１ 概要

　平成11年9月30日時点における医療情報システムメーカーのコンピュータ西暦2000年問題への対応状況について調査を行ったところ（注）、模擬テストについては、12月までに９７％の企業が完了予定、危機管理計画の策定については12月までに９６％の企業が策定完了予定であるなど、大部分の企業が2000年問題に対して既に対応済み、又は本年中に対応を完了する予定となっている。

（注）調査は保健医療福祉情報システム工業会会員企業280社を対象として行い、全調査対象企業から回答を得た。
調査結果については、医療機関と直接契約を交わしてる企業179社（64％）の回答に基づくもの。

　医療機関で使用されている全ての医療情報システムについて、９０％の企業がシステム全体の７０％以上の修正等を完了している。

　模擬テストについては、３７％の企業が既に完了しており、12月までには全体で９７％の企業が完了予定となっている。

３ 危機管理計画の策定状況

４６％の企業が既に策定済みであり、1999年12月までに９６％の企業が策定を完了する見込みである。

４ その他

（１）医療情報システムメーカーの責任体制

　９３％の企業が既に西暦2000年問題担当責任者や担当部門を置いており、３％の企業が今後置く予定と回答した。

（２）連絡窓口の設置状況

　西暦2000年問題に関する問い合わせに対応する連絡窓口の設置については、８８％の企業が既に設置しており、６％が今後設置する予定と回答した。

（３）医療情報システムの把握状況について

　医療情報システムを直接契約している医療機関を全て把握していると回答した企業は９２％であり、一部について把握していると回答したのは８％であった。

（４）医療情報システムメーカーの情報提供体制

　西暦2000年問題に関する情報を公開又は医療機関へ提供していると回答した企業は８９％であり、１０％は今後情報を提供する予定と回答した。

５ 今後の対応

　対応を完了していない企業に対しては、11月末までに対応を完了するよう指導するとともに、模擬テストの実施、危機管理計画の策定が予定されていない一部の企業については、今後、理由を確認の上、個別に指導を行う等により、対応の徹底を図る。