかについての製造業者等の考え方を示しています。

「使用可」:健康被害の発生が全くないもの。
「使用不可」: 健康被害につながる可能性があり、修正しなければ使用できないもの。
「注意」、「要確認」及び「空欄」:製造業者等において確認を要するもの。

(8) 「使用者の把握」

 表1中の各製品の「使用者の把握」に「否」が記載されている場合には、製造業者等が使用者の把握を完全に行っておらず、安全性に関する情報が行き届いていないおそれがあるため、使用者から製造業者等に連絡をとり、安全性に関する確認を行って下さい。

(9) 「対応窓口」及び「危機管理計画」について

 表1中の「対応窓口」、「危機管理計画」の項の中の記号は、以下の状況を示しています。

「対応窓口」 「危機管理計画」
○: 対応窓口設置済 ○: 危機管理計画策定済
△: 対応窓口設置予定 △: 危機管理計画策定予定
×: 対応窓口設置予定なし ×: 危機管理計画策定予定なし
    ☆: マイコンチップ搭載医療用具について国内販売実績がないことから危機管理計画を策定しない


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